2021年某短大の新年の授業は「新年好
」で始まりました。
この日は中国伝統行事『春節』と『元宵節』がテーマです。
新暦で春節は2021年2月12日、元宵節は2月26日です。
お正月の始まりから終わりまでを楽しんでもらおうと
お茶は『元宝茶』、お菓子は『京八件』と『元宵団子』に決めていました。
『京八件』の準備は12月初めから始まりました。
特別な時期なので、物流等のことも配慮して、1月4日の週には届くように手配をしました。
『京八件』は衝撃に弱いので国際便での運送中に破損していないかとひやひやでしたが無事に届きホッとしました。
準備の為に早めに教室に行っていますが、早めに来られた生徒さん達とおしゃべりするのも私の楽しみの一つになっています。
毎回1番乗りの方は頗る中国に関心度が高いようです。
初めての講義の日に「先生は中国人ですか？」と聞いてきましたから。
ここで「はい、私は中国人です。」と答えたら、ええ展開になるやろなと思いながら
「（ご期待に添えなくて残念ですが）日本人です」とお答えしましたね。
『京八件』の「京」は北京、「八件」は八つの中国菓子です。
もともとは清朝時代の宮廷の重要な祭典の時に出された伝統菓子なんだそうです。
❁福字饼 玫瑰豆沙餡（祈福納吉）
❁禄字饼 桂花楂餡（功名利禄）
❁寿字饼 奶油栗蓉餡（延年増寿）
❁禧字饼 椒鹽黒麻餡（喜事臨門）
❁佛手酥 鳳梨餡（仏縁善果）
❁如意酥 紅蓮五仁餡（事事如意）
❁枣花酥 核桃棗泥餡（早子貴子）
❁祥云酥 枸杞豆蓉餡（吉祥富貴）
饼（餅）は小麦粉でこねて薄く円盤状に伸ばし、平鍋で焼く か蒸すかした食べ物の総称です。
主食で食べるが、日本の餅とはまったく異なります。
日本のお餅に相当する物は『年糕』です。
もちろん中国のお正月には欠かせません。
酥は小麦粉を油でこね砂糖を加えて焼いたお菓子の総称です。
どれを食べるかで皆さん悩んでますよ。
中の餡で選ぼうか、書かれた文字で選ぼうか、四字熟語の意味で選ぼうかと。
『京八件』 「これ美味しすぎるぅ
」と大人気でした。
苦労した甲斐がありました。嬉しい
d(⌒o⌒)b
春節のお茶『元宝茶』（福圓茶）は毎年茶遊サロンでは周囲の人に福を授ける橄欖（オリーブの実）や財宝を招き互いに喜び合う金柑（金冠）と高級緑茶安吉白茶と一緒に頂いていますが、
今回の『元宝茶』は特級碧潭飄雪と金柑でお祝いしました。
中国の文化や食べ物やお茶などを知るにつけ、中国へ旅行に行きたい、中国の食べ物やお茶のことをもっと知りたいと興味を持ってくれるのが嬉しいですね。
縁起の良い言葉
と、ものと、お茶と、お菓子で
2021年は良い年になりますようにと願いを込めて楽しんで頂きました。
次回も楽しみにしていてくださいね。☆⌒(*^-ﾟ)ﾉ~♪
ご訪問ありがとうございます。