
先日のこと、帰宅するや
「言っておくけど、俺はノアゴンに甘いからね」
と、いきなり言い放ったpopさん。
唐突な宣言に泡を食い、
「え、あぁ、うん」
としか返せなかった私。
一体なんのこっちゃ?と思っていたら、冷蔵庫の中に宮崎牛レバーの塊が。夜、popさんがそれをコッソリとノアゴンにあげていたのは言う間でもありません。
そう言えばpopさん、マガリちゃんにも「コッソリ夜ササミ」でハートを掴もうとしていましたっけ。
そう言う私もフランスで出会ったばかりの頃……
胃袋からハートを掴むのがpopさんの常套手段なようです。
その晩、ノアゴンはpopさんと寝ていました(笑)
バラのように手が掛かる、繊細だけれど華麗なノアゴンも胃袋作戦には弱いようです。

私は百合のように手間要らずで元気やとよ!
バージュは全くグルメに関心が無いので、カリカリとお水さえあれば大丈夫。それよりも何よりも遊んで欲しい元気印のお嬢さんです。
どういう風の吹き回しか、ここ1ヶ月ぐらい、毎晩、私にピッタリくっついて寝ています。。。可愛い♪

前回記事にもたくさんのコメントをありがとうございました。
凄腕ハンターへんこ、毎日、必殺仕事人を演じていますが、ひとつ謎があります。
鳥の羽は散らばっていますが、足や頭は見当たらないのです……その~、召し上がっているのでしょうか?足も嘴も尖っていて硬そうですが、カルシウムに変えるのが美人ハンター流なのでしょうか(汗)
それにしても不思議な魅力がある子です。ますます美人になっているような気もします。
こうして、いつも屋根の上から私を見下ろして、最近では小さなキャキャっと言う声で挨拶します。面白い子。
優しい天使マガリちゃんが、私が庭でも寂しくないようにと、へんこに頼んでくれたのかもしれません。「でも、僕よりもお母さんと仲良くなったらダメだよ」、って(笑)
マガリちゃん、ヤキモチ焼きだから。

