「パンチ～余命6ヶ月の奇跡」 (2014-2015 SBS 19話)
出世の為、時には悪に手を染めながらのし上がってきた検事が、
余命が近い脳腫瘍に侵され、元妻の検事の手助けを得ながら、
腐敗した悪の権力に命を懸け挑む物語。
病との闘い：あり
陰謀＆策略：ありあり
裏切り：コロコロと寝返る裏切りあり
子役の熱演：あり
家族愛：あり
間抜け度：相当
強欲：あり（権力者のエゴすさまじ）
泣ける：あり
笑える：全くない
むかつく：悪人多過ぎ
キャスティング：８
総合おすすめ度：７
とにかく、イラつきます。声が出るほどです。
過度の努力がほぼ無駄になりますが最後まで見ないといけません。
キャスト：
パク・ジョンファン：キム・レウォン
シン・ハギョン：キム・アジュン
～検事～
イ・テジュン総長：チョ・ジェヒョン
チョン・グクヒョン最高検察庁次長検事：キム・ウンス
チョ・ガンジェ：パク・ヒョックォン
チェ・ヨンジン：ソ・ジヘ
イ・ホソン：オン・ジュワン
オ検察捜査官：イ・ハヌィ
ユン・ジスク法務部長官：チェ・ミョンギル
キム大統領秘書室長パク・チョンウ
～オーシャンキャピタル～
代表 テジュンの兄イ・テソプ：イ・ギヨン
会長 キム・サンミン：チョン・ドンファン
～ジョンファン家族～
母：ソン・オクスク
娘 イェリン：キム・ジヨン
妹 ヒョンソン：イ・ヨンウン
ざっくりあらすじ：
今迄補佐してきたイ・テジュンを支える為、時には悪に手を染めてきた検事
ジョンファン。
検察総長を決める際も、汚い手を使い、法務部長官の推すライバル、
チョン・グクヒョンを蹴落としのし上がった。
ジョンファンも見通しが明るくなったと思われたその時、
ジョンファンは亡き父と同じ病、脳腫瘍に侵される。
医師である妹ヒョンソンがその道の名医ミン医師を見つけ手術に挑むが、
手の施しようがなく余命を待つ身に・・
彼が入院中にテジュンの兄が起こした殺人の犯人に、目撃者であった
事を利用されハギョンは逮捕される。
術後を待つと言ったテジュンが自分の保身のために、支えてくれたジョンファンを
裏切り、意識不明をいいことに彼の元妻ハギョンに罪を擦り付けたのだ。
テジュンの兄テソプは内部告発により窮地に立たされた事で、
言い争いの末、セジン自動車元社員を殺してしまう。
余命を知ったジョンファンはミン医師の不正をもみ消す事で手術を受けた
事を利用し、そのために自分の病状が完治したことにさせる。
テジュンの悪行を知っているユン長官は、彼を追い出すために、
ハギョンと力を合わせていたが、やがて自分の息子が兵役逃れをしていた
罪があるとテジュンに脅されると、やむなくテジュンの言う事を聞く。
保釈されたハギョンはかつて尊敬していたユンも結局権力の前に
変わったと悟り、ジョンファンと共にテジュンに戦いを挑んでいく。
結末：ネタばれあり
ジョンファンにより窮地に追い込まれたテソプは、弟を思って彼の目の前で
自殺し、あの事件を終結させる。
兄を失った苦しみをジョンファンに向けるテジュンは容赦なかった。
ジョンファンが入院中に右腕を失ったテジュンは、追いやっていたガンジェを
呼び寄せ、今度はこいつに手を染めさせていった。
ユン長官と総長は手を組んだと言え、ユンの夢はテジュンをつぶすことだった
事で虎視眈々と時を待っていた。
オーシャンキャピタルから不正に受け取っていた270億ウォンの山を切り崩すべく、
証拠を手にしたり、あのセジン自動車社員殺害時の防犯カメラの映像、
更にはユンと長官が互いの不正を手を組むために記録したチップ、など
あらゆる面から証拠を手にしようとしたジョンファンやハギョン。
だが詰めが甘く、いつもいいところで奪われてしまう。
そして余命行くばかりもないジョンファンにすべての罪を着せようと
パク事件と名付け公表。
