私には、書きたいこと。言いたいことが山ほどあって、それが物書きへの道を歩もうと考えるきっかけとなったのだけど、
源氏物語をラジオで語るようになって
いつのまにか、自分の人生よりも、物語の人々について考える時間の方が多くなってしまった。

つまり、自分の人生よりも、物語の人生のウエイトの方が大きくなってしまったということなのである。
こんな風にして多くの文学研究者が対象にはまりこんでしまうのだろう。
源氏物語には全てがある
と私の師匠が豪語したように
彼の人生は、実人生そのものが、源氏物語と重なってしまったのではないかと思える。