賞金首になる覚悟 | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

マニアの隠れ家を目指します。
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AbemaTVの企画で亀1がボクシング・ルールで3Rだけ戦い、勝ったら1000万円という企画がボクシングファンの話題(嘲笑)をさらってます。ま、一般の方々には届いてないですが。

どうも、プロ禁止という方向みたいですね。彼らのことですから、元プロもおそらく禁止でしょうし、他格闘技経験者もその例には漏れないでしょう。リング上のリスク管理は引退しても万全なのはさすがです(笑)。

 

さて、そんな腰抜け企画よりも時代を遡ること10年ちょい前にまだMMAと呼ばれる機会が少なかった総合格闘技の世界で自らを賞金首にして名前が知られてないけど、実力ある相手とハイリスク、ローリターンの戦いをしてきた勇者がいます。

 

山本喧一(健一)。ヤマケンの名で知られた彼はUインター、キングダム、リングスを経由してヴァーリ・トゥードの世界へ辿り着いた流浪の格闘家。プロレスでもU系でも総合でも決して、超一流の実績を残したわけではないですが、プロとしてちょいと名前の知られた彼がトップ・アマの世間に知られてないだけの相手とガチンコで戦うのは危険極まりない企画でした。

ヤマケン自身もかっては自身の思いを組んでくれなかった憤りからインターの先輩だった田村潔司を糾弾したり、業界や技術のことを熱く語っても、なかなか実証できなかったりしました。

しかし、このクラブ・ファイトという企画はまさにかってのヤマケンが語ってた「業界のため」を実行するためのものであり、自身の「技術」を証明する場でもあり、言うなれば公開道場破り。

確か3戦して1勝(1KO)2分だったはず。賞金こそ渡さなかったものの、自身のプロとしての商品価値を貶める危険もあったわけですが、こんなハイリスクな戦いは誰でもできるものではありません。

まして、現役のときに徹底的に逃げてきた、あの亀1じゃねえ。

 

単に話題づくりやサイバーエージェントとの企画であれば「一般公募」など口にしない方がいい。どうせ、ヤラセだろうと世間も見てます。

現役のときに徹底的に日本ランカーとのガチから逃げてきた亀1が今さらガチをやるとも思えません。それよりもヤマケンの爪の垢でも煎じて飲んだほうがいいのではないですかね。

今さら、見た目がアレなだけの素人とスパーもどきをやってもボクシング・ファンは嘲笑するだけでしょう。