久々に我が家の猫たちの近況を報告しよう。

 

まず、いつもはさらさらと流してしまうエンジェルだが、今回は大きな変化があった。

ついに甘えっ子になったのだ。

今までは自分の世界に生きる孤高の猫だったのだが、今は甘えるようになった。

12歳という歳のせいだろうか。

いずれにしてもいいことだ。

以前は昼間は自分の寝たい場所で寝ていたのだが、最近はあたしのすぐそばで寝る。

テーブルで寝ている時に顎を撫でやるとものすごく喜ぶ。

以前は勝手にしてという感じだったのだが、今は実に気持ちよさそうな顔をしてくれる。

マリオと同じように腹の上に置いているクッションに乗ってくるようになった。

そして、あたしが使っているタブレットやスマホにすりすりする。

あたしの顔にすりすりしてくることもある。

これは他の猫には真似のできない技だ。

老眼鏡が汚れるのは困るが、嬉しさの方が勝る。

以前もあたしの傍に寄ってくることはあったが、それはエンジェルが寝たい場所にあたしがいるというだけで、あたしに寄って来ている訳ではなかった。

今は完全にあたしに向かって来ている。

 

アンヘロの行動パターンは相変わらずだが、体が少し痩せてきた。

お腹はコロコロしているのだが、全体に細くなってきた。

これも歳のせいだろう。

顔も以前より小さく見える。

おかげでスティーブと間違えることが多くなって来た。

相変わらず家の中をパワードリフトしながら駆け回っているので、体力は落ちていない。

ただし、以前より他の猫を虐めなくなった。

これはありがたい。

 

スティーブも体形が大きく変わった。

以前は細身の猫だったのだが、今はかなり太くなってきた。

あたしが魚や鶏を食べている時の食べ方が卑し君になってきているので、食欲が増してきてるのだろう。

アンヘロが痩せたのと合わせて体形がそっくりになりつつある。

今回も更に甘えっ子度は上がって来ている。

とにかくあたしのそばに頻繁に寄って来る。

撫でてやると依然とは違ってミケやアンジェラやマリオのようにべちゃ(お腹をべちゃっと床につけて寝そべる)をするようになった。

夜は毎晩あたしの右脇で寝るようになった。

太った分柔らかくて触り心地がいい。

ただし、前ほどではないが相変わらず噛み君だ。

 

ミケは相変わらずトイレ前の出待ちをあまりしなくなった。

我が家は大勢の猫がいるので、向こうから寄って来る猫が優先であり、どうしても撫でてやる機会が減ってしまう。

それでもどうしても撫でて欲しい時は例によって大声であたしを呼びつける。

高びーな性格は変わらない。

それも実に気持ちよさそうな顔をして撫でている途中も嬉しそうに鳴くので、あたしも気合を入れてなでてやる。

 

マリオはますます甘えっ子度に磨きがかかっている。

昼間は以前より頻繁に上に載ってくるし、すりすりと甘える。

鳴き声付きのことも多くなった。

以前は鳴かん猫だったのだが、最近はよく鳴く。

しかもマリオは甘えたい時しか鳴かない。

鳴くときは甘えっ子度全開だ。

しかし、これは危険な兆候でもある。

マリオは思いっきり甘えたい時に噛むのだ。

甘噛みなので、あうーっとゆっくり噛むのだが、ほかの猫と違って前足で抱え込んで長いこと噛むのだ。

しかも、時間が経つに従って力が入ってくる。

絶対に離さんぞという気迫を感じるが、でも迷惑だ。

寝る時は相変らずスティーブが退くと跡地である右脇にやって来る。

いつもしりぽん(お尻をぽんぽんと軽く叩く)をしてやるのだが、ふんがふんが鳴き始めるとあたしは手を引っ込める。

 

