例によって嫁はんが子猫を連れて来た。

キジ猫だ。

実家から貰って来たという。

今回はさすがに腹に据えかねて、絶対にダメと拒絶。

嫁はんも言うことを聞いて、翌日返しに行った。

それから数日が経ち、実家を訪ねた時、連れて帰ると言い出した。

借りるだけで、絶対に返すと言うのでしょうがなくokした。

その時は約束通り返したが、数日後どうしても飼うと言い出した。

あきれてものも言えない。

あまりのしつこさにあきらめた。

名前はアンジェラ。

もうエンジェルシリーズは駄目だというと、実家で既にそう命名しているとのことで、しょうがなく受け入れる。

 

これが非常に困った猫だということがすぐに判明した。

ドライキャットフードを全く食べないのだ。

歴代の猫たちはこの世にこんなに美味しいものがあったのかという感じで皆喜んで食べた(そして太った)のに、なんというやつだ。

我が家では人間の食べ残しは与えない。

人間の食事は塩分が強過ぎて汗をかけない犬猫には良くないからだ。

しょうがないので、魚を焼いたほぐし身を与えた。

もちろん大喜びで食べる。

泳げない猫が何故みんな揃って魚が大好きなのか、これは永遠の謎である。

いくら食品価格の安いフィリピンでも毎回魚というのは負担がでかいし、第一買い出しが面倒だ。

腹を減らせばキャットフードも食べるだろうと魚を与えるのをやめてみたが、5日経ったところでこちらが根負けした。

断固として食べないのだ。

それまで人間の食べ残しと米の飯(フィリピンでは普通)しか食べてこなかった猫とは思えない。

 

こいつのおかげで我が家の食材費は高騰した。

一人だけ食べさすわけにもいかないので、他の猫にもおやつとして与えているからだ。

おかげで魚が人間のおかずの時にも落ち着いて食べられるようになった。

以前は魚を食べようとすると猫たちに取り囲まれて分けてやっていたからだ。

魚だけでなく大好きな茹でた鶏肉や豚肉でも何匹かはねだりに来る。

おかげで一時あたしは完全な動物性蛋白質不足だった。

魚のおやつのおかげであたしも落ち着いて食べられるようになった。