〈注意〉完全にAHを元に書いた小説です。ぜひ、無理はなさらず、読んでいってください。
4月も終わりに近づき、桜の木が眩しいくらいの青葉が茂っていた。燦々と
木々から射し込み、ゆらゆらと揺れる日差しは、夏の兆しが現れている。
昔と変わらずまったく依頼が来ない冴羽商事事情。アシャンは最近ほとんど依頼がまったく来ないせいか、"まったく!パーパがちゃんと真面目に仕事を受けてくれないからよっ!"となんだか俺にいきりたっているようだ。
…まったく勘弁してくれよ。そんなこと言われたって、男の依頼はおっ、こっ、とっ、わり~っだってんの!まったく…!
そんな大人のくせに、大人げない怒りを持ちつつ、家を飛び出し歩道をさっそうと歩いて俺はあるところに向かっていた。
そこは香の…。事故に合った場所、
あの横断歩道だ。
あの事故は偶然とは言え、何も変え難い苦しさが今でも俺の胸に残る。
もし、俺があいつの側に少しでも近くにいたのであれば助けられたあの時。
しかし運命は、俺たちの未来、俺と香の…これからを奪ってしまった。
そして、ふと俺はある店に立ち止まった。
香の大好きな花。エゴノキとはまた違うが、この花はたまたま通り過ごした花屋で、花言葉を並べながら嬉しそうに話していた。その後はしばらく、家の花瓶で
それが咲いていたが…。
…そして、俺は今その花屋でこの花を持って歩いて向かっているわけだ。
俺は思わずあのことを思い出しフッと、苦笑った。周りからみたら、なに一人笑いしてるんだろうと思われるぐらいに顔が歪んでいるだろう。
それはあいつとの微かに浮かぶあの思い出の1ページ。だから、俺はそんなことは気にも留めることもなく、進んでいった。
…あの場所へ向かって歩く。
香のあの場所に近づいて行くごとに、ある影に気づいた。
いつもこの花はあの電柱へ置いてゆく。人通りが多く、通行人はなかなか誰が花を置いても気に留めることはない。
小さな影がある…。それは、海坊主んとこのミキちゃんより、少し大きいくらいの…背丈の女の子。
その小さな彼女は花を置いて手を合わせて、しゃがんでいた。
俺はこの花を置くため、ただ無言で近づいていった。すると彼女は俺の足音で気づいたのかスクっと立ち上がり、俺を見つめて、こう言った。
"あの…失礼ですけど…ここを知ってる方ですか?…こんな場所で花束を持っている人を見るなんて…、それで…。"
"…はぁ。君は…。"
"ここで昔…わたしは、槇村香さんに助けられたんです。"
〉実現させたかった夢。それは撩と香にとって、辛い現実だったとしても、
それはアシャンへ繋ぐ、未来へのきっかけをくれた一人の女の子から。
CH好きにとって、この話は辛いでしょうから、決して無理はなさらないでください。
わたしのいつか書きたかった、夢ですから。未来へ繋ぐこの話。
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