あいさつも無しに入ってくると、ズカズカと教卓に上り


「バンッ!」っと教科書を置いた


クルッと向きを変えると、黒板に何かを書いた


「卯月 瑠依」 黒板の真ん中に大きく堂々と書かれたその文字は


今にも動きたいと言っているように活き活きしていた


フゥと小さくため息をつき、またクルッと向きを変えて前を見る


と、同時に


「今日から里見先生の代わりに数学を担当することになった、卯月 瑠依です。

初めてだからよく教えられないこともあるかもしれない・・・けど、まぁ、

よろしくね!」


その人は軽くウインクして笑って見せた その時からだ・・・


あたしが叶わぬ恋をしてしまったのは・・・