年末雑感 | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

マニアの隠れ家を目指します。
中津の生渇きの臭い人はお断り。

テレビ東京が内山の引退で大晦日中継から手を引き、井岡も引退したため、ある程度落ち着いた感がある年末ボクシング。

やはり、多くても3つ位に絞った方がファンとしては集中して楽しむことが出来ますね。今回も京口vsブイトラゴが割を食ってしまったわけですし。まあ、RIZINなども絡めて、それなりに楽しめた年の瀬でしたが。

さて、ボクシングに関して雑感を。

 

1.30日:横浜文化体育館・大橋興行

※例年は年末の大橋興行を観戦に行ってたが、今回はパス。

会場まで遠いのと、最低1万円の価格設定にしてはカードが弱く感じたため。

井上vsポワイヨと拳四朗vsペドロサは予想通りのKOショーに終わってしまった。10月に試合したばかりの拳四朗はともかくとして、井上はキャリアを無駄にしてしまってるなあと感じます。今年の唯一の収穫が米国で試合したことだけとは・・・

アンダーの清水もモタついた印象しか残せなかったし、ちょっと食い足らないプログラムだったな。

拓真vs益田に関してはBSフジで観てからにしよう。

 

2.31日:大田区体育館:ワタナベ興行

※RIZINからチャンネル映して鑑賞。

内容的には2試合にフォーカスしての放映で面白かったですが、フジのテレビ格闘技に比べると地味過ぎるというか(笑)、そこがボクシングの軸でもあるんですけどね。個人的には下手に迎合しなくてもいいように思います。

さて、木村vs五十嵐。アマ経験者の比率が多く、4回戦から洗練された試合が見られる昨今ですが、アマ経験があるとはいえ木村の荒々しさはある意味で昭和っぽさも感じさせるスタイルだ。

一見、大振りの左右フックを振り回して、ぐいぐいと前進していく愚直なスタイルだが、時にコンパクトなパンチも織り交ぜており、上下の打ち分けにも巧さを感じる。何よりもあのエネルギー効率の悪そうな試合でラウンドを重ねても動きが落ちないのが凄い。

知人の話だと2016年11月の坂本真宏とのWBOアジアの王座決定戦では12Rを戦える様なレベル(スタミナ)では無かったと聞いてただけにこの1年余りの進捗は目を見張る。

後は外人のランカーと対戦したときにも自分のスタイルを押し通せるかが課題だろう。

そして田口vsメリンド。統一戦ということでもあり、いつも以上の慎重な立ち上がりで序盤はメリンドがペースを掴む。中盤以降の盛り返しはちょっとだけエンジンのかかりが早い坂田みたい。

しかし、的確にメリンドを削っていき3-0判定勝ち。私的採点は4差で田口かな。ペース争いも含めて非常に見応えある試合に見えましたが、どうしても世間的なインパクトは今一つなのが残念です。

 

京口vsブイトラゴはダイジェストでしたが、京口の動きにキレを感じました。こちらはCSでのノーカット版を待つしかないですかねぇ。

非常に堪能した年末ボクシング(&RIZIN)でした。

 

元旦は「ざまあみろ」としか言えないですね。負けはまだしも、試合後に健闘を称えられない、相手にリスペクト出来ないのは情弱、いや盤石の亀田クオリティ(笑)。三つ子の魂、百までもということでしょうか。