クロワッサンで朝食を | フランス語学習ブログ
先にこれを見た人からは、暗いとかよくわからない終わり方だと聞いてたんですが、全然そんなことなかったです。わかりやすかったし、明るい終わり方でした。

パリで暮らすことの象徴って、まさにクロワッサンを食べて生きることなんだな~~と、タイトルの妙に感心しました。原題は「UNE ESTONIENNE A PARIS」だけど、「パリのエストニア人」っていう直訳よりずっと良かったです。
なぜなら私もパリで最も感動したのがパンの美味しさであり、特にクロワッサンだったもんね。(いやしんぼ)
故郷を捨ててパリに永住するだけの価値はあるね、クロワッサンだけでも。

ステファン役の俳優さんが、横顔がちょっとジャン・レノに似てるんだけど、とっても素敵でした。
細かいシーンの色々なところに、パリの特徴を感じましたね。
それに、人生の酸いも辛いも渋みも。
清濁併せのむって感じですよ、異国に住む覚悟って。

垢抜けなかったアンヌが、エストニアからパリにやって来て、徐々にパリ人らしくおしゃれになってゆく様は目をみはりました。
それよりもジャンヌ・モロー演じるアンヌが、わがままで嫌な奴なのに、だんだんとアンヌに心を開いていくと可愛く見えて来ました。
妻ある男性や、うんと年下のステファンに愛された理由がわかるような気がします。

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めっちゃ楽しい!っていうストーリーでもないんだけど、叙情的で後を引く映画ってこういうのですよね。大人のパリの映画でした。