何度か写真を載せていますが、これが私の住んでいた音楽寮、フォワイエ ラヴェルの全体像。やはり個性的ですよね(笑)
有名な建築家がデザインしたとか。音響を考えてか、2階まで吹き抜けの天井はキリンが飼えるほど高く、どうやっても手が届きようがない位置にも窓が付いていて、西日が入って眩しくて困りました(汗)
この「決して手の届かない窓」は全ての部屋にあり、届かないのにちゃんと開くようノブが付いて……何やら哲学的な意味でもあるのか考えたものでした。
でも建築家のykさんがおっしゃるように、デッドスペースやら掃除しづらい場所は多い不合理な部屋でしたが、居心地は良かった!
家具や冷蔵庫は、パリの賃貸アパートと同じように最初から付いていました。家具付き、引っ越しも新生活も身軽で便利ですよね。popさんのパリのアパートなどは、キッチン用具や食器まで最初から揃っていたそうです。
買わなければならないのは電化製品ぐらいです。
このラヴェル寮、1970年代に建設され、私が渡仏前までお世話になった恩師 浜口奈々先生もこのラヴェル寮出身。奈々先生は和製オードリー・ヘップバーンばりの物凄い美貌なので若く見えますが(CM出演の依頼が来たり、某大物俳優さんがコンサートの度に真っ赤なバラの花束を抱えて追っかけをなさったほどの美しさ!)、マイ母と同じ歳ですから、ラヴェル寮の歴史を感じます。奈々先生は松尾楽器夫人でもあるので、ピアノの件でも色々とお世話になりましたが、先生が住んでいた当時のラヴェル寮のお話は面白いものでした。
周りに林立したHLM(低賃金専用アパート)等、建設当初はひとつも無く、野原が広がっていて、野うさぎが跳びはねていたそうです。
もちろん、ラヴェル寮から歩いて12~3分の新凱旋門(グランダルシュ)も無かったワケです。
ラヴェル寮周辺は、今やワルのうろつく地帯ですが(※林立したHLMはラヴェル寮どころではなく、草間彌生チックな奇抜な建物なので、新凱旋門に観光しに来た方が、アートモニュメントかと勘違いし、興味を持って踏み入ってしまう事があるようですが、危険なのでご注意下さい。新凱旋門観光は、併設された巨大ショッピングモール内にとどめておくのが賢明ですし、それだけで充分に楽しめます)、当時は人が居なすぎて怖いぐらいのどかだったそうです。
しかし、このラヴェル寮からは世界各国へと素晴らしい音楽家が巣立っています。日本人で最も有名なところでは横山幸雄さんでしょうか。
男性には治安の不安もあまり無いですから、本当に良いこと尽くしの音楽寮です。
いろんな意味で鍛えられ、思い出の詰まったラヴェル寮、私の手作りカーテンも健在かなぁ(笑)
余談ですが、私が初めてパリに降り立ったのは98年の6月……W杯がフランスで開催され、フランスチームが勝ち進んでいた真っ只中でした。サッカーに特に興味もありませんでしたが、猛烈な盛り上がり、街中が熱くなって狂喜乱舞、ヨーロッパのサッカー熱の凄さを体感しました。何しろ、試合を観ていなくても、ゴールが決まると地鳴りがし、走る車はクラクションを鳴らし続け、試合の動向が全てわかってしまうほど!
やはり日本のそれとは比較になりません。
まぁ、開催国が優勝したと言うだけで盛り上がらない筈がないのですが。
テレビ所有率は日本より遥かに低いので、どこのカフェも、テレビ目当てのお客さんがいっぱい、特にフランスの試合時は満席で外から眺める人まで大勢いたものです。
今回のW杯の行方はどうなるのでしょうね?
マンゴーのおじさんへのお見舞い、ありがとうございます。ホント、高齢者に多い肺炎を見逃すなんてヤブ医者め~!ですが、医療過疎地域なので、ヤブ医者率がとっても高いのです(汗)
青年のように体力も気力も元気も溢れているだけに、ちょっと息継ぎをしなさいと神様が忠告したのでしょう(おじさん本人もそう言っていました)。冬場に時間があるからとやっていた地物の軟弱野菜(白菜など)は、
全てやめると誓っていました。
仕事も下手をしたら人の10倍、独身なので家事も一通りこなし、愛犬マンちゃんの散歩も欠かさず行き……75歳の体がさすがに赤信号を出したのでしょう。
それでも妙な話ですが、マンゴーは自分が世話をしてやらないと想像以上にダメになると知ったおじさん、ちょっと満更でもないような表情!
どうやら
「この人、私が居ないとダメなのよ」
みたいな感覚らしい(笑)
30年、手塩に掛けて来たマンゴーの樹、おじさんにとっては恋人のようなものなのです。
無事に収穫がスタートしたら、またお知らせします。
去年のこの時期にパニックを発症してボロボロだった私、大久保マンゴー園宣伝部長役が全く出来なかったにもかかわらず、おじさんは「マンゴー食べて早く元気になりな~い」と、何度も何度もマンゴーをくれました。ろくろく物も食べられなかったので、口当たりが良くて栄養も満点なおじさんのマンゴーにどれだけ助けられたことか。せめて宣伝部長として恩返ししたいです。

とらこさんからまたまたぐふふなプレゼントが!
この間とは違うバージョンの蜂蜜。山栗も珍しかったですが、たらはぜの花の蜂蜜って!?
こう言うの、凄く気になってしまう私のこと、すぐに「たらはぜ」と検索するも、釣りの話ばかりヒット。さすがに魚の蜂蜜は無い無い(笑)
蜂蜜の瓶裏の原材料のラベルをよくよく見たら、たら、はぜの花でした。たらって、タラの芽のあのタラかなぁ?花は見た事がありません。
ハゼは、秋に真っ赤に紅葉するのでこの辺りでは山紅葉とも呼ばれ、その実は和蝋燭にも使われる木。これまた花はあまりピンと来ません。何だかレア!マンゴーと同じウルシ科だから似た感じかなぁ?
味の想像が付かない!ワクワク度UP!
「美味しい予感がしました。食いしん坊の勘です」と言うとらこさんの言葉に激しく同意した食いしん坊な私です。
それと、とらこさんお手製の木いちごジャムと桑の実ジャム。木いちごジャム、うちの木いちごとはまた違い、酸味が強くて洋物のラズベリーに近い風味です。これが美味しくて……もう無くなりました!ベリー類は実に種類が多く、同じ品種でも風味に違いがあったりして面白いです。

