【149飼猫】2010/11セリエA第4節~ユベントス対パレルモ(H)編 | 【サッカー】ビアンコ猫のダメ人間妖精所【ユベントス】

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ユベントスとフットボール・サッカーについて、理屈バカがつらつらと書き綴るブログ。
毒がもれる舌はご愛嬌(笑)

理屈バカなので、負けたからと言って脊髄反射で全否定する気はありませんが!
ありませんが!!
早くも2敗目、今シーズン未勝利だったパレルモ相手にホームでこのスコアはへこみますOrz
ネドベド御前試合なのに。

2010年9月23日(木)
キックオフ 27:45 (現地時間 20:45)
会場:スタディオ・オリンピコ(トリノ)
主審:ダニエレ・オルサト

ユヴェントス 1(0-1/1-2)3 パレルモ

前半2m(パ)ハビエル・パストーレ
後半17m(パ)ヨシップ・イリチッチ
後半40m(パ)チェザーレ・ボヴォ(直接FK)
後半42m(ユ)ヴィンチェンツォ・イアキンタ

【SerieA Juventus-Palermo 23-09-2010.wmv】

ユーヴェ、ホームでパレルモに完敗
またも3失点で今季2敗目
2010/09/24 5:43:00

パレルモは開始早々の2分、ピニジャのシュートのこぼれをパストーレが押し込み、いきなり先制に成功する。その後もユヴェントスにプレーをつくらせないと、41分にはピニジャとのワンツーで抜け出したパストーレが決定的なチャンスを迎えるが、ここはシュートがポストに当たってしまった。
一方、ユーヴェも直後にデル・ピエーロがミドルシュートを放つが、こちらはクロスバーに嫌われる。リードを許したままハーフタイムを迎えたデルネーリ監督は、ペペとクアリアレッラを下げてイアクインタとアマウリを投入。前線の比重を重くしてゴールを目指すと、60分にはデル・ピエーロに代えてアクイラーニにプレーメークを託すが、思うようにチャンスをつくれない。
するとパレルモは62分、パストーレが難しい位置からシュートを放ち、GKストラーリが弾いたボールにイリチッチが反応。2試合連続となるイリチッチの得点でリードを広げることに成功する。直後にはイアクインタにネットを揺らされるが、オフサイドの判定で免れると、85分にはボヴォの直接フリーキックでダメ押しとなる3点目を奪った。
ユヴェントスは直後の87分、イアクインタのヘディングでようやく1点を返すが、万事休す。ここ4試合で3度目となる1試合3失点で、開幕戦に続く今季2敗目を喫した。

試合の全体像を振り返れたところで、今回は気付いたことから。
単発のディテールと言うよりは、ずっと言い続けてる課題について。


【クラシッチとモッタ~右サイド編】

予想通りクラシッチには常時2人のマーク。
相手のマークがイマイチだったとは言え、フォローが得られない状況でも突破できてしまうのはさすがです。


しかし相変わらず縦の連携が進まない。
意思の疎通が図れてないようです。
例えばクラシッチがボールを持ったとき、中に入りたいのか、縦に行きたいのか。
後ろのフォローが欲しいのか、外を回って欲しいのか。
クラシッチの縦の突破はこのレベルでは凶悪な部類なので、かなり分かりやすいと思うんだけど、、、


一度、モッタを下げてグリゲラを試してみてはどーだろーか。
外から見て気づくことがあるかもしれないし、コミュニケーションを図らせるのも必要。
モッタがペースを掴むためには、主導権を握る試合の積み重ねが必要だと訴えてきたわけですが、未だ実現せず。
とにかくこのレベルでお見合いが多すぎです。


【ボールキープ・パスワーク】
これがまた厳しい。
単純な個人のミスもあれば、意図が合わないものも合わせ、ポゼッションが上がらない。
サイドチェンジやミドルパスが少なかったり、出すのが遅かったり、これもずっと言ってきた問題。
ボールが繋がらなければ中々思うようにゲームを運べないのも自然。
個人レベルで劣っているとは思えないけど、恐る恐るプレーしていると精度は落ちるもの。
グランダーで出せる5~10mのパスを弾ませたり浮き球で出すのは論外です。


【プレッシング】
パレルモのが掛かってウチのがなぜ掛からないのか。
一言で言えば「ラインが高いから」。
デルネリのスタイルからすれば高い位置からプレスを始めるのは当然で、それにあわせてディフェンスラインも高く設定。
でもフォアチェックが掛かりきらないからロングボールが入ってしまう。


【セカンドボール~守備編】
それに追い討ちを掛けるのが落とすボールを止められないこと。
楔へのチェックは緩いし、なんで2列目から走り込んでくるのがいつもピンクのユニホームばかりなのか。
同時にディフェンスラインから飛び出さないケースも多々。


特にクリアボールを拾われるのは痛い。
守備時はこちらの方が人口密度が高いはずだし、クリアはウチの選手が触っているんだからちょっとでも余裕があれば繋げるはずなのに。


【カウンター】
前回「一枚足りない」といったけど、今回もそれを痛感する羽目に。
相手のディフェンスの数を考えると、「裏を抜くスピード」のような側面的な不足。
もうひとつはトライアングルを作るための物理的な不足。
カウンターに3人目が走ることで、成功率が格段に上がります。


【パレルモとパストーレ】
対するパレルモは徹底的にパストーレを活かしてきました。
ボールを集めてシンプルにプレー。
ボールプレイヤーがパス&ムーブを繰り返し、ラストパスの出し手であり、裏や流れて受け手にもなれる。
実にモダンなプレイヤー。
「カカ2世」は実に的確な表現だと思います。
(1500万ユーロでは獲れないと思いますが)


