来山会郡内ブロック研修で大月桃太郎連絡協議会さんの取り組みを伺ってきました。
桃太郎は皆さんご存知の通り、幸福の原点である智恵・人徳・勇気・富・健康の5つの宝を説明した日本を代表する童話です。
以下、日本桃太郎の会さんから引用した5つの宝の定義。
●さる(知恵)
猿は素早い行動力と知恵を持っていて、人間が登ることができない所へ登れます。
頭のいい猿は文化・智恵の大切さを表しています。
猿の智恵は人間よりも毛が3本足り無いだけで動物の中で人間一番に近い動物です。
●きじ(勇気)
雉は高いところから、ものを見て情報を収集できる能力を持つと同時に、「山が焼けても、親鳥は立たん」に表されているように、子を守る親鳥の姿は、勇気・実行力の大切さを表しています。
雉は国鳥であり一万円札の裏面に載っていました。
●いぬ(仁徳)
犬はいつも人間に寄り添い、人間より低い目線でものを見ていて嗅覚(察知能力)に優れています。
行動は素早く、忍耐力もあり、警察犬・盲導犬での活躍を代表に様々な場所で社会の平和に貢献しています。
●桃太郎(健康)
お爺さんお婆さんの愛情を受けて、すくすくと育った桃太郎は健康な身体と心を持ち、猿・雉・犬の特徴を活かし世の中を平和に導く優秀な指導者なのです。
五月五日の端午の節句では子供の成長を願い桃太郎人形を飾ります。
●きびだんご(富)
キビは、五穀豊穣を祈願し神に奉げる穀物の一つで物的資源を表しています。桃太郎は猿・雉・犬とチームを組んで、キビ団子という富・経済を活かして行動したのです。
【大月桃太郎伝説】
「昔々、桃倉山(今の百蔵山)の麓は、桃がいっぱいで、とてもきれいだった。ここにおじいさんとおばあさんが住んでいた。2人には子どもがないので、常日頃子どもが欲しいと神様に祈りつつ、桃を栽培していた。
ある日、2人は桃をもぎにいったら、大きな桃がなっていたので、喜んで、もぎとって家に持ち帰った。その桃を切って食べようとしたら、2つに割れて中から男の子が生まれた。桃太郎と名づけた。成長した桃太郎は、岩殿山に住む悪い鬼を退治に出かけた。途中で犬ときじと猿を家来にした。犬の出た所が犬目、きじの出た所が鳥沢、猿の出た所が猿橋で、現在の地名がそれである。」
大月桃太郎連絡協議会事務局長の箕田さんによれば、岡山で桃太郎を取り上げる前から、大月では昔語りとして伝えられており、大月・上野原市内各所に残る地名(犬目、鳥沢、猿橋、百蔵山、九鬼山、談合坂)も符合していることからも、桃太郎の舞台と言えます。
平成28年10月には、大月で全国の桃太郎伝説地を一同に集めた桃太郎サミットを開催し、桃太郎を観光、商工業、農林業、教育につなげるべく現在も日本遺産登録に向けて準備を進めています。
最近では桃太郎俳優の神木さんが、きびだんごの法則なるメソット本を出し、前述したように5つの宝を活かし、桃太郎の成功マインドを伝えています。
本市においても、ど根性ガエルのまちづくりや、ゆるキャン△の聖地巡礼など進めていますが、誰もが知っている桃太郎の活用した大月の取り組みは、街全体を動かす原動力があると思います。
今後も動向を注視しつつ、山梨全体で機運の醸成につなげていきたいと思います(^。^)