今日は予定通りかかりつけの獣医のクリニックに連れて行った。

まずは連れて行くまでが大事だった。

ちょうど朝小便と大便が出たので重いチャンキーを引きずって場所をずらして清掃し、その後シャンプーしてきれいにしてやった。

これが今後も続くかと思うとちと気が重いが、これも愛するチャンキーのため。

あたしと嫁はんとメイドさんの3人で車に積み込むため、以前日本で使っていた古い布団カバーを横に敷き、それを担架代わりに使って無事SUVに積み込んだ。

ただ、その際小便をされたのには参った。

チャンキーは車が怖いようで、元気な時でも毎回車に乗せるたびに小便を漏らすのだ。

今回は直前に小便を済ませたばかりだったので大丈夫かとも思ったのだが、それでもやってくれた。

短パンはそろそろ洗濯のため履き替えるタイミングだったのだが、念のため履き替えずにいて良かった。

まあ、毎度のことでクリニックのスタッフも慣れているので、そのまま連れて行った。

 

クリニックのスタッフにはいつも感心する。

嫌がるチャンキーを横抱きにして一人で抱えて行く。

小柄で痩せたスタッグでも同じようにできる。

力だけでは無理だと思う。

プロの技だ。

例によって患者で賑わっていたが、大して待つこともなく診察が始まった。

ここは何年か前に開業したのだが、近所に高級なビレッジが多いせいか、実に繁盛している。

隣のテナントが出て行ったようで、借り増して拡張していた。

診察室の増設に合わせて医者の数も増やしたのかもしれない。

オープン当初は設備を必要としない予防接種などは往診でやってくれたのだが、去年から廃止してしまったのは残念だ。

いくら近所だと言っても、我が家の7匹の猫と2匹の犬を何回に分けて車で運ぶのは結構面倒なのだ。

しかし、それまでカビーテのイムスの医者にかかっていたことを思えば実にありがたい。

 

診察は思ったより早かった。

血液検査や尿検査の結果が実に早く出るのは驚きだ。

人間も罹るレストスピロシスの疑いがある数値が出ているということで追加の検査も受けたが、医者の説明の途中で「もうそろそろ結果が出るころだ」と言ってスマホの画面を見ると「後13秒で結果が出るから行ってくる」と言って出て行った。

最新鋭の検査機器を入れているのだろう。

結果は幸いなことにネガティブだった。

 

医者の説明によると立てないのは後肢の関節の障害で、薬とマッサージとストレッチで治せると言ってやり方を見せてくれた。

なんか気休めのような気もするがこちらは溺れるものだ。

たとえ藁でも必死で掴む。

4時間に1回やるように言われて嫁はんはきっちり計算してこの後22時にやるとのことだ。

嫁はんはこういうところは融通が利かない。

 

消化器については特に問題はないそうだ。

来る前に大便が出たのでこちらも腸閉塞はないと判っていた。

とにかく食べてくれるものを与えろとのことで、米の飯とウェットフードの缶詰を混ぜて与えることにした。

通常は高たんぱく低糖の食事を与えるべきなのだが、今は非常事態なのでカロリー優先で行くという趣旨だ。

これは大いに納得。

既に書いたかもしれないが、チャンキーは米飯が大好きなのだ。

猫がおかずだけ食べて残した飯をおチャン歩中喜んで食べているのだ。

どうしても食べなければ点滴用のブドウ糖を処方してくれるそうで、水も飲まない時は同じやり方で飲ませられると、これもやり方を見せてくれた。

これにはほっとした。

 

結局薬やサプリメントを1週間分、7種類も処方してくれた。

そのうち6種類はクリニックから出してくれたので、買いに行くのは1種類で済んだ。

これはすべて薬局で買うのが一般的なフィリピンでは極めて珍しい。

ドッグフードも色々あるのでドクターが推薦するものを 買って帰った。

ここは元々高いものしか置いてないが、それでも同じものはペットショップより安いのだ。

あたしはこのクリニックが気に入っている。

ドクターもスタッフも皆優しいし、本当に動物が大好きだということが一目でわかる人たちばかりなのだ。

 

家に帰って早速、飯と缶詰を試してみたら、食べてくれた。(^^)

ただし、今は目先を変えると食べてくれるが、次は食べてくれないかもしれない状態なので、油断はできない。

それでもこちらは目先を変え続けて食べてもらうつもりだ。

消化器に問題がない以上容赦はしない。(^.^)

 

その後は食後の薬。

これは犬猫の気持ちがわかるのか、薬を飲むことに関してはベテランの嫁はんがあたしより上手いのは既に知っているので任せた。

嫌がって何度も吐き出して大変だったそうだ。

偉いぞ、嫁はん!

 

相変わらず楽観は全くしていないが、それでも少し希望が湧いて来た。

悔いの残らないように頑張ってみよう。