アンジェラは相変らずだ。

あたしが玄関の外で煙草を吸って戻って来ると鳴きながら寄って来る。

もちろん撫でてくれという要求である。

アンジェラは実に甘え上手でミケと同じように実に気持ちよさそうにする。

そして、これまた相変らず何分経っても決して満足しない。

で、あたしが歩き出すとキッチンに先導して魚を寄こせだ。

寝るときは今もあたしのそばには来ないが、ベッドで寝ることは多くなった。

そして、問題は朝だ。

夜明け前の4時か4時半から大声で鳴いたりドアを引っかいたりしてあたしを起こす。

要するに腹が減っているのだ。

しかし、あたしもうるさいと怒鳴りつけてまた寝る。

眠れなくても維持で起き出さない。

最近は毎朝恒例の戦いになっている。

 

トビも最近太って来た。

元々がたいのでかい猫なのだが、筋肉質なのでデブではなかった。

触ると固いマッチョな猫だったが、今は結構柔らかくなってきて、触り心地は良くなってきた。

甘え方が下手なのは相変わらずだ。

全くのポーカーフェイスで撫でてやっても全く気持ちよそそうな表情を見せない

というより表情がまったく変わらないのだ。

しかし、撫でて貰うのは大好きで、トイレの前での出待ちは今でもやっている。

そして撫でてやっている時に歩き回るのも相変わらずだ。

もういいのかと勘違いしてあたしが立去ろうとすると脹脛に爪をかけて引き留めようとするのだ。

飲み屋街で客引きのおあばちゃんを振り切って立ち去ろうとすると「にいちゃんどこいくのよ」と言って服の裾を掴むのと同じだ。

 

コミは相変わらず昼間はソファーの下で過ごしているが、最近はたまに出て来てクッションに乗って来ることがある。

夜もまだ他の猫たちが下の階に居る時でも出てくることがある。

他の猫が居なくなると以前より長くクッションの上に載って寝るようになった。

相変わらず噛み君なのだが、その頻度は明らかに減ってきた。

天敵エンジェルが目の前のテーブルで寝ている時でも結構居座る。

ミケもエンジェルもあまりちょっかいを出さなくなってきた。

これにははっきりとした理由がある。

 

我が家のベッドのカバーやシーツにはには猫の足跡がたくさんついている。

洗濯の頻度が上がるだけなのだが、我が家にはもう長いことメイドが居ないので、月一程度で来てもらっているラバンデーラ(洗濯婦)に洗ってもらっているので、その頻度を上げるということになる。

先月嫁はんがついにブチ切れて寝室を猫出入り禁止地帯に指定してしまった。

可哀そうだが、翌月にはようやく新しいメイドが来ることになっている。

嫁はんのSNS仲間なのだが、あたしと寝られないのは猫が可哀そうだから、せっせと洗濯してくれると言ってるそうだ。

その時点では獣医さんの家で働いていて、動物は大好きなのだそうだ。

なので、それまでの辛抱ということで受け入れた。

さて、問題はコミだ。

トイレと餌をメイド部屋に置いてコミをそこに閉じ込めるという提案が嫁はんからあったが、とりあえず却下。

とりあえず餌とトイレをソファーの腋に置くことで対応してみた。

どうやらなんとか食べて排泄しているようだ。

とりあえずそのままこの体制を継続するとコミも隠れ場所から出てくるようになった。

コミはすでに敵のエンジェルやミケより大きくて重いのだ。

以前ならすぐに追いかけっこが始まるところだが、攻撃は発生しない。

すこしずつ出る回数が増えていった。

そういうことがあってコミは少し自由になってきたのだ。

今はもうメイドさんが来て他の猫達は2階で寝るようになって、コミもあまり出てこなくなったのだが、それでもあたしが喫煙後にドアを開けると前で待っていることがある。

もちろん他の猫が見ている前で撫でてやる。

コミも少しずつではあるが社会進出しているのだ。

まだ時間はかかりそうだが、他の猫達とうまくやっていける日がいつか来るのではないかと期待している。