その日は夏から始めた仕事も年度替わりの準備を始めないとねーとか言いながら穏やかな午後だったのです。
もういつだって座れば手元にスマホってのもしっかり癖になってて、仕事のデスクの横にもスマホの定位置はあったわけで、高校からの着信にもすぐに気が付いた。
今から思うと不思議だけど、なぜかすぐにスマホ没収しました とかのしょうもない電話じゃないって思った。
んー いや、いつもそう思ってって でもいつもしょうもない電話だっただけなのかもしれんけど…。
電話に出ると1年の学年主任の先生が出て、部活中に頭痛を訴え学校に戻れなそうだったので救急車を呼びました ってことだった。
三宮近くのグランドでトラックを走っていた時のことだったそうだ。
その後すぐに救急車に同乗してくれた先生からも着信があり、中央市民に向かってもらっている、本人の意識はちゃんとある とかの連絡を受けた。
その時はとにかく仕事場を出てチャリで自宅に疾走中でなんかもう記憶曖昧…。
自宅に着いたら旦那が電話で救急隊員さんと話してて、娘ちゃんが息子の入院セットを用意してくれていた。
素晴らしい 我が家族！！
車に乗り換えて娘ちゃんと中央市民病院へ向かう。
過去の経験から飛ばしすぎると捕まって返って時間かかると学習していたので、落ち着いてちゃんと向かった。
偉い 私！！
大丈夫だと思ってた。
これも全く根拠はないけど、大丈夫だと思ってた。
単に私自身の覚悟を拒否ってただけだったのかもしれないけど。