魚しか食べない偏食&贅沢者のアンジェラが、魚をあまり食べなくなった。
まったく食べなかったり、少し食べただけでやめてしまったりで量を食べない。
これは実に困る。
健康が心配なのはもちろんだが、それに加えて夜のカリカリミャーミャーがあるのだ。
食べ足りないので真夜中にドアをカリカリ引っ掻き、大声でミャーミャー鳴いてあたしを起こす。
我慢して根性でまた寝ると、トイレの外にうんこをする。
アンジェラは何か気に食わないことがあると、これをやるのだ。
トランプ氏の関税のような嫌がらせに負けるのは悔しいが、実害が大きすぎる。
しょうがないので、カリカリが始まったところでドアを開けて下に降ろしてやる。
その時の魚は常食のガルンゴンではなかった。
嫁はんはガルンゴンと指定して買うのだが、その時の在庫の関係で似たような光物系の魚をよこすことがあるのだ。
今まではそれでも食べていたのが、今回はやたらと嫌がる。
食欲がないわけではない。
あたしがキッチンに行くたびに冷蔵庫の前に行ってしつこく鳴く。
腹が減っているのだ。
でも、魚を与えると食べようとしない。
アンジェラは我儘な気分屋なので、今までもたべようとしないことはちょくちょくあった。
とにかく入れたての魚が好きなのだが、毎回食べ残したものを捨てるのはもったいなくてあたしにはできない。
そこで、残った魚を一旦取り除けて、冷蔵庫からだしたものをほぐしてやる。
そして、食べ始めたら古いものを足して行くのだ。
外側に寄っているおのを指で中央に戻してやるのも結構効果がある。
指で摘まみ上げて戻してやるだけでも新しいものを入れてもらったという気分になるのか、食べ始めることもある。
それでも食べない時は背中から尻尾の付け根を撫でてやる。
これは効果絶大だ。
しかし、今回は極めて深刻だ。
アンジェラは気に食わないと腹が減っても頑として食べない猫だ。
嫁はんに頼んでガルンゴンを買ってもらった。
嫁はんは知らなかったが、ガルンゴンはムロアジの仲間(セアカムロ)なので、ゼイゴがあるのだ。
これを教えて間違いなくガルンゴンを買うように頼んだのだ。
ところがそれでもまともに食べない。
一応は食べるのだが、量が絶対的に少ない。
飢えているので、キッチン鳴き、夜鳴きが激しい。
疲れるし、心配だ。
長年同じ系統の魚ばかり食べてきて、さすがに飽きてきたのか。
そこで、ここがチャンスだということで、缶詰のウェットフードを買うことにした。
最近ネット通販におおはまりしている嫁はんはすぐに調べて、安い商品を見つけた。
しかし、配達が遅い。
そういえば以前ガルンゴンが品切れの時にやむなく買った魚をものすごく喜んで食べたのを思い出して、急遽買ってきてもらった。
記憶力ゼロに近い嫁はんだが、この魚は何故か覚えているということだ。
少量買ってきた。
この魚は今回も喜んで食べた。
しかし、これをレギュラーにはしたくない理由があるのだ。
小さくて小骨が多いので、ほぐしてやるのが大変なのだ。
そうこうするうちに注文したウェットフードが届いた。
なんと喜んで食べてくれた!
以前他の猫のためにリカバリーという医療用のを買ったことがあって、アンジェラが食べるか試してみたのだが、見向きもしなかったのだ。
しかし、今回は魚にもすっかり飽きてきてるようだし、チャンスかと思ったのだ。
人生と同じでピンチとチャンスは背中合わせなのだ。
今回注文したのはそこそこ大きめの缶で55ペソと安い。
ドライフードと比べるともちろん高いが、魚と比べればかなり安い。
それ以上にビタミンとタウリンが配合されている総合栄養食なのだ。
今は毎週ビタミンのシロップを与えているが、タウリンはない。
これを常食にしてくれれば、きっと長生きしてくれるだろう。
今回注文したのはチキンツナとチキンサーモンで、最初に食べさせたのはチキンツナだ。
アンジェラは元々茹でたチキンは食べるのだが、これは値段と手間の関係でこちらが嫌なのだ。
チキンツナがなくなったので、今度はチキンサーモンを食べさせようとしたが、これにはまったく手を付けようとしない。
諦めて残った魚を食べさせた。
ところがその後でメイドが与えたところ、食べたという。
あたしと同じテクニックで撫でてやったら食べたという。
アンジェラは嫁はんと同じで食べず嫌いもあるようだ。
嫁はんの場合は見た目だが、ツナとサーモンは見た目は変わらない。
食べ物は臭いで判定する猫のことなので、きっと臭いが気に食わなかったのだろう。
それでもやれやれである。
その後もしっかり食べてくれた。
そして、今回はチキンツナとツナを注文したのだが、これがまた配達が遅い。
残っていた例の魚を食べさせてしのいだ。
チキンなしのツナも気に入ったようで、最初から勢いよく食べた。
これが空いたところでツナを4缶注文した。
そして、これもまた配達が遅い。
きっとテナントからの納品が遅いのだろう。
しかも、食べる量が増えてきて、2日で1缶がなくなる。
これからは残り2缶になったところで注文するように改めた。
ガルンゴンは残っていたが、食べようとしない。
しかたがないので、人間用に買っていた魚のうち、カマスの仲間を急遽1匹茹でて与えた。
これは上品な白身で美味しいのだ。
人間用には安いのだが、猫に与えるには高いのだが、非常事態なので、仕方がない。
これも喜んで食べてくれた。
なかなかデリバリーがないので、今か今かと待ちながら、1匹ずつ与えたが、なくなってしまった。
仕方ないので、次はバゴスを与えた。
これは以前も非常時に与えて食べることは解っていたが、ボーンレスなので、高いのだ。
ただ、既に切り身になっているので、電子レンジでチーンするだけで済むので、手間は楽だが、脂っこいのでほぐすときに手がやたらとべとつく。
引っ張ると皮が伸びて実にちぎりにくい。
ほんとに厄介だ。
そうこうするうちにようやく缶が届いた。
やれやれである。
缶詰も一気にたくさん入れると食べない。
スプーンで掬って缶に戻して減らしてやると食べ始める。
しょうがないので今は1匙ずつ与えているのだが、食べ終わるまでそばについていてやらなければならないので、非常に面倒だ。
これから少しずつ入れる量を増やして回数を減らしてゆくつもりだ。
良いことずくめのウェットフードだが、ひとつだけ問題がある。
下痢をしているのだ。
でも、これは水分の多い餌に切り替えたためで、慣れれば大丈夫だろうと思った。
それでも念のためネットで調べたが、ドライからウェットへの切り替えの際にはよく発生するとのことで安心した。
充分に食べているのに夜のカリカリミャーミャーが止まない。
夜中の下界での活動がすっかり気にってしまったようだ。
夜更かしの嫁はんが起きている時間に降りて、食事をもらっている。
ほんとにほんとに我儘なお嬢様で困ったものだが、トイレの外に下痢便をされるのは更に辛い。
これからもアンジェラとの戦いは続きそうだ。
はああーーーー!
例の魚はなくなったので、残っていたガルンゴンを食べさせた。
少しは食べるのだが、口をつける程度で、まともな量は食べない。
やむを得ないので、人間用に買った魚を食べさせた。