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日本語教師 タイそして中国

日本語教師としてタイで2年はたらいのち、青年海外協力隊として中国へ派遣された人のブログ
日常起こることを楽しく紹介できればいいな

劇や映画は「会話」では成り立たないという話を読みました。

例えば、家族の会話を延々と流していても、観てる人にはその家族の父親の職業すら分からない。

そこに、子どもの恋人が現れて、話が展開し、父親の職業やその他新しいことが観てる人に知らせて行く方法をとるそうです。

家族の話を「会話」、恋人との話を「対話」と呼び、会話は話の足踏みで、対話は話を進める役割を担っているそうです。

そんな視点で物語を見たことがなかったのですごく新鮮でした。

例えば、サザエさんとかはまさにこの「会話」で、日常を描いているので、波平さんの職業やマスオさんと他の登場人物の関係も、初めて見た人には分からない。

でも、映画とか劇は数時間の間に登場人物の関係を観ている人に理解させつつ物語を展開して行く必要がある。だから、第三者が現れる必要がある。だそうです。

そんな視点で映画を見て行くと面白そう。
ただ、今は忙しくて映画を見に行けない。
ウミガメのスープと言う話を授業で扱っているのをTAしました。

内容は
「ある船乗りがレストランでウミガメのスープを注文しました。その、スープを一口飲んだ船乗りは驚いた表情を浮かべ、スープを飲むのをやめました。その晩、船乗りは自殺しました。どうしてでしょう。」

と言う問題を、出題者に「はい、いいえ」で答える質問を続けて答えを導き出すというテスト。

出題者はヒントとして「はい、いいえ」の他に「関係ありません」と答えることで核心に迫れると言う面白い問題。

先生も言ってたように、夜にお酒飲みながらしていたら楽しいと思います。

答えとか解説はたくさん出ているので「ウミガメのスープ」で検索してください。

また、こう言うテストのことを論理思考水平テストと呼ぶそうです。
論理的な考え方を養うテスト。だから矛盾とかなく、必然的に答えが導かれる。すごい面白いテストだ思います。

ハーバードかどこかの学生が作ったそうです。
こういうのを私が大学生の時してくれる先生はいなかったなぁ。
別にダジャレの話ではありません。

「鳥の写真を撮りました。」

と言われたときに、一般的にペンギンの写真を撮ったと思わないのはなぜだろう。という話です。

想像した「鳥」が自分の中で「より鳥っぽい鳥」である。その「鳥」のことをプロトタイプと言うそうです。日本語で典型例です。

「昨日とりを食べた。」

と聞けば、おそらくニワトリを想像する。「ダチョウを食べたんだとは思わない。」

でも、全部鳥。

意図せず同じ言葉で、違うものを指すことがある。これがすごい面白い。

使い分けを自然にできるのがすごいと思う。
美輪明宏が

「男に男らしくしなさいと言うのは男らしくしないと女々しくなるから。女に女らしくしなさいと言うのは女らしくしないと男勝りになるから」

と言っていたという話を聞きました。

男女の役割が逆転するのは昔から言われていたんですね。


「お酒を飲んだら、薬を飲まないべきだ。」

これが最近は使えるようになってきているそうです。

「べきだ。」の否定形は「べきではない。」です。

今日の授業で

言語学の世界では

「文法的に間違っているからと言って、こういう若者言葉のような日本語を否定してはいけません。こんな日本語を使っている若者がいるけれど、こんなの使うべきではない。とテレビははっきり否定するけれど、それがテレビの面白く表現する方法だから信じる必要はない。言語は流動的で変わり続けているんだから、否定はしない。」

と、聞きました。

自分の過去の話でもら抜き言葉を否定はしていなかったと思うのでセーフ。

メディアとの付き合い方、今の日本語との付き合い方、面白いですね。