更に勢いついたガンジェはユンの息子を名簿から外し、兵役逃れ犯を
発表したりし、英雄検事として国民の支持を得る。
まず右腕からもぎ取ろうと考えたジョンファンはガンジェの不正を利用し、
テジュンを追い込むが、こちらも直前にテジュンが邪魔し、ジョンファン側に
傾いていたガンジェがまたテジュンの元に・・この繰り返し。
そして最終的には裏切りガンジェの裏を読んだジョンファンは、テジュンの
切り捨てに覚悟を決め黒幕はテジュンだと記者会見で公表する。
しかしガンジェから兄が自殺に至ったのがガンジェの言葉だった事で、
テジュンはガンジェに怒り、ユンと手を組み関与していないことに。
ハギョンはのさばり続けるテジュンを排除しようとユンに詰め寄り、
彼が持つオーシャンキャピタルの資金流用の証拠とユンの兵役逃れの
不正の証拠が入れられたチップを強制捜査で取り上げようと持ち掛ける。
ユンの唯一の汚点の証拠さえ消えれば、もうテジュンの言いなりにならなくて済む
と同意し、権力の力を借りてチップを奪うことに成功。
その件を知ったユンは話がしたいとハギョンに連絡。
ハギョンはユンの言葉を聞こうと、待ち合わせた現場で、ユンにひき逃げされる。
ジョンファンはひき逃げ事件を調べ上げ、当時現場にいたホソンの車の
ドライブレコーダーに残されたデータを奪い、その頃不自由になっていた
足を引きずりながら必死で逃げるも、逮捕されてしまう。
だがチップが一向に出てこない。
ジョンファンは取り調べ中に気を失い、病院へ搬送されチップは闇の中に・・
その頃ジョンファンと和解し、逮捕間近だったテジュンは、ジョンファンの
言葉を信じて彼の帰りを待った。
結局総長を辞任することになったテジュンは、辞職の言葉をつづった
ホソンの資料を目にしようとして、そこにあったチップを見つける。
ジョンファンについたり、テジュンについたり、自分が議員になるために
力になってくれる方に付いていったヨンジンが、
テジュン辞職の発表のその場で、ついに念願がかなうと記者会見を
見ていたその会見で自分の殺人現場の映像を目にすることになる。
こうして二人の戦いは実を結び、テジュンもガンジェもユンもホソンも
逮捕された。
ジョンファンは脳死に・・そしてその心臓が心臓破損で意識不明の
ハギョンに移植される。
4人の悪人はそれぞれ懲役の判決を得た。
息子を亡くし辛い母は、ジョンファンが最後に妹の恋人に家族を託したことで、
3人で仲睦まじく暮らしていた・・・・
そして・・ハギョンとイェリンは元気に海辺にいた。
感想：
まあ～裏切りの連続はすざまじかった～
昨日の敵は今日の味方、でも今日の味方は明日の敵・・・って感じ。
友人や尊敬する先輩でもなんでも、自分が有利に立てるなら何でもあり。
その中一貫していたのはハギョンだけだね～
愛してても、出世の為変わって行った夫に、未練はあるが、生きる道の違い
や娘に誇れる自分でありたいハギョンは別れを切りだした。
止まってほしい願望もあってのことだったが、また違う形で愛したジョンファンは
それを受け入れる・・まあ愛がある故の決断だったね。
しかしそんな彼が病魔に侵されると、あっさり捨てられ、逆に罪をすべて被せる
テジュンに翻弄されハギョンが犯人に仕立て上げられるなんて、まあ～
酷い仕打ちにもほどがある。
テジュンは兄を失うことで、より悪に染まって行くけど、
死に行くジョンファンには「葬式は任せろ」とかその時を待ってるって言葉を
浴びせるじゃない？幼いころから苦労を共にし迷惑かけた思いが強いけど、
同じくらいジョンファンも手足となってこの地位まで来たのに・・
結局家族第一主義が強すぎるよね～それとこれとは別ってのが酷すぎるよね～
テジュンの最悪な仕業は、苦しむジョンファンの頼みの綱の麻薬の薬の入った
アンプルを手で割り、血みどろになってまでつぶしたあのシーン。
