自宅稽古は炉の運び点前を | 心斎橋茶道カフェ女将のブログ

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心斎橋で、正座をしないテーブルでの茶の湯教室です。茶道の世界をもっと多くの若者に楽しんでほしい、そして自信をもって世界に方々と交流してほしいというおもいからブログをつくりました。

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今週の火曜日18日は月1回の自宅稽古でした。



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先月の自宅稽古の次の日に実父が亡くなり、11月末と12月の日曜教室は休ませていただきました。


でも 茶の湯をするとやはり 心が安らぎます。


今回の自宅稽古は盆をつかった略点前をやめて、普通の点前の基本中の基本である「薄茶の運び点前」を少しづつですが稽古していただくことにしました。


せっかく 自宅まで足を運んでくださる生徒さんなので、また、せっかく炉を切ってあるのですから。


他の場所でもできるポットで略点前でなく、炉の運び点前をすることにしました。


今日は2名の生徒さんの他に、近所の生徒さんも加わって3名でしました。


このご近所の生徒さんは、もう10年ぐらい前から、月に1回ですが、私の自宅で茶の湯を楽しんでもらっています。 多い時は一度に5名ほど来られていました。今では この方をもうひとりぐらいになりました。


この御近所さんには、お菓子代の実費とほんの少しの場所代はいただいています。

 

この方を正客として、あとのお二人を次客、詰として、茶席の入り方、床の間の拝見、釜の拝見などを稽古していただきました。お菓子も蓋のついた食籠(じきろう)という器で蓋の取り方なども稽古します。


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そこで、つくづく思ったのですが、たとえ月1回でも、途中こちらの都合で1年ほど休むことがあっても、稽古を続けていることは値打ちがあると思います。


このご近所の方は今は70歳をすこし過ぎていらっしゃって、自宅に最初に来られたのは、60歳を過ぎておられました。今まで、茶の湯に触れる機会がなく、また自分が茶の湯をするなんて、夢のようで、こんな世界があったのかと思ったそうです。


お点前や客の作法を覚えるのも、だれでもそうですが、若い時とは違います。

でも その日は若い2名の方をフォローしていらっしゃいました。とても控え目な方ですが、正客できていました。


私が点前をして、まず見せて、そのあと2名の生徒さんに前半の部分をしてもらいました。


初めての柄杓の扱いでしたが、これもできました。2名の生徒さんにゆっくりでも続けることが大切です。くりかえし稽古するうちに 見えてくるものがあるのですよねとお話しました。