No ride,No 【life】. @FukadakeBase -35ページ目

No ride,No 【life】. @FukadakeBase

基本的にはバイク好きのネタですが
一見、道楽者に見えていながら
妻の精神的疾患を支える難しさなんかも書いています。

いろんな角度から見える「命・人生」がテーマです。

今となっては最後の、VTRでのツーリングを終えて

7月の半ば頃だったろうか?


【SSへ】

何がきっかけだっただろうか?

VTRに限界を感じた訳でもないし、というか、公道をメインとする素人に限界なんてもんが

そう簡単に感じられるものではないと思う。

タイヤも新品に交換したばっかりだったし、まだまだVTRには乗るつもりで居た。


周りがSSへ次々と乗り継いでいくっていう、SS選択への状況も後押しした要因ではあると思う。

VTRなら、ある程度どんな道でもそれなりに走れる自信もあった。

限界という言葉を使うならば、憧れを閉じ込めておくのに限界が来たというのが正しい。

ついに動き出してしまった。


仕事中もR1のことで頭がいっぱいになった。



堪えきれずに、仕事帰りにバイク屋へ。

SRXを買ったバイク屋だ。



R1を探してほしいと喋ってしまった。

この店、ローンの金利がほかと比べて良心的。

そういう面でも購入を後押ししてくれる。

こだわりは2009年以降のクロスプレーンクランクシャフトを採用したモデル。

輸出仕様。

この年から国内仕様が出たために、2009年モデルは正規輸入がなく、平行輸入になる。

極端に中古市場の球数が少なかった。

でもこれ以外、欲しいと思えるものが無かった。


数日様子を窺って、また店に足を運んだ。


いいのが出たか聞いてみるが、オークションでもなかなか出ないらしかった。

もし、ネットで中古の良さそうなのあったら、業販してくれるか聞いてやるから、探してみろと言われた。

一応目処は付けてあったので、そのページを教える。

あとで聞いてくれることになって、その日は帰宅した。

数日後、仕事中に店主から電話。

R1が見付かった。

おれが見つけていた所じゃなくて、別の所にあった、程度が物凄くいいやつらしい。

まず、在庫覚悟で仕入れるから、一回実車を見て決めてくれと言われた。

石巻にあったそのバイクは、後日店に到着。

すぐに連絡を貰って、実車を見に行った。

傷一つなく、キレイな車体。

走行距離も7000㌔。

文句なしで契約した。

納車整備と、登録関係を待ち、おれはバイクの保険を移す手続きを進めた。

ただ、車体番号は分かっても、ナンバーばっかりは登録されてからでないと分からないので

ナンバーが来たらすぐに連絡をもらうように店に頼んでおいた。

そして金曜日の昼頃、連絡が来た。

なんとナンバーはキリ番!

憧れのバイクにキリ番!

これはもう、一生もんだと運命を感じる。

その日の内に店まで引き取りに向かう。

SRXのときとは訳が違う。

ツナギにグローブ、ブーツにフルフェイス。

文字通りのフル装備で向かった。

担当した整備の人と会話。

「いやぁ、このエンジンいいとこ取りで凄いね!」

「頑張らなくてもどっからでも加速するし、普通に流しても付いてくる人は大変かもよ。」

憧れて、こだわって辿り着いたクロスプレーン。

求めていたものそのままの感想が、間違いなかったと思わせてくれる。

少し店先で暖機して、帰路に就く。

SRXのときと同じように、丁寧にクラッチを繋いで、その鼓動を感じるようにゆっくりと走り出す。

モードセレクトが付いていることは事前情報として知っていた。

STD、本気のA、町乗りのB。

右手のスイッチ一つで、エンジンマップを瞬時に選択できる。

FI化によって進化したバイクの姿だと思った。

ビビるおれは、間違いなくBモードを選択し

恐る恐る帰路を走る。

Bでも十分だった。

これまでのキャブ車からは想像できないほどリニアなスロットルレスポンス。

曲がりたがる車体。

全てが高次元でバランスし、走る事に特化している事を、ライダーに伝え

そして、それを求めてくる。

途中、やっぱり試してみたくなり、STDに切り替えた。

吹け上がりがますますシャープになる。

Aモード、吹け上がりはSTDに比べて、一瞬間をおく印象。

ただ、一旦回り始めると、それはまさにフルパワー。

素晴らしすぎる!

