前回の記事の続きです。
パリのシャンゼリゼ通りを下っていると。
ロクシタンカフェを発見!!
わーい!!テンション上がるーっ♪♪♪
この夏、南仏・プロヴァンスのマノスクという場所にある
ロクシタン本店にガイディングツアーに行ったばかりなのだけれど。
2018年7月
本社の工場見学ツアーは本当に素晴らしく楽しかったけれど、
そこにはカフェはなかったので、お腹は満たされず。
昔よく道玄坂のロクシタンカフェ に通っていたので、あのときのように南仏プロバンスの風も感じたいなーと密かに思っていた。(渋谷だが…。)
あそこはランチでオードブル程度で3000円以上した記憶!?
だけど当時は若かったのもあり、ああいうところにいるといいオンナ度が上がった錯覚に陥り、リッチでラグジュアリーな気持ちになれたもんだ。(チャラかった…)
それがまさかの!!!
シャンゼリゼにあったとは!!
(まぁよくよく考えたら渋谷の道玄坂にあってパリのシャンゼリゼにない方が不思議ではあるが。)
実際に中に入ってみると、規模も道玄坂のそれとはまったく比較にならないほど違ってデカい!!!
完全にカフェである。
道玄坂のそれは一回が普通の店舗、そこのレジで所狭しと注文して、二階の小さなスペースで飲んだり食べたりした記憶なので…。
この広さと人混み、メニューの充実っぷりはさすがフランスの都!!本場だよ!!
お見逸れ致しやした。。。
さすがお菓子の国とだけあってケーキがめちゃくちゃおいしそう♪ マカロンも色とりどりで可愛い〜♪さすがパリ~!!!
もちろん当たり前だけど商品もここで買える。
このように店内で食事もできるのでこちらにも非常に心惹かれたが今回はせっかくの短いパリ滞在なので、どーせならシャンゼリゼ見たいよね、ということで。
シャンゼリゼに面した外のテラスで(寒いけど耐え忍ぶ、これこそが旅の醍醐味である。)ロゼワインを飲むことにした。
↑向こう側のテントもロクシタンカフェ。
テラス席はドイツにもあるが、歩道がやたら広く、道挟んで向こう側にもテラス、ってのはフランス独特って感じがする。
ドイツのテラスとはまた格が違う。
いやーこれね。わかってはいたんだが。
寒い。
暖房装置もついてたので寒さを緩和してくれてはいたんだけど。底冷えしたね。
初夏なら気持ちいいんだろうよ…。
そして、せっかくなのでどうせなら美味しそうなケーキを食べたかったけれど・・・
既に飲み食いを激しくしていた我々。(前々回の記事参照)
既に胃がモタれ気味であったため泣く泣く断念。
(そりゃその前のナチョスやフィッシュ&チップスやココアにビールなど食べ合わせ最悪で胃の中がぐちゃぐちゃですもの。)
↑ケーキの代わりに注文したのはビネガーの効いたさっぱりハーブサラダ。
これは美味しかった。
ローズマリーやタイムなどのハーブとビネガーとオリーブオイル。
しかしこの爽やかなサラダですら胃もたれを緩和してるのか余計胃が気持ち悪いのか分からぬほどだった。
オリーブオイルがやや刺激的だったかしら。。。
そしてコーヒーの代わりにロゼワイン。
胃もたれ促進中である。
シャンゼリゼを歩く人々はドイツとは雰囲気が違った・・・。この左のお姉さんもわ、さすがパリね、といったオサレな雰囲気。
ちょっと気取っててドイツにはいない雰囲気のひとだったなー。英語圏の方のようだったけど。
そうして、
ロクシタンカフェでゆっくりしていると、やがてどんどん冷え込みが厳しくなっていき、
どんどんどんどん薄暗くなっていった。北風がびゅーびゅーと吹き荒び、
思わず手袋を装着したものの、その手もポケットから出せない。
ナンさん、帽子買ってマジで大正解である。
えー。しかしまだ10月末なんですけど。
1月ぐらいの真冬の雰囲気なんだけど!!!!