桑の実(マルベリー)は、我が家にもこうして鈴生りになったのですが(先月の写真です)、樹の背が高くなり過ぎて殆ど手が届かなくなってしまい、鳥のレストランになりました。へんこには好都合でしょうか(笑)
なので、桑の実ジャムを食べるのは久し振り。コクのある懐かしい味わいです。
口が真っ黒になるほどの色の濃さは、ベリー類で最もポリフェノール豊富な証です。
とらこさん、美味しい贈り物をありがとうございました!
さてさて、月末恒例お薦めクラシックコーナーです。
今月のテーマは私の偏愛するスクリャービン。
ロシアのショパン等とも言われ、実際に初期作品はショパンの影響が色濃いのですが、徐々に彼独自の宇宙のような世界観が花開きます。作品は、ショパンと同じくピアノ曲が殆ど、それも小品が中心。
甘美で、幻想的で、エロチックで、神秘的で……時に孤高の神となり、時に死にたくなるほど突き落とされ、どこまでも冷徹かと思えば凄まじい情熱を迸らせる奇跡的な天才だと思います!
皆さんにも、めくるめくスクリャービンワールドに浸かって頂きたい!
今回はスクリャービン入門編と言うことで、比較的、短めの聴き易い作品をご紹介します。
是非、心身を静かにスクリャービンの音、一音一音に委ね、味わい、感じてみて下さい。
◆スクリャービン:アルバムの一葉 op.45-1(ピアノ:ホロヴィッツ)
https://www.youtube.com/watch?v=3_-RSnw8sK4
薄暗い灯りのもと、「スクリャービンワールドへようこそ」、と差し出されたウェルカムドリンクのような曲ですね。
とろけてしまいそう!
ホロヴィッツの弾くスクリャービンは絶品です。消え入りそうな繊細な音色も心を揺さぶります。
◆スクリャービン:プレリュード op.16-1(ピアノ:ホロヴィッツ)
https://www.youtube.com/watch?v=8q7aXlGnYaI
これまた美しい曲です。もう、旋律がイチイチ美しい(笑)
でも、ゆったりとした曲ではありますが、何気に左手の動きが複雑な移動をします。スクリャービンの曲って、左手が難しいものが多いのです。これは、スクリャービン自身が優れたピアニストでもあり、柔軟な左手を持っていた証でしょう。
このテクニックにより、シューマンにも似た複雑な多声……あちこちからメロディーが沸き上がる面白さ、曲の表情に厚みを生んでいます。
◆スクリャービン:プレリュード op.16-4(ピアノ:ホロヴィッツ)
https://www.youtube.com/watch?v=m-OI0wg4Eho
そうかと思うとこんなにもシンプルな曲も。
しかし、たった1分程の曲でこれほど人生の孤独を感じさせる曲、他にあるでしょうか?
たった1分で、何か特別なゾーンに連れて行かれ、涙が頬をつたいます。
ホロヴィッツはガチャガチャ弾くヴィルトォーゾと言う一般的なイメージは、ここには欠片も見えません。これこそがホロヴィッツの真骨頂なのではないかと私は思います。悲しみを知っている者のみが出せる音ではないでしょうか?
◆スクリャービン:エチュード op.8-12(ピアノ:スクリャービン)
https://www.youtube.com/watch?v=VK2uTtuI84w
スクリャービン プレイズ スクリャービンです。こう言う録音、よく残っていましたよね。どこから見付かるのでしょうね?
古い録音なので音質は悪いですが、スクリャービンのピアノの腕前はわかりますね。
ちなみに、モスクワ音楽院ではラフマニノフと同級生だったとか。なんと豪華な才能の同級生2人!
◆スクリャービン:24の前奏曲 op.11(ピアノ:ミハイル・プルトニョフ)
https://www.youtube.com/watch?v=Yc3ph3jGy_M
この24の前奏曲は、私がパリから帰国する前にコンサートで弾いた思い出深い曲です。
24曲で30分ちょっとですが、その世界に入ってしまうと長さなど感じません。ショートショートのように、次々と、様々な世界が展開され、飽きる事がありません。
プルトニョフの演奏、ホロヴィッツを聴いて来た後だと分が悪いですが、かなり質の高い演奏だと思います。
私は1番、10番、12番、13番、18番、21番あたりが特に好きです。まぁ、全部いいのですが。
◆エチュード op.42-4(ピアノ:ホロヴィッツ)
https://www.youtube.com/watch?v=GFPVtiPKFuQ
スクリャービンワールドの締めくくりに。
エチュードですが、突き抜ける美しさです。
どうしてこう言う音の組み合わせ、展開を思い付くのかなぁ、と、凡人な私は「そう来るか~」等と、ただただ唸らされます。
スクリャービン続編、またいつか!