★やっぱり今日も、恋人の仕事の終わりは遅かった。
 朝。
 疲れただろうなと思いつつ、私はベッドでぼんやりする。

 先週、恋人の家で呼吸が苦しくなり、
 そして彼は仕事に行っていて一人12時間も苦痛と戦った。

 恋人が帰宅した24時過ぎ。

 倒れている私を見て、初めは眠っていると思ったらしく、
 「ベッドで寝なよ」と促された気がする。

 そして、あまりに苦しくて安定剤を飲んだその残骸を見て、
 「何飲んだの!!」とびっくりしていたのも覚えている。

 いつの間にかベッドに移動されていて、
 彼の手を握りしめ呼吸が落ち着くのを待った。

 もう、だいぶ落ち着いてきた頃、
 彼に包まって胸にうずくまり、その安心感に、呼吸は更に落ち着いた。

 多分、初めてわんわんと泣いた。
 苦しくて。

 以前彼の前で泣いた時は、涙がつたうくらいだったのに、
 先週は、子供みたいに泣いた。

 苦しさに疲れいつの間にか寝てしまって、
 朝起きたら、隣に彼はいなかった。

 1階に行くと、リビングの向こうマッサージチェアに座って三国志を読んでいた。
 午前8時前。
 いつもなら寝始めた頃なのに。

 休んだら?との問いかけに「絶対行く」と言って仕事へ行く支度をする。

 彼にマンションまで送ってもらう。

 一日何も食べずに、ただただ荒い呼吸をしていた日の翌日、
 さすがにフラフラというか、足ががくがくして、うまく歩けなかった。

 しばらく時間が過ぎて思い出すのは、
 彼に包まってひどく安心をして眠ったその感じ。

 とてもとても安心した。
 胎児の記憶はないけれど、母のお腹にいるような、そんな気分だった。

 思い出しても安心できるくらい。

 いつの間にか先週の話になってしまったなぁ。
 
 もう一度、眠ろうっと。

 おやすみなさい。