先月今月とLTO7に行ってきた。

先月の要件はお馴染み年に1回の車の登録更新だ。

もう書くことはないと思っていたが、あにはからんや書くこと満載だった

 

いつものように朝7時半ごろ現地に着いた。

今回はロックダウンによる閉鎖もなく、対象は通常の1ヶ月分だけなので混むことはないと思ったが、まあ早く終わる方が良いと早めに行った。

案の定空いていた。

まずは強制保険の更新だが、係員は駐車場でなく保険会社の窓口の傍に駐車しろと言う。

なんでかなと思いつつも楽なので喜んで指示に従った。

そして更新はあっという間に終わり、次は排ガス検査だが、係員はここではやっていないという。

はあ?

近所の業者に行けと言う。

場所を聞くとすぐ近くだ。

もっとも、LTOの事務所の傍にはたくさんの整備業者が集まっている。

そして、あれかとピンと来た。

 

新聞記事で見たが、LTOは日本の車検のようなフルコースではないが、現在の検査よりは項目を増やした検査を外侮業者に委託して実施する(当然費用は増える)と発表したのだが、当然のごとくそこら中から非難の嵐で孤立無援、あっという間に撤回したのだった。

既に業者名まで発表していて、委託先業者が見つからない支所では後日導入するという。

LTOは汚職で悪名高い役所だ。

要するにこの業者からは既に賄賂を貰っており、他の支所でも要求に見合った賄賂を払ってくれる業者が見つかり次第実施するという意味であるのは全員理解している。

すぐにつぶされて賄賂は返金したのだろうか?

そして、後日代わりと言っては何だが、排ガス検査を外部委託すると言っていたような記憶が蘇って来た。

まあこれなら今同じことを外でやるだけなのでどうと言うことはないということで、深くは考えなかったのだ。

それにこれもどうせ賄賂が絡んでいるので、現時点ではすべての支所が対象ではないと推測していた。

しかし、各支所が購入して使っている検査装置はどうする気だろう。

捨てるわけにも行かないので、きっと倉庫で埃をかぶるのだろう。(ーー;)

まあ行ってみないと判らないだろうということでそれ以上は調べなかった。

 

業者の対応は親切で、短時間で終わった。

料金は以前より少し高くなっていたが、LTOが実施していた目視検査もやるそうだ。

短時間で終了して車に乗り込むとやけに煙い。

それもそのはず、車内に煙が立ち込めている。

どうやら害虫駆除のため燻蒸してくれたようだ。

値段が上がった分苦情が出ないようにサービスも増やしているのだろう。

 

支所に帰ると今度は駐車場に止めるように言われた。

駐車して普段なら目視検査だが、これは既に済んでいる。

更新手続きに行くのだが、受け付け場所が変わっていた。

Covidの前に書類のチェックをやっていた場所だ。

そこにはシニアシティズン用の受付と書かれていた。

以前は室内の窓口で行っていた書類のチェックを済ませてくれた。

こういうサービスはありがたい。

 

以前は出口だったところから入ると、いきなり会計で支払いだ。

そして、支払うと同時にOR(オフィシャルレシート)をくれた。

以前は交付は別の窓口だったので、これも改善の方だ。

そして、登録更新の費用は千ペソほど安くなっていた。

これは理由が解らない

税金が安くなるはずはないので、LTOの手数料部分が下がったのだろう。

あたしが登録した支所は公認フィクサーのような特殊な制度で余分に料金を取っていたので、それが減ったのかもしれない。

ちなみにスティッカーの料金は取られなかった。

既に何年も交付していないので、さすがにこの分の料金は請求できなかったのだろう。

まあ元々フィリピンのドライバーは車にCR(登録証明書)とOR(直近の領収書)のコピーを積んでおくのが常識なので、これがなくても困ることはない。

すっきり正式に廃止してもらった方が良いのだが、高額の賄賂をくれる業者が現れるのを待ち続ける気なのだろう。

大体においてカースティッカーはフィリピンでは特殊なものではない。

自宅のあるサブディビジョンやビレッジやコンドでは必ず入場のためにスティッカーを貼付しているので、扱っている業者など星の数ほどあるのだ。

まあ良い。

とにかく今回は早く終わった。

 

次に5年ぶりの免許更新でこれは支所でなくいつも通りアラバンタウンセンターのリニューアルセンターに行った。

実はこれにも外部の法規講習を義務付けることを決定したという報道があり、これも見事に袋叩きに会い、撤回したはずだったが、念のためLTOのWebサイトを確認すると外部講習の件ばかりが記載されている。

確か完全撤回でなく職業運転手だけは対象にしていたような気もするが、どこにもプロフェッショナルライセンスだけが対象とは書かれていない。

健康診断も外部で事前に受けるように書いてある。

いくら調べても講習なしで更新する方法は書かれていない。

諦めて先に講習を受けるという手もあるが、それも不愉快だ。

とにかく現地に行ってみることにした。

 

入口にも有料の外部講習の告知がでかでかと張り出されていたが、最初の受付窓口で聞くと必要ないという。

LTOのサイトに惑わされなくて良かった。(^^)

きっとこれも既に業者から賄賂を受け取っていたので、間違って受講してくれるのを期待して敢えてそのままにしているのだろうと推測した。

健康診断も以前のように施設内で受けられるという。

これはひょっとするとセンターだけで、支所では外部委託なのかもしれない。

まあセンターでも依然と同じ業者がやっているだけなのだが。

さっそく健康診断の費用を払い込んで順番を待つ。

以前と同じ内容の検査が終わると、次は法規の試験だという。

最初の窓口でも試験を受けてもらうと言っていたのがこれか。

PCを使ってこの場で受けられるという。

LTOのサイトのパスワード解るかと言うので、解らないと答えた。

自宅のPCでしか使わないだろうということでPC内に保管しているのだ。

e-mailで再発行してもらった。

ログインすると試験のペイジがあった。

英語も選択できるので何とかなるだろうと思ったが、係員がすべて回答を入力して無事合格させてくれた。

これはあたしが日本人だからということでのサービスかとも思ったが、あたしの英語は少なくとも一般的なフィリピン人よりはかなりましだ。

3択の問題で30問ぐらいあったように見えたので、ようするに向こうの時間の節約が目的なのだろう。

この試験も健康診断とおなじ業者が担当していた。

自前でやると組織にお金が入るだけで、お偉いさんの懐には入らないので、とにかくなんでも外注したいようだ。

人のいいあたしはせめて試験ぐらいは事前に済ませて来るのだったと反省したが、考えてみればここに来ない限りそれは解らないのだ。

あたしがLTOのサイト内の記述を見落としたということもありうるが、これも同様にあたしの前職からして一般の人よりもそういう見落としは少ないはずだ。

 

再び最初の窓口に戻って書類を提出。

シニアシティズンと言うことでその場で待つように言われた。

見ると書類が結構な数積みあがっている。

これらをすっとばして処理してくれるというのは実にありがたい。

すぐに名前を呼ばれてキャッシャーに行って支払いを済ませるとすぐに新しい免許証が発行された。

指紋は再度登録したが、写真と署名は前と同じでいいかと聞かれた。

あたしも早く帰りたいのでもちろんokと答えた。

次のためにもう1回正式なルールを調べようかとも思ったが、考えてみれば次の更新はこれは改善で10年後だ。

どうせ制度も変わってるだろう。

肝心なのはとにかく今後も使える運転免許証を手に入れたということだ。

はーーーー、疲れた。(^^;