この1週間沢山の事があって、
続きが遅くなりました
前回記事の続きです。
~あらすじ~
京都市内、単身用マンション。
入居者さんと連絡がつかないとヘルパーさん⇒管理人さん経由で連絡が入りました。
こちらの入居者さんは高齢男性。
御持病があり、理解力が乏しい生活保護受給者です。
急ぎマンションへバイクを走らせました
警察官立ち合いの元、玄関ドアのカギを開けました!
『ガチャ』
『ガーン!!』
ドアが途中で開きません。
何と、内側から補助鍵がかかっているじゃないですか
しかも、その隙間から部屋を覗いてみると、
真昼間だと言うのに、部屋の照明が灯っています。
Aさーん!Aさーん!
返事がありません。
最後に本人の姿が確認されたのが金曜日。
この日が火曜日。
部屋にいるのは間違いなさそうです。
安否が大変心配されます。
警察官より。
『この鍵(補助鍵)を破壊しても構いませんか?』
ええもちろんです。
人命のかかっている事です。
警察官
『レスキュー隊を手配しますね。
僕は部屋の前で待機していますので、隊が到着したら案内して下さい。』
はい!
そんな訳で、
マンションの正面玄関で待っていると、
すぐにサイレンを鳴らし、レスキュー隊がやって来ました。
その後すぐに救急車も到着。
もの凄く大きなレスキュー車です。
マンション前は警察・レスキュー隊・救急隊が集まり、
騒然となりました。
ドアの前に集まる隊員さん達。
Uの字補助鍵の解除。
動画サイトでも解除しているのを見た事がありますが、
様々な種類があり、
そう簡単に開くものではありません。
ちょっとした道具を使って、
破壊せずに、解除されました
部屋に隊員たちが流れ込みます。
私が入る隙間はありません。外で見守るだけ。
状況は、、、!?
何と、生きておられるとの事
ただ、うつぶせで長時間動けなくなっておられた様で、
まさに命の危機!ギリギリ存命されていた状況でした
半日遅れていたら、助からなかったかも知れません。
急いで良かった!
命があって良かった!
救急隊が簡易心電図を装着された様で、
ST上昇が認められるとの事。
ST上昇⇒心筋虚血 です。
部屋から搬出されたAさんは、
下を向いていたので顔がむくみ、大変な状況が伝わりました。
すぐ、救急車でかかりつけの大病院へ搬送されました。
本当に良かったです。
今回の事からの学び。
警察・レスキュー隊・救急、それぞれ情報が乏しい状況で来られます。
何度も、ご本人の情報を細かく深く何度も聞かれるので、
本人の身分証明書や賃貸借契約書持参は必須です。
反省として、
ヘルパーさんが鍵を複製して持っている事が多々あります。
今回も持っていると思ったら、
本人がしっかりそこは管理していたそうで、持っていませんでした。
オートロック物件であっても、
PSにキーボックスを隠しておくと良かったと思いました。
もっと早く救助出来たでしょう。
この後、介護保険事業所の担当者と連絡を取り合いました。
部屋の契約は継続。
今後判断力が低下したであろうAさんの為に、
成人後見人の選出も必要となります。
Aさんが最初に部屋を借りようとされた時、
リスクがありますので、部屋を借りることが大変困難な状況でした。
今では若い方にもっと高い賃料で貸す事も可能ですが、
リスクを承知で賃貸に出しています。
そんなおせっかい大家も、世の中には必要と思っています。
医療・介護・福祉の連携がとても大切な一件でした。
ずっと医療職をしていて良かったと思いました。
状況判断や見通しが分かるので、非常に役に立ちます。
Aさん、がんばって元気になってね。
最後に、今日のにゃんこ
ゆーたくんです。
昨日日曜日、里親会に参加した所、ご縁がありました。
早速その日にトライアルに出発しました