こんばんは。
4月7日(火)と10日(金)の稽古が終わりました。
7日の和室稽古では、通訳案内士の生徒さんが花見の季節に来日した旅行客と一緒に受講されました。
一人はアメリカ人の男性ともうひとりは急遽参加されたイギリス人の女性でした。
ワシントンD.Cからとイギリス マンチャスターから来られています。
私の体験教室は観光客向けのものではなく、通常どおりのお稽古です。正座もして、和室に膝行(しっこう)で入ってもらい、(膝をついたまま摺って入ること) 茶席用扇子を前に床の間や釜の拝見もして席に座っていただきました。女性の方はおそらく日頃正座をあまりしない日本人よりも長く正座できたと思います。
お二人ともとても素直に自然に「茶の湯」を体験されました。
お菓子は生菓子も用意しましたが、桜の季節なので、庶民的な「桜もち」も用意しました。
関西と関東とでは、桜餅の形状が違うのですよという話もしました。
関西は桜の葉の下は、ご飯のような道明寺粉でつくられたもの、関東は桜の葉の下は小麦粉を焼いてクレープのようにしたもので餡を包んでいます。
このように、外国の方に説明をしますと、自国の文化をもっと知らなければと思いますわ。
茶席で使う「お先に」とか「お相伴いたします」「お点前頂戴します」なども言葉にして、お辞儀も手をついてしていただきました。朝ドラの「マッサン」の中のエリーさんのように真剣な表情でした。
でも、通訳案内士の生徒さんが英語の翻訳するときは、そのような表現が英語にないので苦労されてましたよ。でも本当にお二人とも茶の湯を初めて体験する日本人よりも落ち着いていらっしゃたことに感心しました。
そこで感じたことですが、このようにグローバル化していくる世の中では、だた英語が話せるというだけではだめで、バックにある文化も理解してお互いに深く理解しあうことが必要だと思いますわ。
若い通訳案内士の生徒さんに頑張ってとエールを送りました。
そして、10日の金曜夜稽古はここ2年ほど、ほとんど休まずにきてくださる生徒さん2名とゆったりお稽古しました。服紗さばきや茶筅通しなども復習しました。
同じことの繰り返しですが、月1回のこの時間が「ほっとする」時間だそうです。
私もそれを聞いて嬉しいです。ささやかな体験教室ですが、それでいいのです。
お読みいただきましてありがとうございました。