こんばんは!学習塾チェックマンです。
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国語の解説です。
どの科目もそうですが、わからなかったところを納得できるようにしましょう。
北辰テストを受けただけでは意味がないので、間違えた問題としっかり向き合ってください。
その積み重ねで必ず成績はあがります。


大問1 出典は佐藤まどか『アドリブ』


母とオーケストラのコンサートに行った少年が、

フルートとの運命的な出会いをしてクラシック音楽の道を志していく物語。

夢と現実の厳しさのギャップに葛藤する主人公の姿が書かれています。

問題文として出題されたのは、フルートとの出会いの場面でした。
この作品では音楽を文字で表現しているため、比喩や擬音語、擬態語が多く使われています。
とくに、2ページ5行目、「ぼくは自由に森の中を飛んでいる」の部分を読んで、

2016年に本屋大賞を受賞した宮下奈都さんの『羊と鋼の森』を思い出しました。

『羊と鋼の森』はピアノとの運命的な出会いをした青年が、調律師として働く物語です。
中3の国語の教科書(光村図書)のP84~87に冒頭部分が掲載されています。

読んでみて、続きが気になったら買ってみてください。

面白いです。映画にもなりました。


さて、問1です。
母が急いでいるのはなぜかという問題。
急いでいるのは「前の席に座るため」
前の席に座るのは「表情が見たいから」です。

問2
①「澄んだ音がもやもやした空気をつらいぬいてるような気がする」
②「どの楽器の音なの確認しようとした」
の2点が書けていればOK。指定語句「確認」は本文にありませんが、音の正体を探しているから「きょろきょろ」したのだと読み取れます。

問3
アは「母も普段は許さないことを許してくれるはず」
ウは「母を困らせたい」
エは「クラシック音楽の演奏を聴いているのが退屈」の部分がそれぞれ誤りです。
選択問題を、勘、雰囲気、なんとなく、で解いていては出来るようになりません。
間違いの選択肢は、どの部分が間違っているのかを明確にすること。

問4
アは「悲しい気持ちが押し寄せてきている」
イは「演奏が終わってしまうことを残念に思っている」
エは「オーケストラの演奏のすばらしさに気づけたことに感動」の部分がそれぞれ誤り。



大問2
問1
とにかく小学校で習う漢字は書けるように。「書き」は小学校で習う漢字しか出ません。

問2
そこからの/風景が/美しくて/忘れられない と文節分けする。
文節の先頭が自立語。「そこ」「風景」「美しく」「忘れ」の4つです。
文節の数と自立語の数は必ず同じになることも覚えましょう。



大問3 出典は内山節(うちやまたかし)『よみがえる日本的労働観』


模試や入試の問題でおなじみの作者。

群馬県と東京を往復して暮らしている哲学者です。

問1
「こそあど言葉」といわれる指示語の問題。
「これ」とか「そのように」などの指示語が問題になっていたら、その部分からさかのぼって答えを探すこと。
そして、答えだと思った部分を、指示語にあてはめてチェック。
今回の問題だと傍線①「そういう感覚を基層精神にもちながらも」よりも前にさかのぼって答えを探す。
3行前に「「修行」と「貢献」を重んじる」とある。これを当てはめてチェック。
「「修行」と「貢献」を重んじる感覚を基層精神にもちながらも」と文が成立します。
指示語の問題は
①前にさかのぼってさがす。
②当てはめてチェックする。
この2つで攻略できます。

問2
「対比」の問題。
「仕事」と「稼ぎ」の2つが比べられています。
対比の問題では、同じ項目で比べることを意識する。
たとえば、
「りんごは赤いけれど、レモンはすっぱい」という文。
これ、おかしいですよね。前者は色で、後者は味について言っている。
項目が違うと比べたことになりません。
「りんごは赤いけれど、レモンは黄色い」が正しい対比です。

今回の問題では、7ページ6行目からの部分を読み取ると、
「仕事」は生活にかかわること全般をさしていて、
「稼ぎ」は収入のことをさしています。
したがって、指定語句を使い
①「仕事」は生きる世界と結ばれた労働。
②「稼ぎ」は収入の量を目的とした労働。
と書けていればOK。


大問4
小説も説明文も同じですが、古文はとくに情景をイメージしてください。
ただ文字を眺めるだけでは、内容が入ってきません。

問1
傍線部だけでは判断しづらいですが、直後に「その跡を追ひゆき」とあるので、

盗人ではなく、主人だと判断できます。

問2
「害せん」は「害をあたえよう」ということ。
武器となる棒を持っているので

「けがをさせよう」「暴力をふるおう」「こらしめよう」などが書けていればOK。


大問5
「大切だと考える生活習慣」というお題でした。
睡眠、食事、運動など思い浮かんだものの中から、体験が書けるものを選びましょう。

体験から結論につなぐ方法を2パターン紹介します。
①「~という成功をした。だから〇〇がよいと思う。」というのが1つ目のパターン。
たとえば、
「野菜を毎朝食べていたら、頭痛がしなくなった。だから食事バランスは大切だと思う。」
「毎朝ジョギングをしていたら、普段の生活で疲れなくなった。だから運動習慣は大事だと思う」
成功体験を書いて、結論につなぐやり方です。

②「~という失敗をした。だから〇〇はよくないと思う。」というのが2つ目のパターン。
これは「AかB、どちらか選ぶ問題」のときに使いやすいです。
たとえば「家と図書館のどちらで勉強したほうがよいか」というお題があったとして、
「家は、兄弟の声がうるさくて集中できない。だから図書館の方が良いと思う。」
「周りに人がいる気になってしまうので、図書館で勉強したとき全然集中できなかった。だから家の方がよいと思う。」
こっちは失敗体験を書いて、結論につなぐやり方。
体験は「成功したこと」か「失敗したこと」のどちらかを書くと、結論を導きやすいですよ。

以上、国語の解説でした。

 

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