まだ、午前中。
本来ならば面会の時間ではないけど、
流石に今日は時間に制限はないらしい
父が息を引き取るその時まで。
「こういう状態で1週間位頑張る方もいるから、あまり無理をしないで」と
介護士の方が言ってくれた。
耳は聞こえているというのはよく言われる事なので、
父に
「お父さん、今まで本当にありがとう」
「頑張らせてごめんね、
もう楽になっていいからね」
と、何度も繰り返し伝えました。
「もういいかな?」って
今回まだ聞かれてないよね?
父にとっても回復してきていたのに
入浴させられて、嫌だって言ったって
施設の人は聞いてはくれないもんね。
それで風邪ひいて
翌日には危篤になるだなんて、ね。
まさか!という思いはあった?
それとも全て知ってた?
などなど、いろいろと話をした。
お迎えが来ている人がここにいる
全て日常的に時間は過ぎていく。
ランチの時間、おやつの時間
そして楽しそうな音楽も流している
全て変わらない日常の風景
とても不思議でシュールで
現実とは思えない異空間だった。
母と私は朝から何も食べず病院に来た
もちろんお腹は空かないが
母には何か食べさせないと。
ただこの病院は売店も何もない
何か買ってこようかと思った時に
母が一旦家に戻らないと、と言い始めた
理由を聞いて確かにと思ったが、
父から目を離すのは心配だと言ったら
自分は1人で帰ると。
母も動揺しているんだろうなと。
こんな時だからこそ1人では帰らせるのは不安だった。
父に
「母が家に一旦帰ると言っているから
私が車で送迎するから、それまで待っててね!」と何度も父に言った。
看護師さんに、その旨伝えたら、
「ご不在の間にお亡くなりになっても
私共には一切の責任はありません。
その判断は自己責任でお願いします」 と。
「承知しております」と答えた。
良くしてくださる看護師さんや介護士の方は、
「お母さんの好きなようにさせてあげてね」
と言っていた。
私もそう思った。
家に着き、私は車中、駐車場で待機。
1人になりたいだろうと。
母の思うように時間を過ごせばいいと。
私も1人、
不思議な異空間にいる感覚のまま過ごしていた。
