お勧め度 
人種も階層も職業も異なる人々が住む大都会ロスアンゼルス。
差別、偏見、暴力、銃・・・ 多くの問題を抱えるこの街で、様々な人々が同じ時間を過ごしている。
彼らは、偶然に出会い、時に衝突し和解し、そして、また、別々の道を歩む・・・ それが日常・・・
今、一台のクルマが偶然、クラッシュしてしまった。
このクラッシュの向こう側に見え隠れする様々な人々の人生・運命とは？
現在のアメリカが抱えている差別や銃、不法移民などの問題を直視しつつも、
人間同士が出会い別れることにより生じる、愛情や憎しみ、人生や運命を巧みに表現した
素晴らしい作品だと思います。
アカデミー賞も取ったし、既にご覧になられた方が多いのではないでしょうか。
「告発のとき 」を観たときから、もう一度観たいと思っていて、やっと観ることができました。
この作品は、いろいろなことを考えさせられます。
アメリカにおける差別や銃などの問題。
そして、人間同士が出会い（衝突）を繰り返すことによって生まれる感情の複雑さ。
この作品では、この二つのことが絡みあい、様々な人の人生に影響を与えています。
それだけに、この作品を観て感じることも、多岐にわたります。
ちょっとネタバレ含みます。
この作品で印象的な部分は、二人の警官の姿です。
一人は人種差別主義者。もう一人は、実直で正義感の強い男。
彼らの最後は、全く異なったものとなります。
その原因は、偶然の衝突が招いた小さな感情の違いだけ・・・
この小さな感情の差が、人生に大きな違いをもたらします。
自分自身を振り返ってみたとき、今、自分が他の人に抱いている感情は、
もしかすると、ちょっとしたことで大きく変わるかもしれません。
その変化をきっかけとして、全く異なった方向に、人生が進むかもしれません。
こればかりは、自分では分からないわけですが・・・
ただ一つだけ言えることは、人と出会うことによって、変化は起こるってことです。
うーん、この作品、自分は、いろいろ考えることがあって、好きな作品なんですが、
自分の感情を上手く表現することができません。
観たことがない方は、一度、観ていただいて、感想を教えてもらえればと思います。
この作品は、自宅のDVD棚にあってもいいのではないでしょうか！
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