入居者さんから電話がかかってきて、
『お金を貸してほしい』
とお願いされる事があります。
お願いして来られる方は、
過去にも何人かおられますが、
毎回同じマンションで、生活保護受給者です。
今回の方は、
このブログにも何度も登場している、
私の父親と同じ年の生まれの男性。
奥様、子どもさんと別居されており、
お金のコントロールが出来ず、家賃の振込みが困難となりました![]()
この為、役所から直接、こちらの口座へ送金してもらえる手続きを行い、
滞納は皆無となりました。
ですので、この方から電話がかかってくると言う事は、
滞納以外の何か理由があるのです。
『実は、今月頑張っているのですが、
苦しくて。
どこにもお願いできるところがないのです。
今月ちょっとだけでも、
助けてもらえませんか?』
彼は、元々とても真面目な方で、
決して『お金』と言うコトバは一言も口に出しません。
まず、色々話して来られるので、
十分に訴えを聴きます。
そして、この電話の目的が、
やはり『お金を貸してほしい』であると認識した時点で、
こうお伝えしました。
『以前にもお金を使ってしまって、
お食事がきちんと摂れていない時がありましたので、心配です。
お食事は体によいものを食べられてますか?
私は、いつもきちんとご協力頂ける〇〇さんですので、
(もともと真面目な方なので、お金の使い方は不器用ながらも、
頑張って家賃を振り込んで下さっていた)
これからもよろしくお願いしたいのです。
お金をお貸しする事は行えませんが、
お米とか、体に良い食べ物をお送りする事は出来ます。
例えば、お米を炊くのが大変でしたら、
レンジのご飯もお送りしますし、お魚の日持ちするのもありますよ。
そんな形でしかご協力できなくて恐縮ですが、いかがですか?』
こうお話しすると、
『いえいえ、食べ物を送って頂くと、
自分が余計にみじめになります。
食事は何とかやっていますので、
大丈夫ですよ。
ありがとうございます。
それよりも、久しぶりに、
ちゃーみーさんのお声が聞けたのでよかったです』
こう言われ、和やかに電話は終わりました。
本当はお金に困って仕方がない状況だと感じられるのですが、
こう言われる入居者さんに、まじめな性格が伺えます。
別の入居者さんに、お金を貸してほしいと言われたケースでは、
お金を貸す事をお断りすると、
『ワシを見殺しにする気か!』
と言われました。
食べ物をお送りする意向をお伝えするのは良い方法だと思います。
あと、〇〇さんの様なタイプの方ですと、
自宅にまでやって来る可能性があると思います。
幸いにもこのマンションからは、
車でもゆうに1時間位かかり、
電車だと2時間弱かかります。
この様なタイプのマンションは、
自宅からある程度離れているのも大切だと思います。
近すぎるとちょっと怖いですね![]()