なんて、素敵なバイク!

そんな気持ちでうちに着いた。


出来るものなら、家の中に置いて、寝るときも枕元に置いておきたい位だった。

こうして憧れを手に入れた。


いよいよこのテーマもなんと、去年の話にまで迫って参りました。


もう少しすると過去の記憶から、現在に近づいた内容になるでしょう。



【BBQツーとナンバー】


ぶっ飛んだけど、たぶんこれがVTRで行った最後のツーリングだったね。



富山ツーリングを企画してから、実はチームの幹事なるお役を命ぜられ


ツーリングの企画から、予約だの、その他雑用に至るまでかなりこなしました。



んで、去年はロングが企画できなかった事もあって、ロングじゃないけど


一泊で、しかも安く、なんとか楽しく呑めるツーリングが出来ないものかと頭を悩ませる。



んで、思いついたのが、おれの実家へBBQしに行っちゃおう!っていう企画。


事前におれの親父とおふくろに、連れて行ってもいいだろうか?と聞くと


まぁ、わかってはいたが、「いいよ」の返事。



親父もバイクからはもう十年以上は離れてしまってたと思うけど


やっぱりバイク乗りの心というか、そういう部分が踊っている様子は何となく読めた。



んで、メンバーにこういう企画を考えたんだけどどうでしょうか?と提案。


なかなかの反響で参加者を得た。



結局おれを含めて7人が実家へ向かうツーリングに出かけた。


実はおれ、今まで先頭で走り通した事ってなかった。


でも実家に行くツーリングなんだから、おれが先頭に立つ必要がある。



しかもおれ以外の6人のうちの一人がヘルニアで車で参加。。。


バイクのことを気遣う上に、車の事まで考えにゃいけないのか。。。


始めからなかなか苦しいもんだなぁとスタート。



秋田県側の天気はこの日あまり良くなくて、走りだしてすぐにチラッと雨が振ってきた。


幸い本降りになることもなく、ほとんど濡れるってことはなかった。


ただ、この日のためにリサーチして、車で予め下見までしていた道がどウェット。。。


これじゃあ楽しくないじゃん。。。



そして、昼飯をどこで食うかを特に決めていなかったのも凶と出る。。。



山越えをする前にと、寂れた観光地の食堂へ入りラーメンを注文。


待てど暮らせど出てこないラーメン。


ようやく出てきても美味くない。。。



さぁ、でも山道は楽しいよぉ、きっと!!


でも秋田側は・・・どウェット。。。



一体おれが何をしたっていうのですか!?



ところが、神はようやくおれに味方をしてくれ始めた。



この日は宮城側へおりるルートを選択していた。


県境を超えたところから、次第に空が明るみを帯びる。


少し下ると路面はドライに!ようやく調子が出てきた!



先頭を走るって色んなことを考える。


このメンバーには遅すぎか?でも何かあったら楽しいツーリングが台無しだ、とか。



結局、無理をすること無く自然と楽しい速度に落ち着く。


おれがよく一人で走るときの、流す程度っていうか、マージンたっぷりだけどつまんなくない速度。


でも、このスピードで後ろの人達が楽しいかがいつまでも不安だった。



山をすっかり超えた所に道の駅があり、そこで休憩しようと思っていた。


すると、そのとき後ろから最高顧問がクラクションを鳴らしながら追い越してくる。



なんだなんだ?



