ほんとうにほしいもの、なんてないのかも。

ただ詰めこむのは、習慣。ばかみたいな醜悪な、その左手の虚しさ。

色夢っていうの?
誰が抱くの?

ろくなことないね。

で、明日も笑顔はりつけて、つまらない会話するんだろうな。
何月生まれ?とか、野菜食べてくれる?とか、とか!
聞きたくもない質問でさえ、絞り出してるなんて。

学生の頃、働いてた頃、私は何をしゃべってたんだろう。
休み時間、日が落ちた学校で、眠らず朝まで。

そしてこのむなしく光る白さ、点滅する死んだような文字はどこへいくのか。
発せられず、泡が出るばかり。




5月は8冊本を読んだ。日中は子供いるから夜に読む。すごいね、他にすることがないのね。
それで感化されちゃってるのかも。

読むのは好き、でも楽しい、ではない。
笑うこともあるけど、楽しいから読んでいるのとは違うんだなと、今読んでたあるエッセイの一文で気がついた。

でも読んだ小説なんて、忘れてしまう。だいたいの筋がぼんやり。いくつかの場面、言葉が残っているだけ。それはそうさね。
つんと鼻の奥が痛くて、あ、きた。
たしかに触れた腕は、私の右腕と誰かの左腕。
温かさと、ぼんやりした面影。
いつもの誰か。

それは夢で、時には小説のあるワンシーンで、過去の思い出せないいつか。