(写真はドナルド・トランプ氏と父のフレッド)

トランプ氏は、母マリー・アン、建設業者であった父フレッドの第4子として生まれました。父フレッドの両親は、19世紀の終わりにドイツ南部からニューヨークに移住しました。

父フレッドは、1926年の世界大恐慌前にニューヨークのクイーンズ地区に住宅建設の事業を始めました。トランプ氏は、このクイーンズ地区のジャマイカエステートに生まれました。

父フレッドはクイーンズやブルックリンでのビジネスしか興味がありませんでしたが、共同経営者のトランプ氏はニューヨーク中心のマンハッタン島でなんとか事業を展開しようとしてました。

トランプ氏は、1980年末にグランド・ハイアットホテルをオープンし、1982年にニューヨーク5番街にトランプタワーを建設。

1987年にベストセラー本となった「The Art of the Deal」(邦題「トランプ自伝」)を出版しました。

父フレッドの資金援助も得ながら経営を始めたアトランティック・シティのカジノビジネスが、1991年に失敗により破産。その後92.年、2004年、2009年に破産申請しているが、債権者達は、巨額な負債を抱えてもトランプ氏に再生の道を選択させました。

その後トランプ氏は、不動産ビジネスから、タレント業、衣料品、香水、大学等のビジネス等を手がけていきました。1996年ミス・ユニバースの買収、テレビのリアリティショー「アトランティス」の放送開始等々。

トランプ氏の持つ政治思想はアイソレイショニズムで、これはアメリカは外国のことに関わるよりも、アメリカ国内問題を優先すべきだという思想です。最近では、日米安保条約の廃棄に関わるニュースもでてますが、アメリカはなるべく外国の問題にも関わらず、外国にまで軍隊を派遣したり、それにより支配したり、アメリカの若者達を外国の戦場で死なせるべきでないという思いも盛り込まれているようです。トランプ氏の「アメリカ・ファースト」もアメリカ国内問題を優先すべきだという意味です。