メールも大事だけど、言葉も大事だけど
きっと声もすごく大事。
どんなに長いメールつくっても
どんなに立派な言葉並べてもきっと…
「大丈夫…?」
「ここにいるから…待ってるから」
「手、つないでてあげるから」
「負けるな…きっと勝てる」
こんな一言で救われる時がある。
その人の温かさに涙が溢れることがある。
私は感情をあらわにするのが苦手だった。
意地っぱりだった。
それを変えてくれたのが、ただうなずく優しい声。
彼とは会ったことがなかった。
ふとしたことで連絡先を聞いただけ。
ずっと声だけだった。
毎晩のように電話で話す。
年下だったけれど
私の感情の起伏を抑えるには十分な優しさ。
「うん…うん…そっかそっか…。」
ただそれだけ。
ふとした沈黙がまた私の心を宥めた。
この沈黙が言葉以上の優しさを私に届けた。
いろんな事情があり、会うことができなかったけれど
今でも時々思い出す。
どうしても、あの声が聞きたくても
もう彼と連絡すらとることはできない。
どんな感情も宥める、鎮静効果抜群のあの優しい声。
夏の終わりによく思いだす。