お勧め度
首都圏を襲った直下型地震から数日後。
地震により海底に眠っていたメタンハイグレードが噴出し、海水の温度が上昇し始める。
そして、海水温の上昇により、史上最大の巨大台風が発生し、東京を襲う。
そんな極限の状態で、人は生き抜くことができるのか!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地震・台風等の自然災害が多い国、日本。
そんな日本を、史上最大の台風が襲ったら・・・ というリアル・シミュレーション映画です。
CGやオープンスタジオを駆使した迫力のある映像で、自然の猛威を再現し、
また、その災害の中で生き抜こうとする人間と、助けようとする人間のドラマも展開されます。
CGあり、人間ドラマあり、突っ込みどころあり、そんな映画です。
明日起こるかもしれない自然災害、非常に身近で リアル なテーマです。
人命救助のために、自分の命を危険にさらすレスキュー隊、
仕事に対する誇りや葛藤・チームワークなど リアル な人間ドラマがありそうです。
しかし、この作品、あまり リアル じゃないんですよね・・・
理由は簡単で、物語の展開が、ちょっと無理やりすぎだからです。
感動させよう!という演出が、かえって リアルさ をなくさせる要因になっていると思います。
中越地震のとき、レスキュー隊が子どもを救出した瞬間は感動しました。
現実(リアル)というのは、特別な演出がなくても感動を呼ぶものだと思います。
リアルさ を売りにするならば、もっとリアルさを追求して欲しかったと思います。
と、結構辛口で書いたのですが、隣の女性はボロボロ泣いていました。
自分の心が素直に受け入れられないのかもしれないですね。
オススメはしませんが、気になった方は是非、ご覧ください。
今回の映画を観て、確実に分かったことがあります。
自分は、スローモーションになったり、優しい音楽になったりして
「はい、ここがこの映画の泣くところですよ」
という作りが好きじゃないんです。
この作品では、ラストあたりに、畳み込むようにこんなシーンが出てきます。
そういった表現が好きな方、オススメですよ。
そういった表現が好きではない方、この作品は・・・ こちらの方が代弁してくれます。
(マニアックで申し訳ありません。)