こんにちは。茶道体験の銀座 茶禅です。
今日は4月20日。
二十四節気の「穀雨(こくう)」、七十二候の「初候 葭始生(よしはじめてしょうず)」にあたります。
外出自粛によりお家でお過ごしになる日々で、美容や健康に良い食生活に今まで以上に気を配る方も増えていらっしゃるようです。
美容と健康アイテムに、是非抹茶を加えてみませんか。
緑茶はビタミンCが含まれているのは皆様ご存知だと思います。
お抹茶も負けないくらい美容にもよく、健康面でも良い効果があります。
今日はお抹茶の成分と効能について解説致します。
緑茶とお抹茶の違い
緑茶もお抹茶も茶葉から作られます。皆様がイメージされるあの茶畑で育てる茶葉です。
違いはその製法にあります。
緑茶とは、日に当てて育てられた茶葉を蒸して、乾かしながら揉んだものです。
因みにこれを細かくパウダー状に砕いたものが粉末緑茶です。
それに対して、お抹茶はお茶の葉を日差しに当てないように長時間覆いにかけて育てます。
その葉を蒸して乾燥させたものが「碾茶(テンチャ)」です。これを臼でひいて粉末状にしたものが、お抹茶です。
緑茶はお茶に湯を注いで抽出液を飲みますが、抹茶は粉末をそのままいただくので、お茶の葉を飲むという点で栄養素が全部取り込めるのです。
茶禅では、お客様にお茶室に入っていただく前に、臼で碾茶を挽いて抹茶を作っていただいております。外国人の方はもちろんのこと、日本人の方も興味深そうに碾茶を挽かれます。
臼で丁寧に細かく挽かれた抹茶の粒子は、人の舌がなめらかと感じられる十数マイクロメートルほどと言われています。そのまま飲んでも美味しくいただける理由はこの粒子の細かさにあります。
お抹茶の栄養分
抹茶には以下の栄養分が含まれています。
・カテキン
・テアニン
・ビタミンC
・カフェイン
・ミネラル
・サポニン
それぞれの効用を見ていきます。
1.カテキン…美容、ダイエット効果
カテキンはポリフェノールの1種で、抗酸化作用や血糖値の上昇を抑え、体の免疫細胞を活性化させる作用がある成分です。
・抗酸化作用は、老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあります。これが美容効果があるといわれる所以です。口臭予防の効果もあります。
・血糖値の上昇がゆるやかになることで脂肪が増えづらくなるため、ダイエット効果があると注目されています。
・体の免疫細胞を活性化させる作用とは、抗ウイルス作用があり、インフルエンザなどの風邪予防効果があることが研究でも確認されています。
カテキンはお抹茶・緑茶のほかに柿やりんごなどの果物にも含まれていますが、果物よりも抹茶・緑茶の方が含有量は多いとされています。
また、先にご紹介したとおり、お抹茶は緑茶に比べて茶葉をそのまま飲めるため、カテキンが緑茶の約2倍摂取できます。
2.テアニン…リラックス効果
テアニンはアミノ酸の一種で、副交感神経の働きを活性化したり自律神経を整える作用があります。
・副交感神経の働きを活性化し脳の興奮を抑える働きがあり、リラックス効果があると言われています。
・自律神経が整うため、末梢血管の収縮を抑えられ、血行がよくなって体の冷えを改善したり、睡眠の質を高める作用があるので、よく眠れるようになるという効果もあります。
抹茶をいただくと、リラックスしたり癒やされる気分になりますが、このテアニンによる効果なのかもしれません。
昔は、茶の湯によって心高ぶる武士の心を落ち着かせる目的もあったという話もあります。
3. ビタミンC…美容
抹茶にはビタミンが豊富に含まれており、中でもビタミンCが豊富です。
ビタミンCにはメラニン色素を抑える作用があるため、シミ防止に効くと言われています。
また、コラーゲンをつくる手助けや、カテキン同様抗酸化作用がありアンチエイジングに効果があります。
ビタミンCは通常水に溶けてしまいますが、先にご紹介したカテキンの強い抗酸化作用がビタミンCの酸化を防ぐのて、壊れないまま摂取することが出来ます。
お抹茶はお茶の葉をそのまま摂取できるのも効果が期待できるところです。
さて、お抹茶の成分について3つご紹介いたしました。
まだまだ美容や健康に良い成分があるのですが、こちらは次回のブログでご紹介していきたいと思います。
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