みんなで道の駅の駐車場へ。



ナンバーがついていないバイクがおれらの中に1台いたのだ。


初めからじゃないよ。


いまの山の中で落としてきたらしいのです。。。



こっからまだ実家まで結構あるけど。。。



まずは警察に電話確認する。


どうすればいいのかと。



まずは最寄りの警察署へ行きなさいとのこと。



てなわけで、まずはおれの地元の警察署を目指して走ることにした。


一応、間に挟んでカムフラージュして。



んでまぁ、地元の警察署にその人だけをやって、近くのコンビニで待つ。


たぶん、バイクは置いていけって言われるんだろなとか


だれが後ろに乗せていく?とか


そんな話をしながら待った。



30分くらい待っただろうか、ようやく彼が現れる。


しかも、ナンバーのついていないバイクに乗って!



警察は県を越えてしまってきているので、今日向かう目的地の家(おれんち)にまず置かせてもらって


後日取りに来るのをお勧めするとのことだったが、ここに置かれても困るように


そのうちでも困るだろうし、警察は乗ってもいいとは言わないけれど、あくまで自己責任でどうするか考えろと。


ちょっと書いてもよくわからないかと思うが。。



結局、紛失届を出しているので、万が一走っている所を見れば、止めはするが検挙はしないとの事だった。



そんな事件を経て、BBQにようやくありついて楽しい夜を過ごしました。



やっぱり隠したりせずに、素直になるのが一番なんだなと改めて思わされた事件です。


素直がいちばんいい。



最高顧問の事故からちょっとしてからかな?


この辺、つい最近だけど、あまりに事故がショッキングだったので


記憶の前後関係がよく分かりません(;´∀`)



【見送りと指摘】


7月の富山ツーリングに行けたのは、実はチームのメンバー全員ではなかった。


行けなかったメンバーのことを気遣ってか、そうでないのかはわからないけど


この時、青森への一泊ツーリングが企画された。



当然お誘いは来るんだけど、年に2本も一泊ツーリングは金銭的にも、また「家族の目」的にも


ちょいと厳しいもんがあった。



というわけで、お泊りするのはお断りして、途中まで見送りで参加するという形をとった。



今回は山形のチームと、SNSで知り合った人も参加していた。



集合場所の道の駅に行くと、すでにみんな集まっていた。



SNSの人とは秋田市で待ち合わせの予定だったので、まず走りだした。



朝まで降った雨で路面はほとんどウェット。



程よく緊張感を持ちながら走った。



秋田市に到着してSNSの人と落ち合う。



ここからはSNSの人が先頭で、ほとんど裏道を使って、大館まで行くという。


ほんとはここで帰ろうかと思っていた。


でも「大館で美味いラーメン食うよ!」って一言に釣られてしまった。。。


結局大館まで見送りしていくことになった。



こっからもペースがわけわからんくらいに速い。


とにかく遅れないようにと必死に付いて行く。


途中路面がうねってる所があって、はじめてVTRでジャンプした。


ちょっとビビってると、前を行く集団が急にブレーキングを始めて、ドンドンと車速を落とす。



なになに?なんでこんなとこでゆっくりになんのよ?



と思ったのも束の間、ミラー越しにふと後ろを窺う。


後ろには山形の人たちがいるはずだ。



ところが、後ろにいたのは青い服を着て、派手に赤いランプを回す白いバイク。


一瞬身体が凍りついた。


なるほどこの状況はブレーキングですわ。。。



何秒間、何分間この時間が続いただろうか?