【前半まとめ】
押してはいたけど決定機はパレルモに2回。
ユーベの惜しいシュートはデルピエロに2回あったけど、決定機とは言えない。
シュート本数を見ても前半はパレルモペースだったと言わざるを得ません。
フィニッシュや引かれた後に崩すクウォリティの不足を実感しました。
でも正直、アレがいる間にセットプレーで1点取れると思ってたんですけどね(苦笑)


ビアンコ猫のダメ人間妖精所
【後半の交代】
46mぺぺ→イアクィンタ
46mクアリアレッラ→アマウリ

なぜツインタワーを選んだんだろう。
ツインタワーというか、イアクィンタのサイド?
だからそれは、、、(以下略)
1点差で残り45分、放り込み(パワープレイ)にはまだ早いと思います。
更に言うならアマウリのポストプレーも及第点に至らない。
サイズがあるのは分かるけど、倒れすぎて基準点にならない。

61mデルピエロ→アクィラーニ

アレが負傷したのなら下げるのは分かるけど、何が狙いだったのか量りかねます。
全然アクィラーニにボールが入らない。
下がって受けてもポストもサイドの裏も使えなくては苦しい。
この試合のこの交代で分かるのはアレは45分ならまでなら有効に起用できる。
アクィラーニのタッチが別格ってこと。


【まとめ】
まだ自分の役割が消化できていないのか、恐る恐るプレーしている印象。
余裕がなければプレーが小さくなるし、プレーの幅も小さくなる。
エンジンが掛からないのは確かだけど、これは勝利を積み重ねるしかないのかな。。。
ポジショニングも中途半端でパスカットを狙っているのか、肝心のマーカーがフリー。


それ以前に自分の守備エリアが過ぎるたびにプレーが切れていたんではどーしよーもない。
最後まで追いかけられない選手はピッチから出て行ってもらいます。


最後にクラシッチ相手にバルザはよく頑張った。
何でバーゲンしてまで放出したのか。。。

守備のミスを嘆くデルネーリ
チームにずる賢さを要求する指揮官
2010/09/24 8:02:00

「気持ちの入ったパフォーマンスだったが、再びミスが目立ってしまった。これ以上、繰り返してはいけないね」
「我々はゴールチャンスをつくっていた。しかし、守備でのミスが多すぎたよ。パレルモはそれを見事に生かしてきたということだ」
「今日の試合でミスしたところを修正していかなければならない。それに、ずる賢さやフィジカルの使い方も学ぶ必要がある」
「攻撃面では、(FWアレッサンドロ・)デル・ピエーロがふくらはぎに問題を抱えてしまった。そのため、途中で交代させたんだ」

とりあえず失点するのが早過ぎました。
でもミスって何のことを言ってるんだろ?
ワンツーでガンガンマークを外されたこと?
それとも全体的なポジショニングのこと?
後者じゃ「ミス」とは言わないから前者かな。


【1失点目パストーレ】
さてここで問題です。
パストーレのマーカーで最初のパスを出した時点で追いかけるのを止め、振り切られたのは誰でしょーか?
ヒント:このシーンに限らず、局面が変わる度にことごとくマークが外れてます。
そもそも最初が遅れてるんですけどね(爆)
マーカーを受け渡すにしてはそんな素振りがないし。。。


【2失点目イリチッチ】
「カッサーノに続いて、パストーレのマッチアップとはツイてない。」って見方も出来ますが、ヨーロッパレベルではスタンダード。
このレベルで間合いを詰められず毎回シュートまで持っていかれるのではキツイか。
それとイリチッチがフリーで走り込んでるのはまた別の問題。
ゴール自体はアンラッキーな部分があるけども。


【3失点目ボヴォ】
インテル対トゥウェンテ戦(ヤンセンの直接FK)を見ているような失点。
空けているコースにハイスピードシュートが飛んできて失点。
これはキッカーを褒めるしかないのかな?



【改善案】
こーやってレポを書くくらいだから、拙者ならどーするかって考えながら見てたんですが、、、
ぶっちゃけ試合中の采配に限ればこれって「正解」が思いつきません。
やりたいことは分かるし、それほど間違っているとも思わない。
何度かチャンスもあって、スコアがそのまま力の差とも思えない。
いない選手を悔やんでも解決しないし、チームの熟成はハーフタイムじゃ完成しない。
で、この試合で打てる手と言えば、、、


・まずディフェンスラインを下げます。
本来ならフォアチェックを強化したいところだけど、クウォリティ的にアレを欠けないので仕方ない。
今日のパフォーマンスも、前半でポストに当てた2本を決めてれば文句ナシ。


・アレの足が止まったらイアクィンタとクアリアレッラの2トップ。


・守備ブロックの右半分を入れ替えます。
フェリペ・メロ→アクィラーニ
ボヌッチ→レグロッターリエ
(マルコ・モッタ→グリゲラ)


守備でも足を引っ張るメロに代えて、ポゼッションと展開のためにアクィラーニを投入。
この際、3点取られても4点取ることを目指します(苦笑)
守備の安定を優先するならシッソコだけど、追いかける展開だしね。
おそらくデルネリ的にも不本意でしょーが、パストーレにシッソコを付けるのは有効だったかも。


再三崩された右サイドも手を打たなければならない。
レグロで解決するかは微妙ですが、他に選択の余地がないし、コンディション的にも試す価値はありそう。


とりあえずこの試合で打てる手はこのくらいかな。
(この試合ではモッタを下げられないけど)
早々に交代枠を使っちゃうから、順番を考慮するなら後半頭からアクィラーニ。
それでポゼッションを取り返せなければレグロ。
負傷がなくても60分くらいでイアクィンタは投入したと思います。
いずれにしてもポゼッションを握れなければ後半20分には交代枠を使い切ります(爆)


でわでわByeByePOOヽ(`▽´)/