どもども。CHAZZです。^^

拙著「断易の教科書」を出してから、興味を持たれる方も増えて鑑定・講座も訪れる方が増えました。
特に断易講座に関して問い合わせも増えてきました。

その中で一番多いのが、、
断易って難しいって聞いたんですが、実際難しいですか?私にもできますか?
という質問です。

 

答えとして確かに否定できません。(笑)



「断易って難しい」という言葉も一概に肯定できないとしても、「とりあえずちょっと試しで。。。」というのが難しい占い筆頭ではあると思います。

断易の難しさは一言でいえば「準備する事が多い」に尽きるかもしれません。
八卦の概念もある程度知る必要があるし、陰陽五行や干支学もある程度知らないと導入部でつまずく可能性があります。
また、断易特有のロジックも結構あるので、初段階で「お腹いっぱい!」になる人も少なくありません。

そのため「半年(初級段階)で全然占えるようにならない」という心配をされる受講者も結構いますね。
実際、それは普通で私も講座の段階で「判ってくるのは中級中盤(おそらく初めて一年以上)くらいからだと思います」と伝えています。

現代は、音楽も前奏が長いだけで曲が聴かれないようなテンポの速い時代ですから、1年たっても占う準備が出来たくらいの占術はじれったい思いに駆られると思います。

確かに占えるようになるのに1~2年は覚悟してくださいと伝えても自分はもう少し早くできるようになるだろうと思うのが人間のサガです。ww
実際、自分もそう思って独学で初めてみたものの、ちょっと判るようになるのに5年はかかってしまいました。(苦笑)
古い言葉ではありますが、断易を学ぶ過程は「急がば回れ」だと思います。

一度コツを掴んでしまえば、これほど応用範囲の広い占術はありません。
そして、断易には宗教的思想や哲学が介在する部分がありません。おそらく断易家で「断易を学問」と思ってる人はほとんどいないと思います。(自分の知らない所でいるのかもしれませんが。。。)

image

なので、たまに「断易とは高尚な占い」という話を書かれていると非常に疑問に感じます。
台湾や中国で断易とは「便利な道具」の立ち位置だと思います。

日本で占い館に行けば、「とり手(とりあえず手相)」や「とりタ(とりあえずタロット)」みたいに日常の悩みを手相やタロットで占うのは普通だと思いますが、台湾の行天宮や龍山寺の占い横丁に行けば「とりあえず断易」が普通です。
※とり手・とりタは勝手に作った造語なので忘れてください。(笑)

因みに台湾でどこでも見かける「米粒占い」や「古銭占い」は道具が違うだけで、やってることはほぼ断易です。(一部梅花心易や孔明神卦のような占いもあり)
つまり、あちらで断易とは日常的に使える「庶民の占い」なのです。

また断易は汎用性の広さにおいても有効で、例えば中国の風水師で断易を最終確認に使用する人も多いですし、一流ホテルのビジネス顧問をするような占い師が断易を駆使したりする場合もあります。

自分が追求したい断易の姿は「日常的な事から高度なことまで何でもござれ」です。
まあ、占いの本来の在り方はそうだと思いますが断易の汎用性は知れば知るほど有効だと感じています。

例えば四柱推命なども長らく日本では「占いの帝王」という言葉で飾られていましたが、台湾や中国・香港の占いを知れば知るほど「誰でも使ってる汎用性の高い命占」という地位なのだと思います。
ブランディングとして「帝王」というのは別にいいのですが、特に大上段に構える必要はないのです。
中国や台湾の断易人口の多さを考えれば「とりあえず断易」のレベルだと思いますし、日本でもそれくらい気軽に断易を学べる状況になればと願っている次第です。

でも、断易は入門時の情報量の多さがちょっと大変なのが玉にキズなんですよね。(苦笑)
八卦や陰陽五行の入口が日本は土壌として浸透していないのが問題なのかもしれません。教える者としてこれからの課題ではあります。