福昌堂倒産に関して | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

マニアの隠れ家を目指します。
中津の生渇きの臭い人はお断り。

過日、福昌堂が倒産したとのニュースがありました。
この会社は「月刊空手道」や「月刊フルコンタクトKARATE」などを長年に渡って刊行してきており、空手以外にもキックやムエタイなど立ち技系格闘技のファンにも親しまれてきました。(山田編集長とUWF系団体や前田氏との対立も印象深い。いろんな意味で。)

さて、ボクシング・ファンには馴染みが薄いかというとさにあらず。ジョーさんの世界戦リポートなどが連載されており、国内だけではなくタイや韓国等の世界戦まで刻銘にリポートしてくれるのは有り難かったですね。一部まとめられて書籍化しております。

・世界のKOアーティスト
・世界のKOアーティスト2~時代を生きたボクサーたち~
・ボクシングにとりつかれた男
・ボクシング・マッチメイカー

80年代~90年代にかけての刊行。当時のリングサイド情勢もよくわかり、読み物としても面白い。ジョーさんがマッチメイクなど他の仕事で多忙のときは他のリング・ジャパンのスタッフの方が記名で執筆されてましたね。
かってゴングを出版してた日本スポーツ出版社が倒産したときにも思ったのですが、専門誌を発行してた部署に保管されてた多くの歴史的な資料や雑誌、増刊のバックナンバーが散逸、紛失してしまうのは物凄い損失ではないでしょうか。せめて、これらは知的財産として破産管財人に委譲されるのでなく、どこか公の図書館などに寄贈して、然るべき手続きを取れば閲覧、購入出来る様になってくれればありがたいのですが。映像然り。
ボクシング以外では今回、空手やキックなどの離合集散が激しく、ただでさえ記録や資料の管理が難しいジャンルが関わっているだけになんとかして欲しいなと思います。