今回はアンヘロの番だ。

アンヘロは目がきれいだ。

しかし、ちょっと釣り目で聞かん坊の顔つきでもある。

体は少し大きめと言う程度で、お腹はデブと言うほどではないが、ぷっくり膨れていてコロコロしていて可愛い。

あたしは良くコロちゃんとかアンコロ君と呼び掛ける。

 

アンヘロは我が家で一番の問題児。

でも、あたしに一番懐いている猫だ。

あたしが拾って来た猫でもある。

知能が高い猫で、言語の理解力はかなり高い。

自分の名前以外もいくつかの単語は明らかに理解しているし、人間の行動パターンも良く理解して悪用してくれる。

やたらと良く鳴く猫で、あたしに話しかけて来ることも多い。

あたしがソファーに寝そべってるとテーブルの上に乗って来て、あたしの顔をまっすぐに見つめて「わーん」と鳴く。

あたしが返事をすると、また鳴く。

あたしも人間の子供との会話のように話す。

例えばこんな感じだ。

「わーん(お散歩行こう)」

まだ早いよ。後でね。

「わーん」

まだ日が高いから暑いぞ。

もう少ししたら涼しくなるからね。

「わーん」

5時になったら行こうな。

「うーん(解った)」

あたしは猫語を解さないので、相手が言ってることは完全にあたしの推測だが、はたから見てると完全に会話が成立しているように見えるらしい。

 

どうしても勝手に外に出たいときは他の猫と違ってドアから離れた所で寝そべっている。

そして、人間がドアを開ける(猫を出さないよう少ししか開けない)とその瞬間物凄い勢いでかっとんで来る。

今からドアを閉めるとアンヘロに怪我をさせる危険が高いので、そのまま出すしかなくなる。

強引だが実にずる賢い。

この頭の良さをいい方向に使ってくれればいいのだが、残念ながら性格は悪い。(ーー;

お散歩の際に一緒に戻らないと次のお散歩は出場停止にしているのだが、彼はしっかりそれを理解していて、それでいてたまに我慢できなくてやってしまう。

そしてそういう時は何時間も帰って来ない。

どうせペナルティーを食らうなら長く楽しもうということなのだろう。

君! 頭の良さの使い方が間違ってるよ!

 

食べ物には意地汚い。

以前ホタルイカサイズの小さいイカを盗み食いした時にはすっかり様子がおかしくて焦った。

ネットで見たらかなり危険な行為だ。

アンヘロは七色の鳴き声の持ち主だが、聞いたこともない異常な声で鳴いて、足元もふらふらしていた。

結局自然に回復し、無事で良かった。

あたしがメリエンダ(おやつ)を取って来ると、必ず寄って来る。

あたしが小さく千切って鼻先に近づけると匂いを嗅いで食べるかどうか決める。

ほとんどは過去に試してみて結果は解っているのだが、それでも必ず確認したがる。

アンヘロは固い菓子は食べない。

いつも食べているドライキャットフードとあまり変わらない気がするのだろう。

大好きなのは甘いパン菓子の定番であるマモン。

かなり大きいのだが、一度に半分近く食べてしまうこともある。

乱暴者のくせに甘党なのだ。

そのうち虫歯になるぞ!

 

とにかくあたしに懐いている。

一日の大半をあたしのそばで過ごすことが多い。

ただ、困るのは歩いている時足にすりすりして来る時だ。

とにかくしつこく長く付きまとう。

ちょっと足を速めると避けたかと勘違いして怒って噛みつくのが困る。

アンヘロの噛み方は半端ではなくひどい。

情け容赦なく本気で噛む。

過去に何回かやられた。

傷跡が年単位で黒くなって残っている。

あたし以外には甘えない猫なので、他に被害を受けた人間はいない。

なんか不公平な感じだ。(ーー)

 

凶暴なところにある猫で、良く他の猫を攻撃する。

以前は他所の猫も攻撃していたが、最近になってやめた。

アンジェリカは元々良く虐めているが、虫の居所が悪い時はたまたま目の前にいるというだけのことその猫を攻撃する。(ーー;)

おかげで我が家の他の猫たちはあちこちに禿がある。

 

最初に言ったように一番の問題児なのだが、あたしに一番懐いている猫。

大好きだよ! (^^)