シャンゼリゼを歩いていても、もう楽しくないレベルの寒さ、薄暗さ、
風の強さだった。もう完全に我慢大会の領域。
だけどここから更にシャンゼリゼを下り、ルーブル美術館を超えて
アンジェリーナというカフェに向かう予定だった。
ここで私はドイツには殆ど見かけない、モンブランをこんもりといたたく予定であった。(胃もたれしてたんじゃないのか。)
長い旅路を、歯を食いしばって突き進む。
ようやくたどり着いたコンコルド広場。
バックには先ほど訪れたエッフェル塔。そして脇には最近のパリでブームを巻き起こしてるローラースルーゴーゴー(※キックボード。)
ここ、コンコルド広場はフランス革命時にギロチン台で斬首刑を行った場所。
かつては革命広場と呼ばれていた。このモニュメントのあたりにギロチンが設置されたと思われる。
あのフランス王・ルイ16世や王妃マリーアントワネットもこの場所で処刑されたという。
革命派で先陣を切っていたロべス・ピエールでさえもここで断頭台の露と消え、
もう2000人以上の人がここで命を落としたのだという。
この場所に来ると、なぜか私もナンさんも気分が心なしか沈んでいった。
うわーーー胃が痛いし(胃もたれのせいかもしれぬが(笑))足首が鉛のように重い。。。。。(ただの飲みすぎじゃないよ。)
足の関節がガクガクしてくる…⇦場所の気が悪いとたまになる私の症状。
それでも気を取り直して進むことにする。
コンコルド広場の先はテュイルリー公園。
そのそばのテュイルリー宮殿はルイ16世&マリー・アントワネットが革命中に煌びやかなベルサイユ宮殿から
パリ市民のそばへということで連れてこられた場所。
テュイルリー公園では、このような可愛いアートがあった!
・・・と、ここで突然 竜巻のような真っ黒な砂嵐が吹き荒れ、
ものすごい轟音と共に私たちを打ち付けた。
砂の嵐攻撃である。
ぎゃあああああ!!!!と叫び逃げ惑うも、逃げ場はなく、
そのまま砂嵐が全身を打ち付ける。
すると、あたり一面が霧に包まれたような真っ黒な(はたまた真っ白な)砂埃に包まれ、
さっきまでいた人たちも殆ど見えない。
声も音も聞こえない状況になった。
↑さっきまでのあのモダンアートの写真のまさに直後である。
突然、パリのテュイルリー公園が、まるで砂丘のど真ん中のような光景になったのである。
街並みも、宮殿も、遠くにみえるルーブル美術館も、砂嵐に巻かれて視界が悪い。よく見えない。
同時に、寒々とした風に吹かれ、ひとけも全くない。
全身の鳥肌が立つほど、気味の悪い雰囲気に包まれた。
『これはまずい!!!これは絶対やばい!!!この先いけない!!!
これ以上先には行ってはいけない気がする!!!辞めよう!!!』
全く同じ感情に襲われていたナンさんが叫んだ。
ナンさんも私と同じように胃が痛い、足首が重いと訴えた。
私はここやコンシェルジュリーに来るといつもそのような気分に決まって襲われるのだが
↑メトロで宿まで逃げようとして駅へ向かっている図。
アンジェリーナもルーブル美術館もノートルダム大聖堂ももう行けない!!!!
もう帰る!!!
コンシェルジュリー(ギロチン行きの人が幽閉されていた牢獄。マリーアントワネットも。)なんて
もってのほか!!!!!!
と、早々に宿に向かうことにした。
普段スピリチュアル的なものも、こういった場所の気なども何も感じないというナンさん。
今回初めてこのような感情に襲われたという。
私は場所に関してはなぜか昔から敏感で、体調にも表れるほどなのだが、
まさかナンさんまでわかってくれるとは。(笑)
やはり私の独りよがりではなかったのである。
(以前一緒にパリいった相棒もコンシェルジュリで同じ症状に見舞われてたが。)
↑やっと見つけたメトロのホームにて。
疲れ切っているナンさん。あんなに輝いていたナンさんが一気にやつれきっていた。(笑)
コンコルド広場の写真はもう要らない!!
あのあたりの場所の雰囲気がやばすぎる!!と
過剰反応していたナンさんだったが、私は写真はまだ大丈夫なのでこの記事には載せた。(笑)
ナンさんごめんなさい!!
そうして私たちは早々に観光を切り上げ、
モンマルトルの丘のホテルへと直行することにした。
ここで私たちに新たな試練が待っているとも知らずに・・・。
続く。