詩は
何のために
書くのだろうか

10歳のとき
詩を書くことを
教えてくれた人がいた

山のみどり
空の青
ミカン畑の
黄金色の果実

そんなことしか書けなくて
きれいごとしか書けなくて
いつも
いらだっていたセンセイ

では
何を書けばいいんですか
何のために書くんですか

叫びたかったけれど
声が詰まって出なかった
あれは
もしかしたら
心が詰まっていたのかもしれない

叫べ
歌え
泣け

ありったけの願いをこめて
教えてくれた人がいた

あのひとは
かわいそうな
ひとりの女の子を
助けようとしてくれたのだ
詩を書くことで
救われると思ったのだ

今頃気づいた
助けようと
思ってくれたのだと

詩の力
信じていた
あのひと
忘れられない
あのひと