ガンジェもだけど、鬼過ぎるわ～
またテジュン役のチョ・ジェヒョンが演技派だけあって、もう腹立ちが半端ない。
それよりもむかついたのはガンジェ・・・こいつはもう人間じゃない。
ただ一度は裏切るもテジュンに対してはすべては捨てられない感じがあった。
一番の苛立ちは、証拠がなければ逮捕できない状況で、状況に応じて
防犯カメラの映像、ＵＳＢ、偽の診断書を作成した者の証拠、関わった人の
確保、ドライブレコーダーの動画など何とか手にはするが直前で盗まれたり、
騙されて取られたり・・結局無駄足の連続には辟易した。
だって頭いい集団なんでしょ？それにしてはお粗末でしょ？
一番は、もう時間がないジョンファンにハギョンは長官を使って、
ＵＳＢ（マイクロチップ？）を手にしたのに、その騙し追い詰められたユンに
最後に話がしたいって呼び出されると、結局受け入れる・・・
しかも人っ子一人いないまっすぐな道に車を止め、長官が現れると、
電話しながら車を降りるバカっぷり～
これはだめでしょ？ユン長官も侵さなくてもいい罪を犯す羽目になったじゃん～
それで心臓破損の重体って～～～
あんたまでそんな無防備じゃあ、イェリンが両親ない子になるじゃんね～
でも～これのお陰？これがあったから追い詰めることができたから、
ハギョンの馬鹿な行動は計算の上？かも？？な訳ないか～
その現場の映像が決め手となったからね～
でもその映像を奪ったジョンファンが追うホソンの裏をかいて、
テジュンを退陣させる書類の袋に入れたのは灯台下暗しの鉄則を、
ロッカーに隠した振りなどして隠し通したのは爽快だった。
だが、これも一か八かの賭けだったからドキドキだった。
ホソンの正義というか目論みは、ユン長官のものより意味不明だった。
結局は権力がなければ、目指す世の中にできないから、
それまでは悪に手を染めても見逃してほしい～という自分本位な考えは
二人ともそっくりだが、友人をあそこまで追い詰められるホソンは
ユンより悪人だった気がした。
爽快だったのは、心を決めたテジュンが最終的にはやはりジョンファンの
存在が偉大だったと思わせたジョンファンの信念が届いたこと。
そしてユンを追い詰めながらも「殺人罪でなく殺人未遂罪」で問うと
言い切ったジョンファンの意図が読めなかったが、それは自分が心臓を
提供するってことだったとはね～
この結果ジョンファンは永遠にハギョンと生き続けられることになったね～
すごいね～～って言ってる場合か？？
男と女の心臓ってそう簡単じゃないよね？
適合するのって難しいから、提供者待ちの患者が多いでは？
ちょっと安易な気が・・・
とにかく権力者は傲慢になる。この図式をいやというほど見せられた。
ユンは自分とテジュンは決して同じではないと罪は「兵役逃れ隠避」だけ
と言い切るあれ！結構すごいよ～罪。
最終的には殺人未遂、証拠隠滅、濡れ衣を着せる、権力行使・・など・・
壊れてるね～
実際はそんなことは、一人の力ではできないっていう世の中であって欲しい。
検察も議員も埃のないない人はいなくて、それを餌に脅迫・・その連続ってね～
まあ実際は韓国は汚職が横行してるから、結構あることなのかな？
でも大統領とかも逮捕されてるから、正義もあると信じたいね。
胸糞悪いイライラが募るドラマだったけど、犯した罪を、死に際に
告白しながら、同じムジナを追い詰めたジョンファンは最期をしっかり生きた
偉大な父になって終えて良かった。
死んだジョンファンに対し、懲役１０～15年なんて悔しいけど、
ジョンファンン死を無駄にすることなく、反省してくれたら幸ですが・・
追記：
所であそこまで悪化して幻想や麻痺が出てたのに、復活するもんかね？
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