私が登録した頃、司法書士は簡裁代理権を獲得して数年程度であり、また、債務整理及び過払い案件の全盛期から少し経った頃でした。





司法書士は権限拡大をしたにもかかわらず、今後司法書士制度としてどのような方向に進むのかにつき暗雲立ち込め、閉塞感の漂う時代でした。


過払い案件が非常に多く、プチ弁護士化が進んでいた感は否めません。


現在においては、不動産登記(不動産登記の専門性を用いて社会問題にも取り組んでいます)や商業登記はもちろんのこと、場合によっては紛争性のある案件にも対応し、そして成年後見をはじめとした財産管理業務も行う。また、各種財産管理人の選任申立書や相続放棄の申述書の作成等まで行う総合的に市民の方々を支援する法律専門家としての認知が深まっている気がします。





私が登録した約15年前とは雰囲気や認知のかなり違う独自の職能となっている気がします。

以前は司法書士の独自性で迷走していたのですが、独自の方向性を現し始めたように思えます。


その大きな理由として①簡裁代理権の獲得②成年後見制度への取組みを挙げることが出来ると思います。

しかしながら、②の成年後見業務に参入するには①の簡裁代理権の獲得が大きな原動力となっています。

そして、②を原動力として、財産管理業務全般への対応が可能となってきたと思います。


そのようなことを鑑み、受験生の皆さんは、単に定型的な業務を繰り返すような職能ではなく、様々なことにつき専門性を発揮することができる職能の資格者となるという気持ちで勉強していただけたら、私としては、嬉しく思います。