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庭にいっぱいに咲いていた彼岸花もそろそろお仕舞いです。彼岸花ってちゃんと毎年、ぴったりお彼岸に咲いて、10月の声を聞いたとたんに殆んどが枯れます。不思議。宮崎で初めて、彼岸花って赤だけじゃなくて白やクリーム色、黄色やピンク、明るいブロンズカラーまであるのを知りました。うちの庭のは赤と、この写真のクリーム色。赤はちょっと毒々しさを感じるけれど、他の色、特に白やクリーム色は可愛らしいです♪赤と白、クリーム色がほぼ同時に咲き、ピンク→ブロンズ→黄色と言う順番。黄色はまだ元気に咲いているのを見掛けます。彼岸花が枯れると同時に、さるかに合戦の猿が蟹に投げた柿ぐらい青かった我が家の柿もほんのりと色付いて来ました。




10月は欧米では新学期の始まり。9月から始まりの学校もありますが、パリで私の通っていた学校は10月始動。6月いっぱいで進級や卒業試験が終わったとたんにお休みに入ります。7月から9月まで約3ヶ月もバカ~ンス! さすがはバカンス王国フランスです。バカンス中のパリはフランス人は殆んど地方や外国へと出掛けるので外国人だらけになります。そしてあらゆる機関、役場や銀行などもほぼ機能していないも同然な状態になります。



パリ在住の友人によると、近頃は小学生の子供たちは土日に加えて毎週水曜日も完全に休みになったそうです。なんと週の半分が休み~! 花金とかで喜んでいる我が日本の悲しさよ~! 勤勉な日本人の一員としては(笑)、そんなに休みばかりと言うのも何だか心配になっちゃいますが。



そんなワケで新学期の始まりのこの季節。3ヶ月ものバカンスの間に学校を辞めたり、仕事を辞めたり、バカンス中だけの恋人とのトラブルや、突然消えちゃったり(笑)、とまぁ、色々あるワケです。そう考えると人間、あんまり長々と休みがあるのも考えものです(^_^;)変な考えが浮かんだり、復帰出来なくなっちゃったり!



そんな私もバカンス中に“もう学校を辞めちゃおうかなぁ。”と思った事がありました。1年目の卒業試験で(私は留学していきなり、日本で言う大学4年生にあたるレベルに配置されてしまったので、1年目から大学卒業試験だった!)、パリにぼんやりしていたら試験に落ち、2年目は試験直前に様々なストレスから片耳が聞こえなくなってしまって(この事はpopさん以外のみんなには黙っていました。ゴメンね)、何を自分が弾いているのかよくわからないと言うダメダメな状態で落ちていました。人生最高に痩せて、今では信じられない、スーパーミラクルな(笑)40キロギリギリと言う体重に(←自慢!?)!



先生は素晴らしく優しい素敵なマダムで、私のことも認めて下さっていたし、音楽的にも人間的にも大好きでしたが、パリでの大変さ、試験の難しさを思い知らされたのでした。ヨーロッパの多くの学校がそうかと思いますが、日本と違って入学はとっても簡単!お金を払って登録すれば(BAC<高校卒業資格>は必要な場合が殆んどですが)、誰でもたいがいの学校には入学出来ます。もちろん外国人もそれは同じように受け入れられます。極端な話、明日にでもパリの大学生に誰もがなれるのです。
日本は入試さえ通ればこっちのもん!って感じですが、ヨーロッパの学校は卒業が難しい。卒業してなんぼ、って言うワケなのです。


(フランスの音楽学校について知りたい方も読んでいらっしゃるので私の居た学校の試験システムを書きますが興味の無い方は★↓までスルーして下さい)
百人近くが受験すると言う中から、予選を30人ほどが通過し、その後本選で10人ぐらいが卒業出来て、その中の上位5、6人ぐらいが大学院に進めます。準備しなければならない曲もとても多くて、バッハやソナタやコンチェルト、様々な要求があり、試験当日にその中から1時間弱を弾かされます。世界中から集まった学生達、中には既にピアニストとして活躍している人や国際コンクールに入賞した人も結構いて、当然日本の音大より遥かに難しくて、国際コンクール並みのレベルで、審査員も内外の音楽家が招待されます。私が在籍していた当時のこと、今はいろいろ変わっているかもしれません★




私は逃げようとしていました。難しい卒業試験から、学校から。
そんな時にpopさんから厳しい一言が。
“何の為に留学した?卒業は当然のけじめ、まずは卒業しなさい。”
目が覚めました。私の留学はお金持ちのお嬢さんのご遊学や、日本で音大を既にちゃんと卒業して来た人とは違うのだ!と。ただ楽な方へ逃げようとしていたのでした。



バカンス中に迷い、そして目が覚めた私はちゃんと学校に続行の登録に行って、試験への曲目の対策を練り、かなりストイックに(食以外は(笑))ピアノオンリーな時を過ごしました。人生にはああいう時が何度か必要なんでしょうね。
翌年にはとうとう大学を卒業して、その上に大学院にまで進む事が出来たのです!大学院後の話はまたいつか。。。


10月は私とpopさんの誕生日もある、何だかちょっと特別な月なのです☆