1年半ぶりに日本に行った。

行先は勿論実家だ。

前回はまだCovidの規制が残っていて、空港では散々苦労したことを書いたが、今回も空港では色々泣かされた。

まず出発のNAIAだが、いつものように1階の到着ゲートの入口から駐車場に入った。

しかし、今回は完全に満車で駐車場所がない。

入口で言ってくれれば仕方ないので外の駐車場に停めるのだが、そこはフィリピンだ。

3階まで行くと終夜駐車は4回へ行けという表示が出ていたが、4階に行く通路は閉鎖されている。

恐らく出発階からは行けるのだろう。

しかし、以前は出発階の入口は閉鎖されていたので、今回もわざわざ到着階の入口に行ったのだ。

こんな重要なことはしっかり掲示しておいて欲しい。

チェックインに間に合わないのは嫌なので、やむを得ず駐車場所ではないが、邪魔にならないところに停めた。

すぐそばにレッカー移動の警告が貼ってあったが、背に腹は代えられない。

最悪でも罰金で済むだろう。

 

チェックインはすんなりいってほっとしていると、何故かイミグレのフィリピン人用窓口が大渋滞。

嫁はんの出国審査が何時まで経っても終わらない。

ようやく済ませてゲートに向かうともう搭乗手続きが開始していた。

おかげで昼食は諦めて機内でインスタントラーメンとパンを食べた。

無事定刻に関空に到着した。

到着ゲートは今までは電車で移動する必要があったが、今回は近いゲートに変更になっていた。

Covidによる影響で色々変わったようだ。

ここではイミグレで余計な時間を食ったが、他はすべて順調に進み、最終バスに余裕で間に合った。

イミグレでは嫁はんの帰国用の用紙がパスポートから外してあったのが原因だ。

あたしが最期に見た時はまちがいなくくっついていたので、何かの拍子で千切れたのだろう。

中身も記入してなかったので、記入させられた。

Vusit Japanのサイトで入国の登録をしたので、必要ないかと思ったのだが、必要なのだそうだ。

空港バスは極端に便数が減ったままだ。

乗客が減っているのか運転手が不足しているのかは不明だ。

電車は新大阪で乗り換えがあるのが面倒なので、助かった。

 

翌日は予定通り神戸入管に行って嫁はんの5年マルチの再入国許可申請を更新した。

そして昼食を済ませてから観光に向かった。

六甲ケーブルカーでまずは展望台に向かい、そこからバスで山頂の観光施設に向かう予定だ。

ケーブルカーは最後尾に乗ったが、正解だった。

嫁はんは先頭に乗りたがったが、最後尾だと海が見えるのだ。

展望台の駅の階段がしんどかった。

出口までわずかな距離でもうヘロヘロだった。

フィリピンではどこへ行くのも車なので、完全に身体がなまっているようだ。

展望台で景色を見て、さあバスに乗ろうと思ったが、切符売り場が見当たらない。

観光案内の人に聞くと、普通の路線バスと同じシステムなのだそうだ。

ただし、その日は定期メンテナンスでほとんどの施設が休業しているそうだ。

実に不運であった。

嫁はんに次の訪日の際にはリターンマッチをしようと約束して次のケーブルカーで下山した。

しかし、たまたま観光案内で尋ねたのは正解だった。

結局残りの時間は三宮で嫁はんのショッピング。

女性の買い物に付き合うのは重労働だ。

この日もへろへろに疲れた。

 

翌日からはお袋の手伝い。

恒例の母は一人でできることが少なくなっている。

エアコンのフィルター掃除やいろんな物の整理、そして新品のプリンターのセットアップ。

これまた新しく購入したiPadの設定。

足腰が弱っているお袋は何回かこけた。

歳をとるのは大変だなと同情する。

ほとんどの時間はタブレットとの戦いだった。

iPadはあたしも使っているのでよく知っているが、あたしと同じ設定では高齢のお袋には使いにくい。

機能を判り易く説明してなんとか使いやすいように設定して行く。

お袋が良く使うアプリはインストールして初期設定までした。

サイトもブックマークに登録してすぐに使える状態にした。

やれやれである。

 

帰国の日は恒例のスーパーマーケットでの土産買い出し。

例によってとんでもない量を買い込んだ。

幸いなことに息子に持たせたトラベルバッグがあるので、それを持ち帰ることにした。

帰りは荷物がひとつ増えたが、重さは40キロの制限に十分収まるはずだ。

帰りのバスは最終便の時刻が遅くなったようで、2時間ほど前に空港に着く。

前回は最終日便でも間に合わないので、電車で行ったのだ。

 

空港ではまたはまってしまった。

チェックイン荷物の数はひとり1個までなのだそうだ。

土産のせいでひとつ増えた荷物がチェックインできない。

幸いあたしが来るときに使ったバッグは機内持ち込みも可能だ。

ただし、中に入っている液体はチャックイン荷物に移し替えなくてはならない。

シャンプーなどは当然対象だ。

レトルトカレーは流動体だし、中身を入れ替えられる類のものではないが、手荷物検査でひっかるのは嫌なので、一応聞いてみた。

駄目だというので、不愉快だがしょうがなく入れ替えた。

嫌がらせにきんぴらごぼうはと聞いたら「それもできれば」という返事だった。

聞くんじゃなかった。(涙)

結局塩こぶまで入れかえる羽目になり、搭乗時刻が迫って来た。

前回と同様に嫁はんの妹からの要望でロイスの生チョコを買う予定だったのだが、店がみつからない。

関空は大規模な改修があったのだ。

ネットで確認してそれらしい場所に着いたが、店はない。

なんかカウンターのような場所で列ができている。

そこに並ぶのだそうだ。

並ぼうとしたら搭乗券を見せろという。

見せると駄目だという。

搭乗時刻に遅れるので無理だという。

あきらめて搭乗口に向かった。

今までと違って電車に乗る必要がないゲートだった。

結局色々増えていて楽しみにしていたレストランにも行けず、また機内でインスタントラーメンだった。

毎回必ずディレイしていた便なのだが、定刻に飛んだのだ。

コロナで色々変わった。

 

無事NAIAに就いてまずは外の喫煙場所に向かった。

ようやくできたのだ。

今までは敷地の外れでこそこそ吸っていたので、これは助かる。

そして、覚悟を決めて車に向かうと無時だった。

今回は無事道も間違えず家に到着した。

今はメイドが居ないので、嫁はんの兄貴に猫たちの世話を頼んでいた。

メイドが居ないと一番困るのが外泊なのだ。

今回も実に疲れる訪日だったが、無事に終えることができた。

やれやれ。