昨日は未来の山梨を拓く議員の会県外研修で、議員会館に於いて持続可能な開発目標(SDGs)について農林水産省の政策課の皆さんにご指導いただきました。
SDGsは、2015年9月の国連サミットで全会一致で採択されたもので、誰一人残さない持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、2030年を年限とする17の国際目標(その下に169のターゲット・232の指標)が決められています。
前身は発展途上国向けの開発目標として2015年を期限とするミレニアム開発目標(MDGs)で、こちらは8つの開発目標が掲げられておりました。
SDGs特徴は主に以下の5つがあります。
・普遍性、先進国も含めすべての国が行動
・包摂性、人間の安全保障の理念を反映し誰一人取り残さない
・参画型、すべてのステークホルダーが役割を
・統合性、社会・経済・環境に統合的に取り組む
・透明性、定期的にフォローアップ
我が国においては、2016年5月にSDGs推進本部を設置し、行政・NGO・NPO・有識者・民間セクター・国際機関・各種団体等が集まり、具体的な取り組みを議論する中で。2017年12月にSDGsアクションプラン2018を公表し、ジャパンSDGsアワードの開催により、官民によるSDGsの主要な取り組みを発信しています。
また、8つの優先課題と具体的施策を設定しています。
①あらゆる人々の活躍の推進(一億総活躍社会の実現、女性活躍推進、子どもの貧困対策、障がい者の自立と社会参加支援、教育の充実)
②健康・長寿の達成(薬剤耐性対策、途上国の感染症対策や保護システム強化、公衆衛生危機への対応、アジアの高齢化への対応)
③成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション(有望市場の創出、農山漁村の振興、生産性向上、科学技術イノベーション、持続可能な都市)
④持続可能で強靭な国土と質の高いインフラ整備(国土強靭化の推進・防災、水資源開発・水循環の取り組み、質の高いインフラ投資の推進)
⑤省・再生可能エネルギー、気候変動対策、循環型社会(省・再生可能エネルギーの導入・国際展開の推進、気候変動対策、循環型社会の構築)
⑥生物多様性、森林、海洋等の環境の保全(環境汚染への対応、生物多様性の保全、持続可能な森林・海洋・陸上資源)
⑦平和と安全・安心社会の実現(組織犯罪・人身取引・児童虐待等の対策推進、平和構築・復興支援、法の支配の促進)
⑧SDGs実施推進の体制と手段(マルチステークホルダーパートナーシップ、国際協力におけるSDGsの主流化、途上国のSDGs実施体制支援
地方自治体の支援としては、全国の29都市をSDGs未来都市として選定し、特に先導的な取り組み10事業を自治体SDGsモデル事業として選定し、上限4千万円補助率50パーセントで行なっています。
山梨においても農林業はもちろん、水資源や子どもの貧困対策、教育は特に重要で、切れ目のない取り組みが、開発目標をターゲットとして目指すべき指標になるのだと思います。
本市にとっての強みを活かし、未来に向けて舵を取っていきたいと思います(^。^)