山崎豊子さんの訃報 | フランス語学習ブログ
山崎豊子さんが88歳で逝去されましたね。ショックでした。
病床にあり、連載中の「約束の海」を第一部完結まで執筆されていたそうです。
テレビで山崎さんの生涯を小さくまとめていましたが、学徒動員中にフランスの小説を持っていたのが将校にばれて激しく罵倒されたことが強く印象に残っていたとか。
山崎さんをそこまで夢中にさせたのがどの小説だったのかが気になります…

先日もクイズ番組で堀辰雄のことが出題され「日本にフランス文学を紹介し」というプロフィールが語られていました。
また偶然ですが谷崎潤一郎のことも別のところで目にし、同じような紹介をされていました。
戦前・戦後当時はフランス文学が今よりもずっと多く読まれていたのだろうなと思います。(イギリスもだけど)
敵国となってからも隠れて読んでいたところがスリリングですね。

私は中学・高校時代よく授業中に机の下で文庫本を隠して本を読んでいたんですが(汗)「白い巨塔」も続きが気になって授業中に読まずにいられない本だったから、本の内容と共にスリリングでした。ばれたら将校に…、いや先生に殴られていたかも知れません。

山崎さんといえば社会派小説の大御所で、作品が殆どテレビドラマや映画化されているのでそちらをご覧になられた人もかなりいらっしゃることでしょう。
間接的に山崎さんの作品のファンということになりますね。
白い巨塔はDVD化、キンドル化もされているので、山崎さんが亡くなってからも後世に引き継がれていく社会派名作長編となるでしょう。たぶん「レ・ミゼラブル」や「失われし時を求めて」みたいに…
もちろん「大地の子」「沈まぬ太陽」「二つの祖国」他の作品もそうなってほしいです。単純に本が重いというのもあるけど(笑)

山崎さんは取材の鬼で、盗作疑惑も数知れなかったそうですが、それには理由があってのことで、テレビではあまり触れられていませんでした。

ところで山崎さんはワープロで執筆しない人だったと思いますが、「白い巨塔」が電子化されているところを見ると、きっとご自分の作品が電子書籍で読まれることに反対派ではなかったのでしょうね。
作家によっては頑なに電子化を拒否する人もいるみたいですが。電子化された方が後世に残りやすいと思うのにな~
もし戦時中にキンドルがあって、フランス小説を読んでいたとしても、将校にはばれなかっただろうな~。いちいちタイトルまで見ないよね(笑)

私みたいに、キンドルでフランス語の原書を読んでいても結局こそこそ電子辞書で引いてしまうとばれるけど。(熟語などは結局調べないといけない)
そんなことを思った秋の日でした。

今日も、源氏パイとアップルティーでお茶しながらiPhone4でラジオ聞いて勉強の図↓うまうま~

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