母が駐車場に戻って来た



「何か食べた?」と聞いたけど

もちろん食べられないと。



そりゃそうね。私も食欲ないわ。



渋滞もなく車で病院に戻り病室に足早に向かったけど、父はまだ頑張ってくれていた。


「ただいま!ありがとね!」と声を掛ける。



さぁて、これからどれくらいなんだろう



トイレに入るにもダッシュ




ずっと話しかけたり、たわいもない話をしたり、父との時を楽しむ。



ただ、母が最優先で父の側へ。




父の排尿も止まり、足も冷たくなって来た。



とにかく何度も何度も父にお礼を言っていた事を覚えてる



看護師さんや、介護士の方がシフトチェンジの時間帯で、帰宅する前に

父に挨拶に来てくれれ方が何人かいらしてくれて嬉しかった。



父の血圧がだんだん下がって来て、

呼吸の仕方も変わって来た。



主人も父の病院に向かっているが間に合うかな微妙だけど、焦らせたくはない



病室は消灯時間を過ぎていても父のいる部屋だけは照明は付けたまま。



機械音と、母と私の声のみ

後は皆さん寝ている。



看護士さんが時々見に来ては色々とチェックしていく。


そんな時間が数時間




機械の音が一段と大きくなった


危険を表すアラームが鳴り響く





正直、この時の事はよく覚えていない。






看護師さんが来てくれて、

医師を呼びに行ってくれたが、

その医師がなかなか来なかった。

(主治医ではない)


ゆっくり来た医師が

ご臨終です。 」と告げた



父は目の前に居るのに居ない



この時、私は初めて母の前で泣いた。

幼い頃は別として、小学生、中学生から

母の前で泣いた事はなかった。


この時ばかりは気持ちが抑えられなかった。



しばらくたち、

看護師さんからお話があると。


その間に父はエンゼルケアをしてもらえると。


いつも良くしてくれた看護士さんがやってくれてよかった。



看護師さんからのお話は、葬儀の話


この病院には霊安室がないので、

なるべく早く葬儀社を見つけて父の遺体を引き取って下さいと。


一社の葬儀社のパンフレットを渡されたが、ちょっと頼む気になれなかったので、携帯にてググっていたらバッテリー切れ。


父が亡くなってまだ20分も経たないのに、

既に忙しい。