いずれおとらぬトトントトン  文学座アトリエ公演  5・20(月)ソワレ | 茶トラ

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作 戌井昭人

演出 所奏

 

あの東京オリンピックがもうすぐ始まろうとしている頃、とある山奥の病院の一室・・・宇宙人(?)と交信している患者、音楽家デビューしたい患者、スリッパ拳法を操つる患者、家に帰りたい患者、毛布にくるまったままの患者、大道演劇のようなせりふばかり言っている患者が、厳しい看護婦と新米医師にルールの名の下に管理されていた。

そんなある日、刑務所から男が送られてきた・・・・何ものにも縛られない彼が、このルール尽くしの病室の患者たちをだんだんと変えていく。

 

「カッコーの巣の上で」を、ヒントに作られた作品だそうです。

だけど、映画の重くて、陰惨でな雰囲気はまったく無くて、あっけらかんとした明るさ、その状況を笑ってしまおう!みたいなのりの良さ(?)がありました。狭い病室で、おのおのの世界に閉じこもりながら、変化を恐れながら、ルールに管理されて・・・彼らの本当の幸せは何だろうかと笑いながらもちょっと思うし、それぞれの背負うものは結構重たいなとは思いました。

亀田佳明さんの扮する途中入所の男(カッコーの巣の上でのジャック・ニコルソン)の善悪の基準も曖昧で、どこか抜け目なさそうな男がすごく良かったです。

そして、どの役者さんもあまりにもいつもと違うし、可笑しくて、ちょっとせつなくて、彼らののどかな雰囲気と、厳しい看護婦長の前東美菜子さんの対比がとても面白いです。この看護婦長がとても滑稽に見えるのです。

 

想像を超えたらストが最高に可笑しかったです。

 

次のアトリエ公演が楽しみです。

ありがとうございました。