以前家の漏水について書いたが、その後の進捗について書こう。

 

前回書いたが、漏水は非常に深刻だ。

なんといっても水道代が8倍ほどに跳ね上がっているのだ。

これが何か月も続いている。

早速業者を呼んでと行きたいところだが、そうはいかない事情があった。

我が家で水関係の仕事を以前に頼んだ業者は3人居たが、ひとりは勤めていたところを辞めて、それっきり呼んでも来てくれない。

もう一人は値段が高いうえにいまいち信用ならない業者だ。

そしてもう一人は以前ブースターポンプの関係で何回か来た人で、少し値段は張るが技術は高くて信用できるので、彼を呼びたかったのだが、連絡先が分からない。

勿論嫁はんの携帯には登録されているのだが、その登録の仕方がなっていない。

名前で登録しているのだ。

あたしは名前なんかどうでもいいから、ポンプとか配管とか書きなさいと何回も言ったのだが、大丈夫と言って言うことを聞かなかった。

毎年のように呼んでいた時期は大丈夫だったのだが、何年か経った。

そして、案の定名前を忘れてしまった。

当たり前だ。

こうなることが分かっているから何屋さんかで登録しろと言ったのだ。

さすがに今はこれに懲りて言うことを聞いている。

さて、そうなると新規で探さねばならないが、下手をすると大事になりそうな工事なので、ビレッジの管理事務所に業者の紹介を頼んだ。

が、その答えはまず水道業者に連絡して検査に来てもらえということだった。

検査しなくてももう漏水箇所のおおよその見当はついているし、水道業者のカバーエリアではないのも分かっている。

ただ、水道会社はビレッジの開発会社と同じ財閥の持ち物だ。

ひょっとすると通常はわしゃ知らんもんねで済ますところをサービスしてくれるのかと期待して助言に従がうことにした。

ダメでも取引先業者の紹介ぐらいはしてくれるかもしれない。

漏水で一番重要なのは漏水個所の特定だ。

それには専用の検査機器が必要なことぐらいは知識として知っている。

 

検査員はすぐ来るとのことだったが、来ない。

しょうがないのでまた事務所に行った。

まあ、ここはフィリピンだ。

そして検査員が来たが、漏水の候補個所を見せると、案の定水道会社の責任範囲外だという。

まあこれは予想していたので、じゃあどこかいい業者を紹介してよと頼むと、そういうことはやっていないということだった。

しかし、彼が個人的に知り合いの検査員を紹介するとのこと。

値段はこちらの言い値で良いとのこと。

彼の知り合いということは水道会社の関係業者だろう。

もちろん承知して依頼した。

検査員はちゃんと検査用の機械を持参した。

そしてこちらが示した候補個所から検査を始めた。

検査結果はすぐ出た。

幸いなことに家の外側の部分が漏水箇所だった。

家の中は一切触る必要がないとのこと。

これで工事は簡単になり、費用も安く上がる。

あっという間に終わったが、嬉しかったので千ペソ支払った。

水道会社の職員は工事業者も同様に知り合いを紹介してくれるという。

会社に内緒の仕事なので、日曜しか駄目だという。

費用はこれまた言い値で良いという。

勿論依頼した。

 

3人ぐらい来るかと思ったが、連れて来たのは一人だった。

まあ狭い箇所で済むのでそれもありかなと思い、お手並み拝見した。

予想以上に狭い範囲を壊しただけで、ここから漏れてると見せてくれた。

コネクターの交換だけで済むとのことで、水道業者の社員が買いに行ってくれた

これは大変助かる。

フィリピンでは資材の買い出しはこちらに押し付けられることが多いのだ。

しかも、セメントは量り売りで1キロ買うだけで済んだ。

以前セメントを買った店はどこも袋単位でしか売ってくれなくて、高い金を払わされた上に次に必要になった時には既に固まってしまっていて捨てるしかなかった。

これは更に嬉しかった。

どこで買ったか聞くとなんと普段食料の買い出しにっている近所のマーケットだった。

今までは車で行きやすい街道沿いの店ばかり探していたのだが、灯台下暗しという感じだ。

漏水箇所はパイプ自体でなくコネクターだった。

さすがはプロという感じで、狭い範囲を壊しただけで部品を交換してくれた。

もう水道のメーターは回り続けていない。

やった! (^^)v

予想外に早く終わったので、寝室のバスルームを見てもらった。

これは湯沸かし器の関連で問題があることは解っている。

フレキシブルパイプなど、自分でできるパーツは交換したのだ。

毎回シャワーを使うたびに栓を開け閉めしてしのいでいた。

以前買い込んだパーツを使ってあっという間に交換してくれたが、まだ漏水は止まらない。

彼が言うには壁を壊して作業をする必要があるとのことだ。

既に食事時だったので、次の日曜ということにした。

嬉しかったので、思い切り弾んで3千ペソと千ペソ払った。

 

次の日曜はまずは裏口近くのキッチンのシンクの詰まりだ。

オイルトラップがあればあたしが自分でやるのだが、不思議なことにそれがないのだ。

パイプの湾曲してる部分をさっと外してくれた。

見てくれがパイプの一部という感じなので自分で外すという発想が湧かなかったのだが、元々そういう仕様のようで、簡単に外れたのだ。

中に例のオイルと洗剤でできたと思われる白い塊が思いっきり詰まっている。

これではいくらあたしが何回もSosa(定番のパイプクリーナーで実に強力)をかけても解消しない訳だ。

これでOKかと思いきや、全体が傷み切っているので、周辺のパイプも交換しないとだめだとのこと。

確かに仰るとおりで、配管は錆だらけでぱっと見で解るほど傷んでいる。

次の訪問(来週はクリスマスなので、1月)の際に対応してくれるとのこと。

 

次は寝室のバスルームだ。

壁を壊すとこれまたコネクターが壊れているとのこと。

さすがはプロだ。

部品を購入して交換して一件落着だ。

今回は前回より感激が薄いのだが、それでも2千と千払った。

水回りは他にも問題があるので、信頼出来る業者を確保しておきたいのだ。

 

帰った後で気がついたのだが、セメントがはがれて落ちていた。

流しの下なので目立つところではない。

まあ、これは次の時にやり直して貰おう。

当日は床が濡れているので作業の成果は確認できなかった。

翌日床が完璧に渇いているのを見て嬉しかった。

が、しかし、1週間後にまた床に水が溜まっている。

我が家のバスルームは施工が杜撰で、ドレインへ向かう傾斜がきちっとできてなくて、窪地に水たまりができるのだ。

これは湯沸かし器から漏れているような気がする。

元々あたしが疑っていたのだ。

次回にチェックして貰い、必用なら湯沸かし器を買い替えよう。

 

こうして我が家の水難はまだ続いているのだ。(涙)