フィリピンでは当然日本より虫が多い。

ここでいう虫とは昆虫に限らず、いわゆる虫のことだ。

今回は虫との戦いについて書こう。

 

まずは毎日相手にするレギュラー組から行こう。

まずは以前も紹介したやたらと小さいアリからだ。

アリは1匹でも簡単に殺せる状況であれば必ず殺す。

数百匹など一気に大量殺戮できる状況であれば、手間をかけても殺す。

殺虫剤が使いやすい場所であれば定番のバイゴン(ものすごく強力)を軽く一噴きであっという間に皆殺し。

そうでない場所、例えばキッチンなどではティッシュでまとめてつぶす。

以前決まった経路でキャラバンのような行列ができていたことがあるが、毎朝ティッシュでこするようにしてつぶした。

翌日も性懲りもなく同じルートで行列ができるので、また同じことを繰り返し、これがかなり長期間続いたが、ついに他の経路を見つけたようで、行列は絶えた。

どうしてそんなにアリが憎いのかというと、彼らは実に悪なのだ。

やたらとかみつくし、これはと目を付けた食品は固いプラスチックの包装でも嚙み破って中に入ってしまう。

猫や犬の食器にもたかるし、とにかく手が付けられない悪なのだ。

 

次はハエだ。

こちらのハエはさすがフィリピンのハエという感じでやたらと人懐こい。

平気で人間の体にたかる。

振り払っても追い払ってもまた寄って来る。

これまたバイゴンが使える場所ではシュッと一噴きだが、そうもいかない場所では日本では見かけない電撃ハエたたきを使う。

これはバドミントンのラケットいう感じの形状で、スイッチを押しながらハエに接触させるとバチっと火花が散って敵をやっつけるという代物だ。

これは成功すると実に気分がいいが、簡単そうでいて意外に難しい。

注意しなければならないのはついついむきなってしまうことだ。

初心者は必死で振り回して必ず周りのものを壊してしまう。

あたしも以前は何回か壊した。

外でもまとわりついてくる。

今は多い季節なので、猫散歩の最中は実に不快だ。

どうしても露出の多い服装になるので、肌にまとわりついてくる。

猫は毛皮のコートを着ているから平気なのかと思ったが、今年は特に多いようで、鈍いのではトップクラスのマリオとトビが突然暴れたりしている。

 

蚊はもちろん居るが、我がビレッジでは住処となる植え込みに定期的に熱湯を噴霧して予防しているせいか、意外に少ない。

フィリピンではデンゲ(デング熱)を筆頭に蚊を媒介とする病気が多いので、一生懸命対応してくれている。

昔大量発生して我が家の敷地で蚊柱が立ったことがあったが、その時は電撃ハエ叩きを群れの中で振り回したらあっという間に蚊柱が蚊山に変わった。

 

ゴキブリも我がビレッジではそれほど多くは見かけない。

我が家では猫たちがおもちゃにして殺してくれるせいだろう。

 

次は年一で大量発生する虫だ。

最悪はガムガモだ・

これは芋虫のような虫に羽が生えて一斉に集団交尾をするのだ。

雨季の始まり頃がその時で、大量に灯りに寄ってくる。

交尾が済むと羽が取れて山のように積もり、高さ2-30センチにもなる。

ドアの下の隙間から家にも入ってくる。

特に悪いことをするというわけでもないのだが、とにかく数が多くて家が汚れるので掃除が大変

最初に落ちている羽を発見するとその日は外の電灯を消したりしていた。

これは走りで、ピークは1日に集中するのだ。

しかし、雨季なのでその日に大雨が降ると飛んでこれないようで、ほんの少数で終わる年もある。

大量に飛来した翌年は大雨が降らない限りまた大量に来る。

幸いなことにここ数年は大雨の日に当たっているようで、まるで気にならない程度の量だ。

 

ヤスデも周期的に大量発生する。

これも雨季の初めごろから増え始める。

一歩外に出ると何匹か踏みつぶさない限り歩けない状態になる。

これも何年か続いてが、幸いなことにここ数年は大した量ではない。

 

カタツムリも年によっては大量に発生する。

避け切れずに踏むつぶすと気分が悪い。

ヤスデと同様にどういう仕組みで大量発生するのかはわからない。

これもここ数年発生していない。

 

番外編ではカエルも同様だ。

 

我がビレッジは緑が豊かでまだ空き地が多いので、色々大変だ。