こんばんは。
薬剤師
ひろ菜です。
東京はまた雪が降ってきましたね。
明日の朝は通勤がまた大変かな。
時間に余裕をもってお出かけくださいね。
今日は、コーチ・カウンセラーのZOOMを使った勉強会でした。
セッションを重ねれば重ねるほど、この仕事というものの奥の深さを知り、自分の未熟さも知っていき、常に勉強は欠かせないのだなと実感します。
特に難しいのはクライアントの話を「きく」ということ。
考えるのではなく「聴ききる・訊ききる」ことって、意識をしてもなかなか難しいのです。
特に内容が自分が知っていることだったり、相手とある程度の面識があったりするとやりがちなのが、「わかった気になること」です。
これをしてしまうと、クライアント自身にゴールを設定させることをせず、目先の問題の解決をゴールとするように、自分で「誘導」してしまうのです。つまり、こちらが圧倒的に相手を知る努力、相手に気づかせる努力を怠ったことになります。
これは実は服薬指導にも通じると思っています。
毎月慢性疾患で長年通っている患者さんは、あなたの薬局にも多分いらっしゃると思います。
あなたは「いつもと同じお薬ですね」と説明し、「お変わりないですか?」と聞くと、患者さんはにこやかに「うん、特に何もないよ」と答えて帰っていく。
ここに罠が隠されています。
「いつもと同じお薬ですね」と言われると、患者さんからしてみたら、「そうだな、いつもの薬だな」と疑問を持ちづらくなるでしょう。
「お変わりないですか?」と聞かれると、患者さんからしてみたら「そうだな、特にかわらないな」とやはり疑問を持ちづらくなるでしょう。
このような状況で、いつも与薬している薬剤師ではない、他店舗からのヘルプ薬剤師や、新人薬剤師が与薬すると、思いもよらない副作用が見つかって薬が中止になったり、効果がないので変更になるようなこともあるわけです。
なぜそのようなことが起こるのでしょう。
それは、あなたにとっては「いつもの薬」でも、ヘルプの人や新人さんにとっては「いつもの薬」ではないからです。
知らない患者さんに初めて出す薬だからです。
だから、「そういえば、最近これを飲むと喉が渇く気がする」とか、「前より眠れなくなった」などという情報を引き出すことができるのです。
あなたも新患さんや、久しぶりの患者さんに対しては、他に何かサプリメントを飲んでいるのかとか、前に飲んだ薬で何か不具合がなかったかなど、たくさん確認をすると思いますし、一つ一つの薬についてもきちんと説明すると思います。
それが慢性疾患のいつもの患者さんだとつい油断をしてしまう。
まさに「わかった気になってしまう」ということです。
これはあなた位の経験がある方より、業務に慣れてきた若手が、段取りをスルーして過誤をするのと同じくらいやりがちですので、気をつけてあげましょう。
もちろん、忙しい時だとついついあなたもやってしまう可能性はありますので油断は禁物です。
同じ薬だから説明はいらない、面倒だという患者さんに対しては、意識的に、何か月か毎にいつもより詳しく説明してあげたり、こちらから薬に関する質問をして患者さんの薬識を確認したりするのも良いと思います。
まさかという飲み方をしたりしていることも、たまーにありますので要注意!
病気の治癒、軽快というゴールを目指して、目の前の患者さんに対して、あなたがコーチになったつもりで接してあげてくださいね。
ではおやすみなさい。