前回の誕生日記事にはたくさんのお祝いコメントを本当にありがとうございました☆皆さまに纏めてのお返事をさせて頂きましたが、今回記事からはまたお1人ずつお返事させて頂きますね!
さて、月末恒例のお薦めクラシックコーナーです。このコーナーを読んで、ホロヴィッツのラフマニノフのCDを買って下さったと言うベルガモットさんや、ショパンの24の前奏曲のCDを聴いて下さったと言うangelaさん、カリンさん等、皆さん感想まで伝えて下さって本当に嬉しい限りです!
さて、先月はショパンの24の前奏曲でしたが今月はもう一つの24の前奏曲。(他にも24の前奏曲はありますが主なのはショパンとスクリャービン)
ロシアの天才作曲家スクリャービンです。
スクリャービンはショパンに非常に強く影響を受け、初期の曲想はまさにショパン!知らなければショパンの曲かと思ってしまいそうなぐらいの曲も結構あるぐらいです。24の前奏曲もショパンへの憧れから出来たと思われるスクリャービン初期の作品です。
ともかく第1曲から繊細で透明感溢れる明るさで一気に惹き付けられてしまいます。ショパンの様なロマンティックさとメランコリーに加えて、ロシア風でありながらラフマニノフとはまた違った、スクリャービン独特の余りにも美しい響きは圧巻です。何故この作曲家が、同じロシアのラフマニノフやチャイコフスキーのように一般に知られていないのかがとっても不思議になります。クラシックに詳しくない方でも絶対わかりやすく、魅力的なのに。やや派手さで劣るのでしょうか?
24の前奏曲は私がパリで帰国前の最後のコンサートで弾いた思い出の曲です。本当に素晴らしく魅力たっぷりな曲です。
スクリャービンの初期の曲はロシアの冷たく厳しい、荒涼と雪に閉ざされた大地とそこに僅かながらも訪れる、人々が待ち侘びた春の喜び、水面や草原に降り注ぐ柔らかな光。。。そんな自然の移ろいが、時に優しく繊細に、時に激しくドラマチックに描かれていると感じます。
エチュードも是非是非お薦めしたいです!短調のop.2-1嬰ハ短調やop.8-12嬰ニ短調、op.42-5嬰ハ短調は特に有名ですが、とても暗くてそしてドラマチックで美しく、心を掴まれずしては聴けません。シューマンとはまた違った切れるような美しさでもあります。同じくエチュードで、有名ではありませんがop.8-8変イ長調やop.8-11変ロ短調、op.42-4嬰ヘ長調も静かな中に時折あえぐような堪らない旋律があったり、寂しげで優雅な胸を突く展開があったり。
わざわざ細かく作品番号を書いたのは是非とも聴いて頂きたいからです。
スクリャービンは中~後期に作風が、いわゆる神秘主義などと言われるようにスクリャービン独自のかなり独特な世界に変わって行きました。自然の美しさから宇宙の煌めきへの旅立ちです。1番~10番まであるピアノソナタの変化を聴くとそれは素人耳にも明らかな変化が聞き取れるでしょう。2番は幻想ソナタの名の通りファンタスティックで、誰にも聞きやすいショパン風なところが残り、4番は凄くチャーミングで静から動の気持ち良い星を散りばめた宇宙のような曲で私も大好きな素敵な作品です。3番はスクリャービンのピアノソナタの中でも最高傑作と言えるでしょう。ただ少々長いのでやや玄人好みな曲と言えるかも。
5番は最もよく弾かれるソナタですが、この頃から顕著な変化が。6番からはアッチの世界に行ってます(笑)普通の方には聞きづらいでしょう。しかしそんな中でも9番“黒ミサ”や最後のソナタ10番“トリルソナタ”は悪魔に見入られたかのような不気味さで驚愕とドキドキ感は凄いものがあります。もはや狂気との境ギリギリの美しさ!あんまりハマると体を壊しそうなほど(笑)心臓に悪い!私はこの2曲はかなり好きです。
スクリャービン、自信を持ってお薦めします!お薦めのCDを3枚ご紹介。
◆スクリャービンアルバム
エチュード7曲、トリルソナタ他
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
ソニーレコード
\2100
◆シルヴァー・ジュビリー・コンサート・ライヴ1953
スクリャービン黒ミサソナタ、エチュード
ショパン、シューベルト、リスト他
ソニーレコード(RCA)
\1700
ロシアものならば迷わずホロヴィッツ!エチュードも黒ミサもトリルソナタもただただ素晴らしいの一言!鳥肌が立つほどの感動ものです。2枚目のCDは1953年の、ホロヴィッツのアメリカデビュー25周年コンサートのライヴ録音。このリサイタルを最後にホロヴィッツは10年間に渡ってコンサート活動を休止しました。ホロヴィッツ絶頂期の伝説のコンサート。
◆スクリャービンピアノ作品集
24の前奏曲op.11
ソナタ4番、トリルソナタ他
東芝EMI(VIRGINクラシック)
ミハイル・プルトニョフ(ピアノ)
ホロヴィッツは24の前奏曲を全曲通して録音をして居ないのですが、プルトニョフの知的で美しい音でバランスも良い演奏が楽しめます。初期から後期の作品が順番に収録されているので、作風の変遷が辿れます。ホロヴィッツほど悪魔的な圧倒的凄みはありませんが、整った中にも甘美で官能的な響きが素敵☆
騙されたと思って聴いて頂きたい、私の大好きなスクリャービン作品でした。
さて、月末恒例のお薦めクラシックコーナーです。このコーナーを読んで、ホロヴィッツのラフマニノフのCDを買って下さったと言うベルガモットさんや、ショパンの24の前奏曲のCDを聴いて下さったと言うangelaさん、カリンさん等、皆さん感想まで伝えて下さって本当に嬉しい限りです!
