こんばんは!
気づけば日も長くなり、夕方5時でも明るさが残っています。
小学生たちはついつい遊ぶ時間も長くなりそうですね。
中学生は部活の時間が長くなる…といったところでしょうか。
さて、前回のつづき。
リーディングスキルテストですが、
東京書籍、中学校社会教科書
「新しい社会 地理」から出典の問題です。
仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、
オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、
東南アジアにおもに広がっている。
問. オセアニアに広がっているのは( )である。
A. ヒンドゥー教
B. キリスト教
C. イスラム教
D. 仏教
( )内にあてはまるのはキリスト教なので正解は「B」
公立中学生の正解率は53%なので、2人に1人!
Aのヒンドゥー教は前文にでてきていません。
そしてAを選んだ人は0%とのことですから、
ふざけて回答した生徒はいなそうだ、と推測できます。
主述の関係がどこまでなのか、という文の構文自体の把握ができていないことも
そうですが、地理的なイメージを持っていないことも正答率を押し下げている原因か
と思います。
前回から繰り返しになりますが、
リーディングスキルテスト用に作成された問題ではなく、あくまで
中学生自らが使用している「教科書の1文」です。
この結果は、多くの中学生が教科書を使って学習できていないことの裏返しでもあります。
さらに衝撃なのは数学。
問. 下記の文の内容を表す図として適切なものを、A~Dのうちからすべて選びなさい。
正解は「A」と「D」
中高一貫校の中学生で64%の正解率。
さらに
問. 原点Oと点(1,1)を通る円がX軸と接している。
正解は「A」のみ。
中高一貫校の中学生で46%
半分以上の人が座標平面の読み取りができていません。
未習既習の関係で「中高一貫校」の中学生対象になっていますが、
公立中学の現状は……、想像に難くありません。
今勉強していることは
「大人になってからは使わない」と耳にすることがありますが
使わないのではなく「使えていない」だけではないでしょうか。
使えるようになれば、もっと視野が広がり
今までそこに在った世界が、
考え方が、ちっぽけなものに見えるようになるかもしれません。
不平不満を言うのはラクですが
いま目の前にあることに誠実に向き合ってみると
あなたという人間味がまたひと味ちがって、
周りの人間からは、より魅力的に映るのではないでしょうか。
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