そんなに長くはないけれど、お決まりですがすっごく長く感じました。



不意にウィンカーを付けてUターンする白いバイク。


諦めて帰ってくれました。



助かったぁ~ε-(´∀`*)ホッ



後ろから来た山形の人たちにピースをしながら戻っていったそうです。


いやいや、ほんとに物陰に潜む恐怖ですな。



ところがこの日はこれで終わりではなかった。。。



無事に大館についたのが、15時ちょっと前だった。


その時間だというのに、その美味いラーメン屋さんは、なんと入店待ちで人が並ぶ。


30分位並んでようやくラーメンにありついた。


確かに美味かった。



さすがにこの時間になればあとは急いで帰りたい。


ここで見送りを終了とすることにして、青森を目指すメンバーたちに別れを告げる。



さて、戻り組はおれと、山形のチームの一人だった。


この人、前にうちのメンバーをちぎった素晴らしい腕前の御方。


噂によると公道でブラックマークを残すほどの実力らしい。。。



ドキドキ、ハラハラしていたが、帰る方向は途中まで同じ。


結局道の分からないおれは、引っ張ってもらうことにした。



「白黒いたらドンっで!」って言われて、まずはそれを理解した。



帰りは来る時とちがって国道をメインにした。



ところがこの御方、国道だろうがどこだろうが容赦はない。


いや、おれのためにかなり抑え込んでいたに違いない。



国道のこのレベルの走りをおれは体験したことが無かった。


抜けると見れば全部抜く。


しかも危なさが見えない。


どんなに無茶苦茶に見えても、それは無茶苦茶ではなく


マシンの性能を、このおれのマシンとおれの腕前までを見ぬいた上での走り方。


これは敵うわけがない。



しばらくその走り方に翻弄されつつも、徐々にその走り方に慣れる。


慣れてきたなぁと勘違いする頃って何かあるもんなんだよね。



それは程よく長い直線路。


見晴らしもいい。


前に数台車がいて、迷わず抜きにかかった。


ところが、追い越している最中、見てはいけないもの、いや見たくないものを見てしまった。



道路脇の少し開けたところに設置されていたレーダーである。


いつもあるものではなく、明らかにネズミ捕りだった。



横目でそれを捉えた途端、さっきのドンッが始まった。


これまでの走り方よりペースアップして、バンク角も深くなった。


後ろを走るおれは、自分の後ろからもう一人?二人?の追走者が来ないかドキドキ。


幸い、なにも追いかけてくることは無かった。



だいぶ離れた所でペースを落とし、来なくてよかったと笑うその御方。



またひたすらに追い越しレース。


どんなとこでも抜けるなら、マジで抜いていく。


一回歩道も使ったΣ( ̄ロ ̄lll)


「歩道は無しかい?」って、信号待ちで話しかけられる。


楽しんでおられる様子です。



そのあともう一回、影に隠れて獲物を待つミニパトを発見。


あの御方はちょっとだけ腰に手を当てて、どうすっかなぁ?って悩んでた。


ちょっとだけ、ドンってする。


後ろは追ってこない。



白黒関係はこの日これが最後だった。


一日に3度も逃れたなんてまさかの経験だった。



途中、休憩をコンビニでとった。


引っ張ってきてもらったので、ものすごくちっぽけだけど、缶コーヒーをご馳走した。



コンビニの外で缶コーヒーを飲みながら、一服する。



自然と話題は「走り方について」になっていた。



「今日後ろから走るの見てたけど、君は悩んどるね。」


「どんなコーナーでもヘアピンだって思って入るといいよ。」



そんなお言葉を頂戴した。


でも、当時はよくわからなかった。



悩んでる走り方だっていうのは、自分でも何となく思い当たる事があったし


なるほどやっぱり見る人が見るとわかるもんなんだなって思った。



でも、わからなかったのは、自分が何に悩んでいるかってこと。


コーナーの手前で何を悩んでいたのか?



そしてそれに対するアドバイス。



今でもその言葉の意味の核心は分からない。


でも何となく、ちょっとずつその言葉を自分の中で消化できていけてるような気がする。



実はこの御方の喋る言葉で、前にも物凄く納得したことがあった。


それはVTRの特徴について語られた言葉。


富山ツーリングの時にふと交わした会話の中のフレーズ。


「ほんと速度感が無くて乗りやすい、良いバイクだよね!」


初めて、VTRの特徴をズバッと言い当てられたというか、今まで自分でも感じてはいても


どういう風に言えばいいのかわからないでいたことが、この言葉で全て語られた。



だから何というか、この人の喋る言葉は忘れられないし


きっと何かヒントが詰まっているんだと思っているから


大事に心の奥で、少しずつ溶かすように消化していく。



その言葉が、おれのライディングの栄養になる日がかならず来るように


大切にしている言葉の一つです。



とまぁ、そんな会話をして無事に家にたどり着きました。


めでたしめでたし。




No ride,No 【life】. @FukadakeBase-VTR1000F-2