さて、先月はショパンの24の前奏曲でしたが今月はもう一つの24の前奏曲。(他にも24の前奏曲はありますが主なのはショパンとスクリャービン)
ロシアの天才作曲家スクリャービンです。
スクリャービンはショパンに非常に強く影響を受け、初期の曲想はまさにショパン!知らなければショパンの曲かと思ってしまいそうなぐらいの曲も結構あるぐらいです。24の前奏曲もショパンへの憧れから出来たと思われるスクリャービン初期の作品です。
ともかく第1曲から繊細で透明感溢れる明るさで一気に惹き付けられてしまいます。ショパンの様なロマンティックさとメランコリーに加えて、ロシア風でありながらラフマニノフとはまた違った、スクリャービン独特の余りにも美しい響きは圧巻です。何故この作曲家が、同じロシアのラフマニノフやチャイコフスキーのように一般に知られていないのかがとっても不思議になります。クラシックに詳しくない方でも絶対わかりやすく、魅力的なのに。やや派手さで劣るのでしょうか?
24の前奏曲は私がパリで帰国前の最後のコンサートで弾いた思い出の曲です。本当に素晴らしく魅力たっぷりな曲です。
スクリャービンの初期の曲はロシアの冷たく厳しい、荒涼と雪に閉ざされた大地とそこに僅かながらも訪れる、人々が待ち侘びた春の喜び、水面や草原に降り注ぐ柔らかな光。。。そんな自然の移ろいが、時に優しく繊細に、時に激しくドラマチックに描かれていると感じます。
エチュードも是非是非お薦めしたいです!短調のop.2-1嬰ハ短調やop.8-12嬰ニ短調、op.42-5嬰ハ短調は特に有名ですが、とても暗くてそしてドラマチックで美しく、心を掴まれずしては聴けません。シューマンとはまた違った切れるような美しさでもあります。同じくエチュードで、有名ではありませんがop.8-8変イ長調やop.8-11変ロ短調、op.42-4嬰ヘ長調も静かな中に時折あえぐような堪らない旋律があったり、寂しげで優雅な胸を突く展開があったり。
わざわざ細かく作品番号を書いたのは是非とも聴いて頂きたいからです。
スクリャービンは中~後期に作風が、いわゆる神秘主義などと言われるようにスクリャービン独自のかなり独特な世界に変わって行きました。自然の美しさから宇宙の煌めきへの旅立ちです。1番~10番まであるピアノソナタの変化を聴くとそれは素人耳にも明らかな変化が聞き取れるでしょう。2番は幻想ソナタの名の通りファンタスティックで、誰にも聞きやすいショパン風なところが残り、4番は凄くチャーミングで静から動の気持ち良い星を散りばめた宇宙のような曲で私も大好きな素敵な作品です。3番はスクリャービンのピアノソナタの中でも最高傑作と言えるでしょう。ただ少々長いのでやや玄人好みな曲と言えるかも。
5番は最もよく弾かれるソナタですが、この頃から顕著な変化が。6番からはアッチの世界に行ってます(笑)普通の方には聞きづらいでしょう。しかしそんな中でも9番“黒ミサ”や最後のソナタ10番“トリルソナタ”は悪魔に見入られたかのような不気味さで驚愕とドキドキ感は凄いものがあります。もはや狂気との境ギリギリの美しさ!あんまりハマると体を壊しそうなほど(笑)心臓に悪い!私はこの2曲はかなり好きです。
スクリャービン、自信を持ってお薦めします!お薦めのCDを3枚ご紹介。
◆スクリャービンアルバム
エチュード7曲、トリルソナタ他
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)
ソニーレコード
\2100
◆シルヴァー・ジュビリー・コンサート・ライヴ1953
スクリャービン黒ミサソナタ、エチュード
ショパン、シューベルト、リスト他
ソニーレコード(RCA)
\1700
ロシアものならば迷わずホロヴィッツ!エチュードも黒ミサもトリルソナタもただただ素晴らしいの一言!鳥肌が立つほどの感動ものです。2枚目のCDは1953年の、ホロヴィッツのアメリカデビュー25周年コンサートのライヴ録音。このリサイタルを最後にホロヴィッツは10年間に渡ってコンサート活動を休止しました。ホロヴィッツ絶頂期の伝説のコンサート。
◆スクリャービンピアノ作品集
24の前奏曲op.11
ソナタ4番、トリルソナタ他
東芝EMI(VIRGINクラシック)
ミハイル・プルトニョフ(ピアノ)
ホロヴィッツは24の前奏曲を全曲通して録音をして居ないのですが、プルトニョフの知的で美しい音でバランスも良い演奏が楽しめます。初期から後期の作品が順番に収録されているので、作風の変遷が辿れます。ホロヴィッツほど悪魔的な圧倒的凄みはありませんが、整った中にも甘美で官能的な響きが素敵☆
騙されたと思って聴いて頂きたい、私の大好きなスクリャービン作品でした。
