こんばんは!学習塾チェックマンです。
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先日行われた第5回北辰テスト。
今回は国語の解説です。

今年の北辰テストも、もう5回目がおわりましたね、
多くの私立学校では第7回(12月)テストまでを相談基準として扱っています。
となると残すは2回です。

1回1回のテストを大切にし、ステップアップしていきましょうビックリマーク


大問1 出典は壁井 ユカコ『空への助走 福蜂工業高校運動部』


著者の壁井ユカコさんは入試問題でよく見かける方です。

埼玉県でも2016年の入試で『強者の同盟』という作品が扱われました。
著者の他の作品では、高校バレーを描いてアニメ化もされた『2.43』は有名です。


さて、今回の作品は鉄道の乗務員さんに恋する男子高校生の物語。

乗務員さんの最後の出勤日に気持ちを伝えたいものの、

相手が結婚することを知っているので、

何をどう伝えてよいか迷っている場面から始まります。

最後には乗務員さんから声をかけてくれて、祝福の言葉を口にすることができました。

問1
傍線①「この切符、持って帰れんかな」の「この」を説明する指示語がらみの問題。
「この切符」とは、ただの切符ではなく「彼女の手書きの字が書きこまれた切符」のこと。

明日以降は会えないので、大切に保管したいのです。

問2
傍線②の4行後に気持ちを表す言葉の「歯痒い」があります。
意味は「もどかしい」「じれったい」思い通りにならないときに感じるイライラした様子です。

問4 心情を答える問題。
傍線④「身体の向きを正して」はどういう気持ちか考えましょう。
それは「お祝いの言葉をきちんと伝える」ためです。

ここに指定語句「勇気」を踏まえ解答を作りましょう。

問5
ア「後ろ髪を引かれる」は名残惜しい、未練がましい、といった意味の言葉なので

「ためらいの気持ち」と合致します。
ウ「直喩」とは「ような・みたいな・ごとく」といった言葉を用いた比喩表現です。

対して「隠喩」は「ような・みたいな・ごとく」を使わない表現です。
直喩:山のような書類。
隠喩:書類の山。
という感じです。


大問2
漢字・文法の単元ですが難易度は高めでした。

しっかり復習しましょう。

得点を安定させる重要単元です。

問2 品詞の識別
まず、「きっと」は「~だろう」とセットで使う呼応(叙述)の副詞。
ア「とんだ」は「失敗」という体言を修飾しているので連体詞。
連体詞は

「たいした・とんだ・だいそれた・ある・去る・来たる・あらゆる・いかなる・いわゆる・単なる・あの・この・その・どの・例の・大きな・小さな・いろんな・おかしな・あらぬ・我が」
テストでよくみるのは上記の単語です。
イ「こっそり」は「移動した」という用言を修飾するので副詞。
ウ「まれに」は「まれだ」と「だ」で終わる形があるので形容動詞。
エ「軽々しく」は「軽々しい」と「い」で終わる形があるので形容詞。

問3 「の」の識別
「の」の識別は3パターン
①主語として使う「の」
母の作ったケーキはおいしかった。
「の」→「が」に変えられるならこのパターンです。
②連体修飾語を作る「の」
私の本棚は大きい。
「の」が名詞と名詞にはさまれていたらこのパターン。
③体言の代用
赤いのが欲しい。
「の」の後が助詞で、「もの・こと」に変えられるならこのパターン。

問6
ウの「日没」に注意です。
これは「日が没する」で「上から下に読む」構成かと思いきや違います。
間に「が」が入っているので「主語+述語」の構成です。


大問3 出典は藤田正勝(まさかつ)『哲学のヒント』


「言葉のはたらき」をテーマとした文章。
言葉には
①「もの」をグループする働き
②「こと」を喚起する働き
の2つのはたらきがあると述べています。
①は、これはリンゴ、これはミカンと個々のものに名前をあたえて識別するはたらきです。
②は、言葉には辞書的意味をこえた「ふくらみ」があるという意味です。

本文には「ローテローゼの赤」と述べたときは、

ただの「赤」より美しい陰影を伴った赤色を想起させるとあります。

 

 

言葉にあるふくらみを手がかりに、詩歌などさまざまな表現があるのだと述べています。
ちなみに、この文章は2014年の埼玉県入試で出題されています。
気になる人はチェックしてみてください。

問1
感情を言葉で表現すると実際の経験とは異なる。とあります。
たとえば、3年間ものすごく努力して、

辛い思いをして続けた部活の試合で負けて引退するときに、

「悔しい」の言葉だけですべてを表すことは困難ですよね。
感情を言葉で表すのには難しさが伴います。

問2
①「経験している私が排除される」
②「ものに変化が生じた」
の2つの内容が必要です。
「もの」を主語にすると、

「事実」を述べているだけで、そこにいる観測者の経験という一面が消えてしまいます。

問3
言葉のはたらきの②に対しての問題です。
多くの場合では「言葉のふくらみ」は「剰余」、不必要なものです。
会議や報告書などで事実をしっかり伝えたいときに、

言葉の意味以上をイメージされたら意思疎通ができません。
しかし、美的経験の場では「ふくらみ」が主役となり、

それを聞いた人にイメージを与えてくれます。

問4
「言葉のふくらみ」はお互いが「共通理解」がないと伝わらない、

と具体例を使って説明しています。
これはみんなも、解きながら感じたと思います。

「ローテローゼって何?」って試験中に思った人は、共通理解がないため、

作者の書いていることがうまく伝わりませんでした。
逆にローテローゼを知っている人は、「あ~なるほどね。」となったかと思います。

大問4 古文
短くて、話も分かりやすく易しかったです。

その分、大問2が難しいのかな、と思っちゃいますね。

問1
傍線①1行後に「腰抜け」とあります。

これをア「意気地のない小心者」と言い換えています。

問2
「腰抜け」と言われたことに対して、

「鉄砲(の音)のせいではありません。たくさんいる鳥にまったく当たらなかったから、

目を回したのです。」と切れ味鋭い返しをしています。

問3
現代仮名遣いは毎回必ず出題されますね。確実に得点しましょう。

大問5
テーマは「アルファベットの略語」
「PC」「HP」「SNS」など周りにあふれていますね。

年代別の資料を読み取り、「相手によって使い分ける」と書くのが無難な気がします。
ちなみにこのグラフの元のデータである

「文化庁 国語に関する世論調査」はホームページで見ることができます。
2022年の埼玉県入試でも、このデータからグラフがつくられ作文が出題されていました。

以上、国語の解説でした。

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